なつぞら(81話7月3日)千遥「ある人に拾われて…東京の置屋に預けられました」

なつぞら(81話7月3日)

●新宿「風車」

(なつと千遥の電話)

なつ:ねえ 千遥… お願いだから そこで待ってて。今すぐ行くから…。どうしても千遥に会いたい…。

千遥:分かりました…。私も…会いたいです。

なつは13年ぶりに妹 千遥の声を聞きました。

なつ:千遥…。

咲太郎:じゃあ 母ちゃん 行ってくる。

亜矢美:うん。帯広の信さんとはつながった?

咲太郎:さっき つながった。話したよ。

なつ:明日の朝 会いに行ってくれるって。

亜矢美:はい お弁当。あんたたちもね 急いで… ていうか まあ ほどほどにね まず 気をつけて行ってらっしゃい。

なつ:行ってきます。

亜矢美:うん。行ってらっしゃい。

なつと咲太郎はその日の夜行で北海道に向かいました。

●十勝・柴田家

(一同)頂きます。

富士子:千遥ちゃんの好きなもん 分かんないから なつの好きなもんばっかり 作ってしまったわ。口に合うか分かんないけど 食べてみて。

千遥:ありがとうございます。頂きます。頂きます。おいしい…。とてもおしいです。

富士子:ハッ… よかった。

泰樹:それで いつ なつはこっちに着くんだ?

照男:今夜の夜行に乗るんだべ?

富士子:そう言ってた。

照男:上野から青森まで半日以上かかるからな… 明日の午前中に青森に着いたとして…。

砂良:それから青函連絡船に乗って5時間くらいかかるからね。明日の夕方までには函館に着くってとこかな。

剛男:帯広までは半日以上かかるから 着くのはあさっての明け方んなるな どんだけ早くても。

富士子:ごめんね 千遥ちゃん。そんぐらいはかかってしまうわ。

泰樹:千遥は待つと言ってるんだ。そったら心配することねえべや。なあ?

剛男:お義父さん 千遥と呼ぶのは少し早すぎませんか?随分なれなれしく感じますけど。

泰樹:なつはなつ 千遥は千遥だべ。家族がいちいち ちゃんとかさん付けて呼べるか。

砂良:私は半年間 砂良さんでした…。

泰樹:ああ… そりゃ すまんかったな。

剛男:僕はいまだに 剛男と呼ばれたことがありませんよ。いつも「あれ」とか「おい」で。

泰樹:おい… 何言ってんだ。

剛男:ほら…。

(笑い声)

富士子:千遥ちゃん こういうじいちゃんだから 気にしないでね。偉そうにしてるからって 偉いと思う必要ないからね。

千遥:いえ… すごいです。

剛男:ん? 何が?

千遥:姉は… こんなに恵まれて育ったんですね。

富士子:千遥ちゃん…。

剛男:千遥ちゃんは… 自分のお父さんのことは覚えてないの?

千遥:父や母のことは全く…。顔も思い出せないくらいで…。

剛男:そうか… 僕は君のお父さんと戦地で一緒に戦って どっちが先に亡くなっても 残された家族に手紙を届けようって約束したんだ。だから僕は復員してすぐ 咲太郎君となつを捜して会いに行った。残念ながら その時 千遥ちゃん もういなかったけど。

千遥:はい。そのことは 兄が親戚のおばさんに出した手紙に書いてありました。

富士子:千遥ちゃんは6歳の時に その手紙を持っておばさんの家を出たんでしょ?

千遥:はい。

富士子:それからは随分 苦労したんでしょうね…。

千遥:家出をして すぐ 私はある人に拾われて… 東京の置屋に預けられました。

剛男:置屋!?

明美:おきやって?

千遥:芸者さんのいるところ。

明美:千遥ちゃんは芸者さんなんかい?

富士子:明美。

千遥:私はまだ半人前で… お酌って呼ばれる見習いみたいなもの。私は運がよかったんです。そこでみんなからお母さんと呼ばれている女将さんがとてもいい人で…頼もしくて いいお姐さんたちにも囲まれて 私は何不自由なく 食べるものにも困らず 今まで育ててもらいました。

富士子:ああ…。本当? 本当かい?本当に千遥ちゃんは幸せに暮らしてたんかい?

千遥:はい… とても幸せです。

(剛男の泣き声)

富士子:何さ 泣くことないしょや。

剛男:いや… それを知ったら なつや咲太郎君だけじゃなく 亡くなられた奥原さんもお母さんも どんなにほっとするか。

ありがとう 柴田君。でも私と家内は知っていました。ずっと見守っていますから。

千遥:でも… 幸せでは 私は姉にかないそうにありません。

泰樹:よし。明日は早起きして一緒に働くべ。

剛男:いや… 何がよしですか?何言ってるんですか。

千遥:はい! 私にも教えて下さい。

剛男:えっ?

泰樹:うん。

●柴田家・子ども部屋

明美:これ。

千遥:これが私のお姉ちゃん?

明美:そう。覚えてる?

千遥:こんな人だったんだ…。明美ちゃんに似てるね。

明美:えっ そんなわけないしょ。

千遥:あるわよ。人は 一緒に暮らしてる人に似てくるものだって。

明美:ふ~ん… だったらうれしいけど。千遥ちゃんにも似てるよ。

千遥:あの 漫画映画を作ってるって…。

富士子:ああ それがなつの夢だったの。なつが帰ってきたら直接聞いてみて。何をしてるかは なつが自分で話した方がきっと伝わると思うわ。

●柴田家・富士子剛男の寝室

富士子:あの子は本当にきちんとしつけられてるわ。洋服も姿勢も行儀もきれいだし… きっと ちゃんとした置屋で そんな悪いところじゃないでしょ。

剛男:もしこのまま ここにいたいと言ったらどうする?

富士子:なつもいないのに?

剛男:あの子は幸せだと言ったけど… つらいことがないはずないけどな…。

富士子:芸者のこと よく知ってるの?

剛男:えっ? いや 本物は見たことない…。

富士子:うそでしょ。

剛男:本当だって。

富士子:うそ。

剛男:本当。

富士子:こっち見ろ。

剛男:わっ! いや 本当…。

●柴田牧場

富士子:おはようございます。

一同:おはようございます。

悠吉:お~ 何か懐かしいべ。

菊介:なっちゃんが帰ってきたみたいだ。

泰樹:おはよう。

千遥:おはようございます。

富士子:あんまり こき使わんでよ。後でなつに怒られっからね。

泰樹:分かってるよ。

悠吉:牛は大丈夫かい? 怖くないかい?

千遥:大丈夫です。かわいいです。

悠吉:そうかい? なっちゃんも初めからめんこがってたもんだ。

照男:でも 油断してっと蹴られっからな。

菊介:大丈夫だ。なっちゃんの時みたいに この菊介のおっちゃんが全ての危険から守ってやっから。

砂良:それが一番怖いべさ。

菊介:ちょっと 砂良ちゃん…。

(笑い声)

泰樹:千遥 搾乳やってみっか。

千遥:はい。

照男:後ろ足 気ぃ付けてな。

(回想)

泰樹:数を数えるように 上から指を折るようにして搾れ。

なつ:指を…。

(回想終わり)

泰樹:数を数えるように 上から指を折るようにして搾るんだ。

千遥:あっ…!

泰樹:ハハハハ… できた!

(笑い声)

泰樹:うまい うまい… うん それでいい! 大したもんじゃ。

千遥:ありがとうございます。

(シャッター音)

信哉:あっ ごめん 驚かした?

千遥:何ですか?

剛男:千遥ちゃん この人 誰だか分からんかい?

信哉:分からないのね…。信哉だ。佐々岡信哉。昔は信とか… なっちゃんと千遥ちゃんには 信さんって呼ばれてた。

千遥:信さん?

信哉:そう… 覚える?

千遥:少しだけ…何となくですけど…。

信哉:よかった… 何となくでも覚えててくれてうれしいよ。

剛男:信さんは帯広の放送局に勤めてるんだ。

信哉:去年 東京から赴任してね。東京では なっちゃんと咲太郎とも会ってたんだよ。それで昨日 連絡もらったんだ。本当に あの千遥ちゃんに会えたんだな…。

千遥:その写真は どうするんですか?

信哉:あっ… これ? どうもしないよ。ただ 何となく撮りたくなっただけ…。

千遥:誰にも見せないで下さい。

信哉:えっ?

剛男:どうして? 千遥ちゃん。

千遥:どうしても… 写真が嫌いなんです。

信哉:分かった… ごめん 勝手に撮って。

千遥:いえ… すみません。こちらこそ 変なこと言って…。すみません…。

その翌朝。

●帯広「雪月」

(ノック)

雪之助:なっちゃん。

なつ:おじさん 朝早くにすいません。今 着きました。

なつよ やっと来たか。

●感想
千遥の現在の居場所は置屋。そして、お酌係。写真が大嫌いということで、ますます興味が尽きない千遥の過去。

性格は素直そうですが、過去のしがらみ(?)で姉兄に心を開く事をためらう展開が予想され、肉親ほど愛情が深く面倒な存在はないと書いて、明日もよろしくお願いします。

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●字幕を追って書いておりますが、100%完全ではありませんので、どうかご容赦下さい。
●セリフに関してはその著作権等、一切の権利はNHKさんにあります。

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