なつぞら(79話7月1日)昭和34年5月、千遥が十勝の柴田家にやって来た

NHK連続テレビ小説

なつぞら(79話7月1日)

●東洋動画作画課

昭和34年の5月です。東洋動画入社から おそよ3年。なつは2本の漫画映画で動画を描き 順調にその腕前も上げていました。

下山:なっちゃん。

なつ:はい。

下山:マコちゃん。

麻子:はい。

下山:ちょっといい? 大事な話があるんだ。

茜:大事な話って また喧嘩したの?

なつ:してませんよ。

堀内:喧嘩したんだよ。

茜:えっ またですか?

堀内:多分そうだよ。

そのころ…。北海道で大きな出来事が近づいていました。

●東洋動画会議室

なつ:短編映画ですか?

仲:うん そう。長編の仕事がない時に 若手の育成を兼ねて 大体20分弱の短編映画を作ることになったんだ。そこでマコちゃんに原画を任せたいと思ってる。

麻子:私が原画を?

なつ:えっ マコさん おめでとうございます!

下山:まあ 僕も「白蛇姫」のあと 短編映画で鍛えられたからね。

麻子:是非やらせて下さい。

なつ:えっ… 私はマコさんの下で動画をやらせてもらえるんですか?

仲:いや… なっちゃんにも 思い切って原画をやらせたいと思ってるんだ。

なつ:えっ?

仲:どうだろう マコちゃん 一緒にやってもらえないかな?女性のアニメーターで最初に原画をやるのは当然 マコちゃんだと思ってたんだけど 同時になっちゃんの力も試したくなったんだよ。2人で原画を描いてくれないか?

麻子:私に断る理由はありません。一緒にやれと言われるならやるだけです。

なつ:マコさん! ありがとうございます!よろしくお願いします!

下山:まあまあ 監修っていうことで 一応僕もつくから うん。

なつ:はい。

麻子:で 題材は何をやるんですか?

井戸原:それも君たちが決めるんだ。どうしたいのか 企画を出してくれ。

麻子:企画を?

なつ:私たちで…。

仲:もう一人 演出部の方から つく人間もいるから 企画構成演出まで その人と3人で話し合って進めてほしいんだ。

(ノック)

仲:ちょうど来たかな。

井戸原:どうぞ。

坂場:失礼します。

なつ:あっ。

井戸原:そこに座って。

坂場:はい。

麻子:カチンコ君…。

下山:マコちゃん その呼び方はもう古い。やめてあげよう。彼のことは イッキュウさんって呼んであげよう。

なつ:イッキュウさん?

下山:うん。坂場一久でしょう? 一に久しいで イッキュウ。どう?

坂場:なぜ普通に呼ばれてはいけないんですか?

下山:いやだって 普通だと普通じゃない。

なつ:じゃあ 下山さんのことは ゲザンさんって呼んだらどうでしょうか?

下山:ゲザンさん…? 何か 人生下り坂って感じだからやめてよ。普通でいいよ 僕は…。

井戸原:急勾配。

下山:急勾配してんじゃないですよ。

仲:まあまあまあ とにかく そういうくだらない話からでもいいから 3人で話し合って何か企画を考えてよ。

3人:はい。

●東洋動画・中庭

なつ:どうしましょう?

麻子:そうね… 何か一から話を考えた方がいいのか 原作を立てた方がいいのか…。

坂場:原作がある方がいいんじゃないですか?時間もないですし。今の僕たちに求められているのは 話を作る能力ではなくて 話を表現する能力だと思うんです。

なつ:話の表現か… そですね! じゃ 何やります?

麻子:だから それをこれから考えるんでしょ。

坂場:そうと決まれば ここで話し合っても無駄じゃありませんか?まずは各自でやりたいものを見つけて それから話し合った方が早いです。まずは明日までに。では早速 失礼します。

麻子:一人で決めちゃって…。あの人とうまくやってく自信あるの?

なつ:大丈夫ですよ。マコさんともやってきたじゃないですか。

麻子:そうね… うん?

なつ:とにかく考えましょう! 頑張りましょう!

●十勝・柴田牧場

悠吉:ん?

菊介:どした?

悠吉:あっ いや…。

菊介:えっ?

悠吉:ううん…。

●十勝・柴田家

砂良:あっ お義母さん 薪割りなら私が。

富士子:いいから あんたは。あんた 間違えて 大事なおなかを割ったら大変しょ。

砂良:間違えないってば…。自分のおなかでもないみたいだけど。ねっ はい…。

照男:何してんだ? そったらこと俺が…。

(物音)

照男:何だ? 誰かいんのか?そこに。

砂良:えっ 誰?

富士子:どしたの?

照男:何か いるべ?

富士子:えっ…。

照男:誰だ?

千遥:あっ あの… すみません。

照男:はい…。

富士子:どしたの?

砂良:誰?

照男:知らんけど…。

千遥:お姉ちゃん?

砂良:えっ 何て?

千遥:あっ いえ… 何でもありません。道に迷っただけなんです。

照男:道に迷った?

千遥:お邪魔しました。ごめんなさい。

富士子:待って! あなた もしかして… 千遥ちゃん? やっぱり? そなの? 千遥ちゃんなのね?

照男:それって…。

砂良:まさか… なっちゃんの?

千遥:なっちゃん?

砂良:そう? あなた なっちゃんの妹?

富士子:奥原なつっていう人 捜しに来たんでないんかい?

砂良:だから さっき 私のこと お姉ちゃんと…。ごめんね。私はなっちゃんじゃないんだわ。

富士子:私らは なつが北海道に来て 9つからの家族だけど ここは今でも奥原なつの家で間違いないの。ここを探して来てくれたんでしょ? ずっと あなたを待ってたんだわ…。本当なのね? 本当にあなたが千遥ちゃん? よく来た… よく来てくれた…。

照男:じいちゃん!

泰樹:ん?

照男:来た…。

泰樹:何が来たんだ?

照男:なつがずっと捜してた妹だ… 実の妹だ。

泰樹:何だって?

富士子:おいしい?

千遥:はい… おいしいです。

明美:あ~ いかった 牛乳が飲めて!同じ妹として ほっとしたわ。

富士子:なつも その牛乳が大好きだったの。なつはその牛乳を子どもの頃から自分で搾ってきたんだわ。じいちゃんに牛飼い教わってね。

砂良:農業高校まで出たんだよ。

千遥:それで 今は東京にいるんですか?

富士子:そなの… 東京で今 漫画映画作ってんだわ。

千遥:漫画映画?

富士子:うん。千遥ちゃんは どこから来たの?

千遥:東京です。

砂良:それじゃ 今は2人とも東京にいるってこと?

富士子:東京のどこ?

(戸の開閉音)

富士子:父さん。なつのじいちゃん。千遥ちゃんよ。

千遥:お邪魔しています。

泰樹:そうか… よう来たな。いや 本当 よう来た。おい なつに知らせたか?

富士子:まだ…。

泰樹:何してんだ すぐ知らせてやれんか。

富士子:そだね… 電話があるもね。あっ この時間は なつはまだ…。

千遥:待って下さい。

富士子:えっ?

千遥:姉には どうか… 知らせないで下さい。

富士子:なして?

千遥:すみません… それはいいんです。

富士子:いいって…。

千遥:姉が無事だと分かったら… 私はそれでいいんです。

富士子:あっ ちょっと待って…。

千遥:姉には 会いたくないんです。

富士子:えっ…。

千遥:すみません… 許して下さい…。このままで…。

富士子:したけど… ここが分かったのは どうしてなの? 子どもの頃 お兄さんの咲太郎さんから あなたのいた親戚の家に来た手紙をあなたが持っていたからでないの?

千遥:そうです。

富士子:なつは 最近 そのこと知ってね とっても心を痛めていたんだわ。そんでずっと いつか あなたが会いに来てくれるんじゃないかって待ってたの…。その千遥ちゃんが やっとなつに会いに来てくれたんでないの?

泰樹:まあ… まあ そうやって言うもんでねえ。しゃべりたくないことだってある。

富士子:父さん…。

泰樹:何も聞かんでええ…。ここに来てくれただけで十分だ。ここはな なつのうちだ。ということは 妹のあんたのうちでもあるんだ。好きにしてればいい。

●東洋動画作画課

玉井:奥原さん 電話ですよ。

なつ:電話?

玉井:あなたの家族ですか? 北海道の柴田さんから。

なつ:えっ 本当ですか!? すいません!

なつ:すいません…。もしもし。

富士子:もしもし なつ?

なつ:母さん! どしたの? 会社になんて…。何かあった?

富士子:なつ… 落ち着いて聞いてね。今 千遥ちゃんがうちに来てるんだわ。

なつ:えっ…!?

●十勝・柴田牧場

悠吉:おっ どした? こんな時間に大勢で。

菊介:おい どこの子だ?

富士子: 千遥ちゃんから ここを探して来てくれたみたい。

なつ:本当? 本当に… 千遥が来てるの?

なつよ 千遥は今 あの懐かしい人々に囲まれているよ。

●感想
千遥役は清原果耶ちゃんということで、今朝の演技とその表情を見て納得のキャスティング。

そして、千遥の心中を慮る泰樹はもちろんですが、明美の「あ~ いかった 牛乳が飲めて!同じ妹としてほっとしたわ」のセリフが、柴田家の優しきを象徴しているようで、明日も見逃せません。

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●字幕を追って書いておりますが、100%完全ではありませんので、どうかご容赦下さい。
●セリフに関してはその著作権等、一切の権利はNHKさんにあります。

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