なつぞら(72話6月22日)雪次郎の乱と不器用な坂場一久がアニメを選んだ理由

NHK連続テレビ小説

なつぞら(72話6月22日)

なつ:今年の新入社員で 演出助手の坂場って人 知ってる?

桃代:ああ 東大出身の?

なつ:東大?

坂場:アニメーションにしかできない表現…。

なつ:子どもが見て ワクワクドキドキするような。

坂場:子どもが見るものだから リアリティーは無視してもいい ということですか?

桃代:哲学を専攻してたって。

なつ:哲学?

坂場:どうしてですか?

なつ:はっ?

坂場:どうして こういう動きになるんですか?

なつ:えっ…。

坂場:坂場一久です。

なつ:何を言っているんですか?

なつ:ねえ モモッチ。

桃代:うん?

なつ:ひよどり何とかの… さか落としって 知ってる?

桃代:何? それ。

と なつが何だか分からないことで悩んでいた そのころ。

●劇団「赤い星座」入団試験

雪次郎:21番 小畑雪次郎です。よろしくお願いします!

咲太郎:それじゃ ピアノの音を聴いて イメージしたことを自由に体を使って表現して下さい。お願いします。

(ピアノ)

雪次郎:あ い う え お あ お か き く け こ か こ…。

ここにも どこに向かっているのか 分からないやつが一人いました。

雪次郎:ペチカ! 俺はお前を川下のやつらには絶対に渡したくはない! こうなったら… 川下のやつらと戦をするぞ! ううっ…。ううっ…。ペチカ ペチカ… ペチカ! 俺は何てことをしてしまったんだ…。自分のことばかりを考えたばっかりに…。許してくれ… 許してくれ…。許してくれ~!

雪次郎の乱がひそかに始まっていました。

●新宿「川村屋」

桃代:えっ ここ? 川村屋でしょ?

なつ:そう。

桃代:なっちゃんが むしゃくしゃしてるから 遊びにつきあってあげようとしたのに 川村屋?

なつ:いいじゃん。ここでモモッチとバターカリー食べたかったの。行こう。

(ドラが開く音)

野上:いらっしゃいませ。

なつ:こんばんは。

野上:何だ。

なつ:何だって… お客ですけど 一応。今日は友達も一緒です。

野上:さようでございましたか。また派手な格好して。目がチカチカします。

なつ:あっ!

佐知子:なっちゃん いらっしゃい!

なつ:佐知子さん こんばんは。2人で。会社の友達の桃代さんと。

佐知子:こんばんは。

桃代:こんばんは。

野上:お席にご案内して。

佐知子:はい。どうぞ こちらへ。

桃代:あっ! なっちゃん あれ… あれじゃない?

なつ:あっ あれ…。

佐知子:どうしたの?

なつ:佐知子さん あの人 よく来るんですか? あの人。

佐知子:さあ… 知り合い?

なつ:いや… おんなじ会社の人です。

佐知子:じゃ 同じ席にする?

なつ:いえ いえ いえ いえ…。

桃代:そうしましょうよ。

なつ:は? えっ ちょっと!

桃代:こんばんは。

なつ:こんばんは。

坂場:ああ どうも。

佐知子:こちらのお客様も ご一緒でいいですか?

なつ:あっ… いえ…。

桃代:いいですか?

坂場:どうぞ。

桃代:どうも。私は仕上課にいる森田百代です。

なつ:モモッチ…。すいません 失礼します。

佐知子:ご注文は?

なつ:バターカリー2つ。

佐知子:かしこまりました。

桃代:なっちゃんが あなたに何か聞きたいことがあるそうです。

なつ:えっ…。

桃代:モヤモヤしていること 聞いちゃいなさいよ この際。

坂場:何ですか?

なつ:あっ いや 別に…。どうしてここにいるんですか?

坂場:どうして? 新宿に本を買いに来たからです。

桃代:わあ こんなに…。

坂場:すぐに読みたくて この店に入りました。

なつ:あっ… ここ 前に私が働いてたお店なんです。

坂場:そうですか。それで?

なつ:それで?

坂場:僕がここにいることと あなたがこの店で働いてたことは 単なる偶然じゃないんですか?

なつ:偶然だと思います。

坂場:だったら どうしてここにいるのかと驚くようなことじゃない。それだけのことですよね?

なつ:それだけのことです。すいません。もう いいです。

桃代:なっちゃん…。

なつ:こういう人なの。

桃代:なるほどね…。カリーパンですか? バターカリーは食べないんですか?

坂場:なぜ?

桃代:なぜって…。

坂場:いや 何でもありません。ここの名物ですからね。しかし ちょっと値段が高すぎる。カリーパンでもぜいたくです。

なつ:分かってるんじゃないですか。

桃代:面白い…。

坂場:あなたたちのバターカリーを見学させてもらいます。

桃代:あっ 私の半分 食べて下さい。

坂場:結構です。パンで十分です。あっ! あっ!

なつ:あっ ちょっ ちょっ… あの これ。

坂場:すみません…。あっ…。

なつ:本当にぶきっちょなんですね。

坂場:はい…。不器用がいいと思ったことはありません。だから 僕にはあなた方のように絵は描けません。絵を描けるということは 本当にすばらしいことだと思います。

なつ:あの どうして アニメーションを選んだんですか?

坂場:どうして?

なつ:映画が好きなら普通の映画だってあるし 絵を描かないのに どうして漫画映画を作ろうって思ったんですか?

坂場:思ったんです。アニメーションは子どもに夢を与えるだけのものではなく 大人にも夢を与えるものだと思ったからです。

なつ:大人の夢… ですか?

坂場:フランスのアニメーションで アンデルセンの童話を原作にして戦争を描いたものがありました。

なつ:戦争を?

坂場:ナチスドイツを思わせる独裁的な力から 人々が解放されて自由になる話を 子どもが見てもワクワクドキドキするようなアニメーションの語り口を使って描いたんです。そんなことのできる表現方法はほかにないと思いました。しかし残念ながら そういう可能性がアニメーションにあるとは まだ世の中には思われていないようです。

なつ:それじゃ… アニメーションにしかできない表現って 何ですか? 坂場さんは何だと思いますか?

坂場:アニメーションにしかできない表現? そうですね 自分の考えしか言えませんが…。

なつ:はい。

坂場:それは…。

光子:なっちゃん。

なつ:えっ? マダム…。

光子:ごめんなさいね お話し中に。

なつ:どしたんですか?

光子:ちょっと。ちょっと来て…。

なつ:ちょっと… ごめんなさい。

なつ:どうしたんですか?

光子:さっきまでここで話してたんだけど… 雪次郎君が急にここを辞めるって言いだしたのよ。

なつ:えっ!? 雪次郎君が どうして?

光子:何でも お芝居をしたいからって。

なつ:えっ?

光子:劇団の試験を受けたんですって。

なつ:劇団?

野上:誰かのいる劇団ですよ。

なつ:えっ… お兄ちゃんのですか?

野上:その誰かに唆されたんじゃないですか。

なつ:そんな…。

光子:そうは思えないけど きっかけにはなったかもしれないわね。止められそうにないのよ 私では。

●「川村屋」寮

なつ:雪次郎君! 雪次郎君!

雪次郎:なっちゃん どしたの?

なつ:どしたのじゃないっしょ! 今 話聞いたわ。

雪次郎:咲太郎さんからか。

なつ:えっ…。ちょっと… お邪魔します。えっ… ねえ ちょっと どういうこと? お兄ちゃんのせいなの?

雪次郎:違う! 咲太郎さんに言われたわけでねえ。

なつ:じゃ どして!? 本当に劇団に入って役者になんの?

雪次郎:劇団に受かればね。

なつ:えっ… まだ受かってないの?

雪次郎:今日受けたから 結果はまだ出てねえ。

なつ:えっ ちょっと… 待って…。受かってもないのに 何でここを辞めるなんて言ったの?

雪次郎:なっちゃんと同じだべ。

なつ:何が?

雪次郎:受かる前に酪農をやめたんでねえか。

なつ:だって それは…。

雪次郎:決心するって そういうことだ。俺は決心したんだ。

なつ:帯広のおじさんとおばさん とよばあちゃんには何て言ったの?

雪次郎:それは まだこれからだ。

なつ:なして! ねえ そこが一番大事だべさ! ここ辞める前に言うべきでしょや!

雪次郎:なっちゃんとは違うんだわ。

なつ:何が違うの?

雪次郎:なっちゃんには きょうだいがいたべさ。 俺の場合は なっちゃん… 本当に裏切ることになってしまうんだわ。したけど 親の期待を裏切っても 俺は…。

なつ:ダメ! それは絶対ダメ!

雪次郎:えっ?

なつ:行こう!

雪次郎:嫌だ!

なつ:いいから お願い!

●おでん屋「風車」

なつ:早く行くよ。

雪次郎:ん…。

なつ:ただいま。

亜矢美:あ お帰り。お帰り。

なつ:お兄ちゃん ちょっと話があるんだけど…。

咲太郎:何だ?

なつ:入って。

咲太郎:お~ 雪次郎! 今日はご苦労さん。

雪次郎:どうも。

なつ:お兄ちゃん…。

亜矢美:雪次郎君 あんた 思い切ったことしたね。

カスミ:よく決心した。

レミ子:あんたには負けないからね。

なつ:ちょっと待って! 雪次郎君を役者にはできません。

咲太郎:なつ… どうして?

なつ:どうしても!

ああ なつよ 君の悩みは尽きないけれど 今の私に言えることは… 来週に続けよ。

●感想
小畑雪次郎の乱。それは実家の菓子店「雪月」を継がずに役者の道に進むこと。

これはこれでいいのですが、今 頭にあるのは千遥の行方のことだけ。それが一番気になっており、確か番宣放送で、なつと咲太郎が帯広の「雪月」を2人で訪れるシーンがあったかと。

もしかしたら、千遥の行方は、小畑雪之助が鍵を握っているかもと書いて、来週もよろしくお願いいたします。

※千遥の行方については、別途詳しく書いてみたいと思います。

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●字幕を追って書いておりますが、100%完全ではありませんので、どうかご容赦下さい。
●セリフに関してはその著作権等、一切の権利はNHKさんにあります。

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