朝ドラなつぞら(8話4月9日)あらすじと感想
なつ:シューシャイン! いらっしゃい!
♪
泰樹:なつはいるか?
とよ:なつ?
泰樹:こないだ来た子だ。
とよ:ああ… あの子がどうかしたの?
富士子:いなくなったんです。
とよ:えっ!
♪
警察官:今晩は こっちで保護するからね。
なつ:あの…。
警察官:えっ?
なつ:すみません… お便所貸して下さい。
警察官:お~… 大丈夫か? 急ぐべ 急ぐべ…。ほらこっちだ。
●帯広警察署
剛男:逃げた!?
警察官:ええ。便所に行きたいって言うから 行かしたら どうもそこから… 逃げたらしくてね。う~ん…。
剛男:なして逃げたんですか? あなた あの子に何したんです?
警察官:なにもせんよ。何を言っとるんだ。ただ 保護してやると言っただけだ。
剛男:そうか… あの子はまた施設に送られると思ったんだ。
富士子:施設?
剛男:東京で警察の狩り込みにあって 無理やり孤児院に送られたんだ。
夕見子:かりこみって?
剛男:警察が戦災孤児を一斉に捕まえて そういう施設に送り込むことだ。浮浪児を保護するというより 街をきれいにするために… まるで野良犬を捕まえるみたいに!
警察官:ちょっと あんた。警察が悪いみたいに…。そもそも あんたんとこが嫌であの子は逃げ出したんでしょうが! 何を言っとるんだ。
●和菓子屋「雪月」
とよ:あっ どうだった?
泰樹:ダメだ。
富士子:警察からも逃げたようです。
とよ:まあ 逃げ足の速い子だねえ。
妙子:お義母さん そのひと言 余計だと思いますけど。
剛男:闇市を捜したんですけど どこにもいませんでした。
妙子:それなら この近くにはいないかもしれませんね。
とよ:だから 逃げ足が速いんだろう?
雪之助:だけどさ 子どもの足で そんな遠くまで行けないでしょう。
雪次郎:ただいま。
雪之助:お~ 雪次郎。
雪次郎:なしたの?
妙子:お前 あの子 見なかったかい? ほら この前 ここで柴田のおじいさんとアイスクリーム食べてた…。
雪次郎:ああ… 夕見子ちゃん?
とよ:バ~カ。あれは なっちゃん。本当の夕見子ちゃんは そこにいるべ。
雪次郎:えっ? あっ… なっちゃんよりめんこい。
夕見子:知ってる。
妙子:ねえ そんなことより その辺でなっちゃん 見かけなかった?
雪次郎:見ないよ。なして?
剛男:やっぱり あの子は東京に戻ろうとしたんです。そのために 靴磨きをして お金を作ろうとしたんでしょうね。
富士子:孤児院にいるお兄さんに会いたくて そこまで…。
剛男:あのきょうだいは 特別な絆で結ばれてるんだ。戦争によって そうなったんだ。私が初めて孤児院で会った時…。
(浅草・孤児院での回想)
職員:こら! 向こうに行ってなさい!すいません。
剛男:初めまして 柴田剛男と申します。君たちのお父さんとは戦友です。戦地でずっと一緒にいた。とても仲よくしてもらってました。奥原咲太郎君となっちゃんでしょ? 君たちを捜し回ったんだよ。やっと会えた。あの… もう一人 小さなお嬢さんがいらっしゃるとお父さんから聞いてたんだけど まさか…。
咲太郎:千遥は親戚に預けました。
剛男:親戚に? 妹さんだけ?
咲太郎:まだ小さい妹だけならばって 連れてった。
剛男:そうだったのか…。それはつらかったね。
咲太郎:せっかく ためたお金も ここのやつらに取られて…。チクショー…。
なつ:お兄ちゃん 大丈夫だよ。千遥は幸せに暮らしてるよ。ここにいるより ずっといいよ。
咲太郎:それで… 何の用ですか?
剛男:ああ… 実は戦死された君たちのお父さんから手紙を預かってきたんだ。それを渡さなくてはと思ってね。軍隊の検閲を通さない お父さんの本当の手紙だ。君たちへの想いが込められている。
なつ:あっ お父さんの絵だ!
剛男:絵がとても上手だよね。部隊では いろんな人の似顔絵を描いて お父さんはとても人気があったんだ。明るくて面白い人だったね。嫌な上官の似顔絵を面白く描いて 暗い戦地でその時だけは笑い声が起こった。そのうち いろんな人から家族の似顔絵を頼まれるようになって お父さん 一生懸命にその人から特徴を聞いて 丁寧に明るくすてきな絵を描いてね。みんなにそれで喜ばれて。
咲太郎:どうも ありがとうございました…。
剛男:ねえ あの… よかったら おじさんと一緒に来ないか?おじさん 北海道に住んでるだけど とても広い所だ。ここよりずっと広い。これからそこに帰るんだけど 一緒に来ないか? 君たちのお父さんと約束したんだ。何かあった時にはお互い助け合おうって。
♪
咲太郎:おじさん!
剛男:咲太郎君…。
咲太郎:なつだけ… 妹だけ お願いできませんか?
剛男:君はどうするんだ?
咲太郎:俺まで行ったら 下の妹がかわいそうだから…。千遥を迎えに行けなくなるから…。それに なつのことも必ず そのうち迎えに行きますから! だから それまで…。
咲太郎:大丈夫だよ なつ ちょっとの辛抱だ。手紙を書くから。兄ちゃん しっかり働いて 必ず なつを迎えに行くからな。千遥と一緒に迎えに行くよ。だから おじさんの家で辛抱して待っててくれ。なっ? おじさん お願いします。なつを幸せにして下さい。不幸にしたら 絶対 許さねえからな!覚えとけ!
剛男:はい!
(回想終わり)
剛男:それから あの子は泣かずに私についてきました。今思うと あの子はお兄さんの負担を少しでも減らそうとしたのかもしれない。だから必死に我慢して…。そのお兄さんに どうしようもなく会いたくなっても それはしかたがないさ。
富士子:あの子は さぞ怒ってるでしょうね。大人らに あっちに行かされ こっちに行かされて。
泰樹:怒りなんていうのは とっくに通り越しとるよ。怒る前に あの子は諦めとる…。諦めるしかなかったんだ。それしか 生きるすべがなかったんじゃ。あの年で…。怒れる者はまだ幸せだ。自分の幸せを守るために人は怒る。今のあの子にはそれもない。争いごとを嫌って あの子は怒ることができなくなった。あの子の望みは ただ生きる場所を得ることじゃ。
●十勝川の川べり
天陽:うわ~…。
なつ:あっ 天陽君!
天陽:奥原… なつ?
なつ:どうしたの?
天陽:兄ちゃんと帯広に買い物に来て 俺はここで釣りをしてる。
なつ:お兄ちゃんがいるんだ。
天陽:君は?
なつ:うん… 私も家族と。
天陽:家族って 柴田夕見子の?
なつ:うん。買い物に来て… ここで待ってるの。
●和菓子屋「雪月」
剛男:とにかく その辺を捜してきます。
泰樹:おい ちょっと待て。あの子は賢い。もし 一人で生きようとするなら 水だ。
●十勝川の川べり
なつ:よいしょ…。
天陽:お~ 来た!
なつ:はい。
天陽:うわっ うまいな…。
なつ:ねえ この魚 頂戴。
天陽:もちろん いいけど… 食べるのか?
なつ:うん。
天陽:一人で?
なつ:家族を待ってる間に… おなか すいちゃった。
天陽:何かあったのか? 家で。
なつ:何もないよ。どうして?
天陽:君が寂しそうだからに決まってるだろ。
なつ:寂しくなんかないよ。
陽平:天陽。
天陽:兄ちゃん。
陽平:誰だ?
天陽:学校の同級生。家族とこっちに来てるんだって。
陽平:こんにちは。
なつ:こんにちは。
陽平:帰るぞ。
天陽:うん。一緒に帰るか?
なつ:ううん ここで待ってないと。
天陽:そうか。じゃあ 明日 学校でね。学校で会おうな。
なつ:分かった。
天陽:ほら… 抱えて。
なつ:ありがとう!
天陽:うん!
なつよ そんなに寂しく笑ってみせるな。
このなっちゃんといい、テレ朝「やすらぎの刻~道」といい、戦中戦後の悲惨な話が目白押しで、なにを書くべきか迷うペットロス中の我が身です。
悲しい時は存分に悲しもうと、散り行く桜に愛犬重ねて涙目。
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●字幕を追って書いておりますが、100%完全ではありませんので、どうかご容赦下さい。
●セリフに関してはその著作権等、一切の権利はNHKさんにあります。
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