なつぞら(95話7月19日)
●新宿「風車」
なつ:夕見…。
夕見子:なつ… あんた うちの家族にしゃべったしょ。
なつ:えっ…。
夕見子:裏切ったしょ!
♪
夕見子:この人の家にもばれたんです。
なつ:えっ?
夕見子:うちの親が 大学や寮に連絡して いろいろ聞いたみたいで…。この人の家にも電話して 居場所は知らないかって聞いたみたいで。
咲太郎:まあ… 当然そうなるよな。
夕見子:したから もう東京を離れることにした。
なつ:どこ行くの?
夕見子:分かんないよ。分かっても なつには二度と言わない。それで昨日まで働いた給金をもらいに来たんです。
亜矢美:まあ… はいはい ようござんすけど…。
なつ:待ってや 夕見! なして逃げるの?
夕見子:逃げる?
なつ:したって そうでしょや? 好きならなして逃げるの? 高山さんも夕見が好きなら なして逃げるんですか? なして親に言えないんですか? 親の決めた相手とは結婚しないで 夕見と一緒になりたいって なして言えないんですか?
夕見子:うん だから… そういうことが嫌だって言ってるんでしょや!
なつ:そういうことから逃げて 幸せになれるとは思えないよ 夕見。
夕見子:結婚を認めてもらうことが幸せなの? したら 幸せは人から与えてもらわなきゃいけないものなの?
高山:やめるべ もう。
なつ:えっ…?
高山:もういいべ そんなことは…。 もう無視すんなや…。
夕見子:無理って何さ?
高山:俺といたって…。
夕見子:無理なんて何もしてないよ。
高山:俺といたっていいことなんか一つもなかったべ。
夕見子:そんなことないよ。いいことは これから一緒に作ってくんでしょや。
亜矢美:分かった! とりあえず みんなでごはん食べよう… ね。 朝ごはん まだでしょ?
♪
高山:俺は本気でなかったよ。
咲太郎:おい よく考えてから物言えよ。 勢いで言うと取り返しのつかないことになるぞ。
高山:勢いでないです。本気で駆け落ちがうまくいくなんて 思ってなかったです。
咲太郎:何だ そういうことか。
夕見子:どういうこと?
高山:このまま うまくいくなんて思えるわけがないだろ!
亜矢美:高山さん あなたがうまくいかなかったからじゃないの?
高山:えっ?
なつ:亜矢美さん どういうことですか?
亜矢美:ジャズの雑誌に原稿持ち込んでも うまくいかったんでしょ? 自分の実力を知って こんなはずじゃなかったって思ったんじゃないの?厳しいようだけど。
高山:ジャズなんで ただの遊びですよ。
夕見子:昭ちゃん…。
高山:無理なんだわ。俺が家を継がないなんて できっこないんだ。
夕見子:なして!
高山:夕見だって そう思ってるから ここに来たんだべ!
夕見子:どうゆうこと?
高山:うちの親にばれればいいと思ったんでないのか?
夕見子:はあ?
高山:お前だって… 本当は俺がマル高デパートの跡取りだから 好きになったんだべ。
夕見子:それ 本気で言ってんの?
高山:大体 夕見は俺のことが好きでないべさ? いつも計算高くて偉そうで 俺に対する優しさなんて 一つも感じたことなかったからな!
夕見子:優しくできないのは あんたが甘えるからだべ。
高山:したら そっちが甘えればいいべ!そうゆう かわいげもないんだわ 君には!
夕見子:かわいげって何?
高山:分からない女だな 君は。
夕見子:それって 女が分からないことも 男のためには分かれってことでしょ!
高山:そうゆうとこが もううんざりなんだわ!
咲太郎:おい なつ 何でお前が泣いてんだ?
なつ:夕見は…子どもの頃から人に甘えたりしなかった。私がいたから…。
夕見子:は?
なつ:9歳の時に突然見ず知らずの私がやって来て 夕見が一番 親に甘えたかった時に私がいたから 夕見は誰にも甘えられずに…。それでも私のことを受け入れてくれて…。だから家族とか結婚とか そうゆうことに冷めてるとこがあるとすれば それは私のせいで…。
夕見子:なつ…。
なつ:でもね… 夕見はただ一度も…一度もうそをつかなかった。私に対しても誰に対しても一度だって うそをつかず うそのない夕見のままでいてくれた。それに私がどんだけ救われたか…。今まで生きてきて 夕見のような素直な子に私は会ったことがない。こんなすてきな人 見たことない。夕見が計算高くて偉そうだなんて… あんたは夕見のこと知らなさすぎる!あんたに夕見はやらない!絶対に渡さない!あんたと夕見の結婚を私は絶対に認めない!
夕見子:なつ 落ち着いて…。そもそも結婚する気なんてないんだから。
高山:俺だって結婚する気はないよ。
夕見子:あんたは… 自由になんて なれないんだね。
高山:自由になって飯も作れん女と結婚したってしょうがねえべ!
なつ:ねえ ちょっと!
咲太郎:もういい! もう終わった。話はついたから…。
♪
泰樹:お前か…。抹殺! そのひげも それ。
亜矢美:おつかれさまでした。
なつ:じいちゃん!
夕見子:じいちゃん…。
咲太郎:泰樹さん…。
亜矢美:初めまして。
泰樹:夕見子が大変お世話になりました。夕見子 迎えに来た。一緒に帰るべ… うん。
●新宿・街頭
なつ:じいちゃん 本当にすぐ帰っちゃうの?
泰樹:用事は済んだ。牛より人が多い所は 何か落ち着かん。
なつ:ハハハ。
夕見子:私が札幌案内しようか? じいちゃん。
泰樹:それより 早くうちさ帰ってやれ。お前のおやじは このままほっとくと 何しでかすか分からんぞ。
なつ:したけど じいちゃん よく東京来る気になったね。
夕見子:そんなの決まってるしょ。私に手を焼いてる母さんに 言われたからだべ。母さんの考えそうなことだわ。
泰樹:いや それは なつが…。
なつ:えっ?
泰樹:いや… 東京の… パフェというのを食べたくなったんだ…。
2人:パフェ?
泰樹:霽月の大将に聞いてな。
夕見子:行こう! パフェ食べて帰ろう じいちゃん。
泰樹:なつは?
なつ:あ… 私は仕事だから 2人で食べてきて。
泰樹:なつ。
なつ:うん?
泰樹:体 気ぃ付けて 仕事頑張れ。
なつ:うん… じいちゃんも体に気を付けて。みんなによろしく。
泰樹:分かった。
夕見子:したら じいちゃん 行くべ。
なつ:行ってらっしゃい。あっ…。
●東洋動画作画課
坂場:なるほど 後ろ姿ですか…。怪物の後ろ姿というのは想像がつきませんでした。確かに そうすることでこの木の歴史が浮かぶように見えてきます。樹齢を後ろ姿で表したんですね。すばらしいです。これでいきましょう!
なつ:やった~!
下山:おお…。
(拍手)
麻子:いくら何でも 時間かけ過ぎでしょう。
なつ:すいません… でも ほかのカットも描いてましたから。
麻子:私も鳥のデモには 丸3日かかったけどね。
なつ:イッキュウさんは ただの偉そうな人じゃないですよね。
麻子:私は偉そうなんて一度も思ったことないわよ。
なつ:えっ?
麻子:あなた そう思ってたんだ。
なつ:違いますよ! だから… 違うって言ってるじゃないですか。
麻子:要するに あの人は漫画映画が好きなのよ。
なつ:はい。そうなんです。 それに 可能性を見てるんですよね。
坂場:すばらしいです。顔の表情もいいですが 体全体の動きが…。
茜:あの2人って 何だか末恐ろしいわよね。
なつ:はい…。私らも負けず頑張りましょう。
麻子:仕事しましょ。
茜:はい。
なつ:はい。
なつよ その先へ 先へと進んでいけ。そして…。「Everybody Loves Somebody Somebody(いつか誰かを愛せよ…)。
●感想
抹殺! 「真田丸」では“暗殺”の言葉が幾度も出ていましたが、さすがに朝ドラでは暗殺もまずく、“抹殺”でボンボン高山を成敗。
ただ、泰樹じいちゃんと亜矢美さんとの会話が短か過ぎて残念至極。同じ里親同士、わしらは家族じゃ、何かあったらわしを頼ったらいい、あんたはわしの娘も同然だ…。
なんてセリフを期待していたので、う~ん、これは今後の期待といたしましょう。
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●字幕を追って書いておりますが、100%完全ではありませんので、どうかご容赦下さい。
●セリフに関してはその著作権等、一切の権利はNHKさんにあります。
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