なつぞら(94話7月18日)男親は娘の気持ちより相手の男を抹殺することしか考えない

NHK連続テレビ小説

なつぞら(94話7月18日)

●東洋動画作画課

なつたちの短編動画「ヘンゼルとグレーテル」の作画作業は大詰めを迎えていました。

坂場:う~ん…。

麻子:まだ不満ですか?

坂場:この鳥は何をしたいんでしょうか?

麻子:何ってヘンゼルとグレーテルと助けたいんでしょ。

坂場:それだけですか?

麻子:ほかに何があるんですか?

坂場:鳥たちはこの森に魔女がいること自体に ずっと不満を持っていたんじゃないでしょうか?

麻子:不満?

坂場:だからヘンゼルとグレーテルを助けたんだと思います。その不満が見えてこないんですよ。鳥たちが一致団結して魔女に抗議してるように見えないんです。このシーンは 鳥たちがまるで… デモをしているように見せたいんです。

麻子:デモ!?

坂場:それで描き直してみて下さい。お願いします。

麻子:そんな思いつきで言われたって困るのよ!こんなんじゃ いくら描いてもこの作品は終わんないわよ!

坂場:思いつきではありません。

麻子:人の描いたものを見てから いつも何か言うじゃないの!

坂場:それは 何がダメかを思いついただけです。

麻子:はあ!?

なつ:マコさん 落ち着きましょう!

坂場:とにかく描き直して下さい。お願いします。

麻子:何なの あの人は! 腹立つ!

なつ:怒ると余計に腹が立ちますよ。腹が立ってることをますます意識するだけですから。

麻子:うるさいわね。あんたまで そんな持って回った言い方しないでよ。

なつ:すいません。

下山:激しいね イッキュウさんは。

茜:うん 確かに。悪いとこばっかり よく思いつきますよね。

なつ:けど 冷静に考えると なるほどって思うことも多いんですよ。

麻子:こんな何度も描き直してたら なるほども どっか行っちゃうわよ。

堀内:昔の君もあんな感じだったけどな。

麻子:一緒にしないで。

神地:俺の原画は褒めてくれましたけどね。

麻子:何が言いたいの あんた。

なつ:マコさん! 冷静に。

なつは最後にヘンゼルとグレーテルを救う木の怪物の動きに四苦八苦していました。

坂場:木はこうやって動くんですか?

なつ:えっ?

坂場:木がこんなふうに歩くと思ったのは なぜですか?

なつ:なぜ…。 何となく…。

坂場:な… 何となく? ということは 根拠がないということですか?

なつ:いや 木はもともと歩かないので根拠はありません。

坂場:それじゃ この木は樹齢何年ですか?

なつ:樹齢?

坂場:この木が森の中でどれくらいの年月を こう過ごしてきたのか 歩き方にそれが見えないとダメだと思うんです。そこを根拠にしてみて下さい。

なつ:いや そんなこと言われたって… 分かりませんよ!

麻子:まあ 落ち着いて。怒ると余計に腹が立つわよ。

坂場:とにかく描き直して下さい。お願いします。

なつ:えっ いや 無理です…。そんなの無理です!

はあ…。

●東洋動画美術課

なつ:陽平さん。

陽平:あっ なっちゃん。

なつ:背景の絵を見せて下さい。

陽平:いいよ。いくらでも見てって。何か悩んでるの?

なつ:悩んでるなんてもんじゃありませんよ。イッキュウさんの言うことに ついていけなくて…。あっ これ… 木の怪物を描いてるんですけど 樹齢が歩き方に見えないって言うんですよ。

陽平:アッハハ… 彼らしいな。うちら美術に関しても うるさいからね。

なつ:自分が描かないから 描く人の苦労は考えないんでしょうか。

陽平:そうじゃないと思うよ。人に苦労かけてる分 あれは相当勉強してると思うよ。

なつ:絵をですか?

陽平:絵だけじゃないと思うけど。あっ 天陽の絵も知ってたんだよ イッキュウさんは。

なつ:えっ… 本当ですか?

陽平:うん。帯広で賞をもらった時 小さな美術雑誌に載ったんだけど それを見たらしいんだ。僕の弟かって聞かれて…。すごくその絵に感動してくれてた。

なつ:ふ~ん… 天陽君の絵をイッキュウさんが…!

陽平:彼の演出力はまだよく分からないけど 絵に対する貪欲さは 絵描き以上かもしれない…。負けないで頑張ってよ。こっちも頑張るから。いい作品にしよう。

なつ:はい 頑張ります。

陽平:うん。

なつ:お願いします。

陽平:はい。

●新宿「風車」

(♪ムーンライト・セレナーデのレコード)

夕見子:いいですね グレン・ミラーは…。

亜矢美:あらららららら… そったらこと言ってると モダンジャズの彼氏に怒られちゃうわよ。

夕見子:いいんですよ そんなの。私は人の好みに合わせる気なんて全くないんですから。

亜矢美:ねえ 彼はさ 毎日 今 何やってんの?

夕見子:原稿書いて「スイングジャーナル」って雑誌に持ち込んでるらしいんですけど どうもうまくいかないみたいです。

亜矢美:そりゃ 最初っからうまくはいかないわよ。

夕見子:当たり前ですよね。したけど それで落ち込んじゃってて…。最近は喧嘩ばっかりしてるんです。

亜矢美:あっ そうなの…。

夕見子:あの人は もともとお金持ちのお坊ちゃんで生きてきたから 自立して強くなるためには少し時間がかかりそうです。

亜矢美:夕見子ちゃんは冷静なんだね。

夕見子:お互いに好きになったんですから お互いに強くならなければ不公平になるだけですよ。そのために東京に出てきたんですから。

亜矢美:ハッ… なるほどね。

(電話の着信音)

夕見子:あっ 咲太郎さんの仕事の話でしょうか。

亜矢美:いいよ いいよ。

夕見子:あっ。

亜矢美:はい 風車でございます。

電話交換手:北海道音門別4141番からです。

亜矢美:あっ…。

電話交換手:お待ち下さい。

亜矢美:間違えました! すいません!

夕見子:えっ どうしたんですか?

亜矢美:いや 何か 間違えたみたい。

夕見子:えっ こっちから言うんですか?

(夜、なつと富士子の電話)

なつ:あっ もしもし 母さん。

富士子:ああ なつ…。

なつ:ねえ 母さん 夕方 こっちに電話したしょ?

富士子:したよ。

なつ:やっぱり…。

亜矢美:あっ…。

富士子:亜矢美さんにご挨拶したいと思ったんだけど あの子がいたから切られたんだね…。

なつ:待って。今 亜矢美さんと代わるから。

亜矢美:えっ… そうなの? ちょっと ちょっと… ちょっと待って。

(せきばらい)

亜矢美:はい 亜矢美でございます。

富士子:亜矢美さん? 初めまして 富士子です。

亜矢美:あっ どうも初めまして。

富士子:この度は 夕見子が大変お世話んなって 本当に何てお礼を申し上げていいか…。

亜矢美:いえいえ… 今 お店を手伝って頂いておりまして もう助かっております。

富士子:いや… して なつのこと ずっとお礼が遅れてて 本当に申し訳ございませんでした。

亜矢美:いやいや… お互いさまですから そんな他人行儀なことは もうよろしんじゃございませんか。

富士子:あっ はい そうですね。すいません…。して 夕見子はどんな様子でしょうか? そろそろ迎えに行きたいと思ってるんですけど…。

亜矢美:だいぶ冷静になってきましたよ。お母さん 今がチャンスかもしれません。

なつ:チャンス?

富士子:あっ 分かりました。すぐ行きます。したらね。

●十勝・柴田家

剛男:夕見子が どしたんだ?

富士子:わっ!

●新宿「風車」

なつ:ねえ それで今が何のチャンスなんですか?

亜矢美:そりゃ もちろん 夕見子ちゃんがこのまま 先に進むのか 立ち止まるのか 夕見子ちゃん自身がそれを考えるチャンスかも。

なつ:うん…。

●十勝・柴田家

剛男:なして そんなこと黙ってんだ!

富士子:シッ… みんな起きるしょや。

剛男:そんなこと隠しとくなんて どうかしてるべさ。

富士子:少し時間が欲しかったのさ。

剛男:何の時間だ?

富士子:夕見子の気持ちが落ち着くまで…。すぐ行って騒いだら 火に油を注ぐようなもんでしょ 夕見子の性格からして。

剛男:俺に黙っとくことないべや。

富士子:男親は 娘の気持ちより 相手の男を抹殺することしか考えないでしょや。

剛男:抹殺って 忍者でないんだから。

泰樹:抹殺… 確かに そうじゃ。

富士子:だから黙ってたのさ。

剛男:全く… どんなやつだ そいつは!

富士子:高山昭治。札幌にある老舗デパートの長男。

剛男:調べたのかい?

富士子:そりゃ調べるしょ。2人とも大学には休学届を出してるみたい。

泰樹:結婚する気はあるのか?

富士子:そら 調べようがないからね。でも なつの話では… 今はないと思う。亜矢美さんは だいぶ落ち着いてきたら 会いに来るなら 今がチャンスかもしれないって。

剛男:後悔してるんだわ… 許せんな そいつは。

富士子:どっちが言いだしたことか 分かんないだよ。

剛男:そいつが悪いに決まってる!男が悪いに決まってるべ!

富士子:夕見子が聞いたら また それは固定概念だ何だって…。

剛男:いや とにかく悪い!男が悪い!

富士子:はいはい…。このぐらい いつものあんたでなくなるんだから。

泰樹:お前が行くのか?

富士子:私が行ってもいいけど 親が行ったらせっかく冷静になろうとしてる時に また冷静でなくなる気がして…。

剛男:何言ってんだ。夕見子が何と言おうと 親が連れ戻さなきゃダメだ!

富士子:それで 余計傷つくのは夕見子だよ! ここは… 昔 なつが言ってた 慣れてない人がいいって。

剛男:慣れてない人?

富士子:じいちゃんに優しくされたら つい夕見子も 素直な気持ちが出せるんじゃないかって。甘えさせたやってや 夕見子を。

泰樹:いや… 無理じゃ!

それから数日後のことでした。

●新宿「風車」

なつ:夕見… どしたの?

夕見子:なつ… あんた うちの家族にしゃべったしょ。

なつ:えっ…。

夕見子:裏切ったしょ!

なつよ どうする?

●感想
ということで、明日は泰樹じいちゃんが高山昭治を抹殺するために新宿に降臨。

今日は亜矢美さんと富士子さんの初の会話が聞けて、さすが朝ドラ100作品目。豪華なツーショットに福眼。

明日は泰樹じいちゃんと亜矢美さんがどんな会話をするのかがポイントで、明日もよろしくお願いいたします。

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●字幕を追って書いておりますが、100%完全ではありませんので、どうかご容赦下さい。
●セリフに関してはその著作権等、一切の権利はNHKさんにあります。

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