スカーレット(110話2月11日)マツが幸せな死に方で永眠し武志帰郷

朝ドラ

朝ドラ「スカーレット」第110話、昭和58年(1983)3月19日、武志が京都の美術大学を失業して信楽の実家に戻ってきた日。

これより3年と半月前に祖母の川原マツさんが、をカフェ「サニー」で“幸せな死に方”をしてご逝去。

お母ちゃんの幸せな死に方はなあ こうやって 楽しくおしゃべりしてるうちに ゆら~っと…」。

昭和58年で喜美子は45歳。まだまだピッチピチの年齢で、その母親であるマツさんが推定60代でのナレ死ということで、あの世で常治と仲良くと手を合わせる建国記念の日です。

スカーレット(110話2月11日)セリフ

●カフェ「サニー」

陽子:やっと完成したんかいな。わあ! ええやん すてきに出来てるやん! なあなあ あんた見て見て 見て見て。ほら ええの出来てるやんなあ。

大野:ああ ええけど えらい気背外れやな。

陽子:今 着るんやないよ。

大野:うん?

陽子:いつかな 天国のジョーさんに これ着て会いに行くんやて。

大野:あ~。

陽子:これで捜してもらうんやて。

大野:ジョーさん 喜ばはるな。

陽子:なあ! ええなあ。うん?

大野:マツさん 寝てしもた。

陽子:あっ ほんまや。

大野:ハハッ しゃべり過ぎたんちゃうけ。

陽子:よう笑てたからなあ。

(笑い声)

大野:マツさん!

陽子:マツさん!フフフフ…。

●川原家・母屋

昭和58年(1983)

母が亡くなって 3年と半年が過ぎました。母のいない生活にも慣れました。一人で食べるごはんにも慣れました。

(電話の着信音)

喜美子:はい 川原です。

「十代田です」。久しい声が聞こえました。

●「かわはら工房」

照子:嫌や言うてるやん。

住田:嫌や言うてる場合やない 言うてるんです。展示会もあるし個展の話も来てる。先生は今年もまた忙しいんです。

喜美子:ほやから 先生は…。

住田:川原さん。ほな 川原さんね 後援会会長として いや 美術商として いや 住田いう一人の人間として はっきり言わしてもらいますんわ。川原さん もう若うないやん。

照子:若いでえ! いうてもな 住田さんから見たら うちらピッチピチやで!

住田:一人であれもこれもやるんは 大変やいうんです。通いでええから 弟子を2人か3人入れて そないな雑用は任せはったら どないです。掃除も洗濯も ごはんも こしらえてもろて…。

照子:弟子はいらん言うてるやん!

住田:無理して体壊さへんか 心配で言うてるんです。

喜美子:こう見えて 体は丈夫なんです。

住田:せやから それは今までの話や。もっかい言わしてもらいますけど もう若うはないんですよ?

照子:もっかい言うけど ピチピチやあ!

住田:お宅かて 川原さんが一人でおられるの心配して ちょこちょこ来てはるんでしょ。

喜美子:あんなあ… お客さん来んねん。

照子:ほら お客さん来る言うてるやん。えっ 珍しい お客さん?

喜美子:悪いけど。

●川原家・母屋

(戸が開く音)

照子:アホや 渡しに来たのに持って帰ってしもた。

喜美子:ほんまやな。

照子:ほんで…引き返したとこで会うた…。

(戸が閉まる音)

八郎:こんにちは。あっ お久しぶりです。

喜美子:お久しぶりです。

照子:手ぇ合わせに来たらしいで お母さんに。

喜美子:お声かけんで すいませんでした。

八郎:いえ 僕も仕事忙しかったんで…。

喜美子:奥です。分かりますよね?

八郎:はい。

照子:何年ぶり? 10年? もっとたつか。

喜美子:そやな…。

照子:あ…ちょちょちょ…塗ったら?

喜美子:ええ?

照子:いや…少しはな どうでもええけど 少しはきちんとしとき。あっ 口紅ないのん?

喜美子:何で今から塗るん もう顔合わせたやん。

照子:気ぃ付かへんよ 向こうかて年や。今からグ~ッと きれいに塗ったれ。

喜美子:分かるて。手ぇ合わせて戻ってきたら 唇 真っ赤っか? なに待ち構えてんねん。おかしいやん そんなん。

照子:おかしなんで 同窓会行ってみ みんな やたらめったら 化粧 塗りたくってるで。

喜美子:これ 同窓会か?

照子:ちゃうな。

喜美子:ちゃうで。

照子:そうか…。ほな 十代田さん! 帰りますぅ。

八郎:はい また。

照子:またな。

喜美子:またな。ありがとう。

照子:うん はいはい。

(戸の開閉音)

喜美子:お茶 いれますね。座ってて下さい。

八郎:はい。あれはいつやったか…。大学の寮に電話したんです。そしたら武志に「何?」言われて。フッ。明るい張りのある声で「大丈夫や 心配いらん楽しい」言うんで 「ほな困ったことあったらいつでも言うてこいな」言うて 電話切りました。そっからは僕を頼ってくることもなく…もう あっちゅう間に卒業や。早いな。

喜美子:早いです。

八郎:はい。

喜美子:あっという間や。

八郎:はい。

喜美子:陶芸家 目指す言うてます。

八郎:はい。

喜美子:大学出たからいうて はい 今日から陶芸家いうわけにはいきません。

八郎:僕が昔 そう言うた。

喜美子:ほんで どこかに弟子入りするいうことも 考えたはずや思うんですけど 信楽窯業研究所に通うことになりました。

八郎:そこで実践を学ぶんか…。

喜美子:そう言うてます。

八郎:何を あれしたいんやろな。どんなふうに考えてんねやろ。

喜美子:詳しいことは また戻ってきたら話す言うてました。

八郎:いつでも言うて下さい。名古屋におります。そう遠いことないし 何か相談事があれば。
喜美子:いえ。卒業後の進む道が決まったんで きちんとお伝えしておこう 思うただけです。改めて きちんとお礼言わせて頂きます。長い間 毎月欠かさず 武志のためにありがとうございました。お世話になりました。

八郎:5年ぶりに会うた時…武志と5年ぶりに会うて「おう」「おう」言うて…。2人で小さな店です。

喜美子:たぬきそば…。

八郎:ああ 聞きました?

喜美子:はい。

八郎:入って 並んで食べました。いや 食べようとしたんやけどね… すぐには食べられへん 胸がグ~ッと こう詰まってしまって…。箸を持つ手ぇが止まってしまったんです。そしたら 武志は待ってくれました。僕に合わせてくれた…。黙ってゆっくり…。もう えらい時間かけて食べました。最後はもう2人で顔見合わせて笑いました。ええ子に育ててくれて…頭下げなあかんのはこっちの方です。僕が至らんかったばっかりに…。

喜美子:やめようや。もうやめましょう。そんなん言うたら うちかて…。ごめんな うちが頭下げたからやな。すいません。お互い もう済んだ話や。終わった話です。

八郎:せやな。

喜美子:はい。

八郎:ほな…。

喜美子:はい。

八郎:帰ります。

喜美子:はい。

八郎:お邪魔しました。お母さんの好きやった味です。お供えしてもらえたら…。

喜美子:すいません 喜ぶ思います。

八郎:はい。あの「ヘックション」は川原さんですよね?

(回想)

喜美子:あの…。

発信音:ピー。

(くしゃみ)

(回想閉じ)

八郎:アハッ ヘックションだけやったんで…あん時 折り返した方がよかったんやろか…。

喜美子:あ…いや 違います。うちやありません。

八郎:川原さんやな。

喜美子:違います。

八郎:フフ…。ほな 失礼します。

喜美子:はい。

八郎:お元気で。

喜美子:十代田さんも お元気で。

八郎:さようなら。

喜美子:さようなら。

八郎:「ヘックション」。

喜美子:違います。

(八郎の足音)

●川原家・庭先

昭和58年(1983)3月18日 武志帰宅の日。

大輔:こんにちは おばさん!

学:こんにちは~。

喜美子:あ~こんにちは 久しぶりやなあ。

学:久しぶりです。

大輔:あれ 武志まだですか?

喜美子:荷物が先 来た。

大輔:ええ!? もう あいつ…。

学:中に武志いません?

大輔:いや おるわけないやん…。ああ 手伝いますよ。

喜美子:ああ ありがとう。

学:ああ おれも手伝います。

喜美子:ありがとうな。

大輔:学 かけて。

喜美子:あんたらも戻ってきたんやなあ。

大輔:僕は信楽やなくて 大津ですけど。

喜美子:先生になるんやろ。

大輔:小学校の。

喜美子:こんなんが小学校の先生って どないや。

大輔:ハッハッハッハッ。

学:そんなん言うたら こんなん米屋の店先におったら どうです?

喜美子:あっ 後継ぐんやろ? お父さん大丈夫か?

学:なんとか歩けるまでには回復しました。

喜美子:よかったなあ お母さん 心配してたでえ。

学:僕が帰ってきたんで喜んでます。また一緒に暮らせる言うて。

大輔:はしゃいではったな?

学:和室を無理やり洋風に変えて ベット買うてもらいました!

喜美子:ベット!

大輔:しかもおばさん ダブルベットやで。

学:シングルや。

大輔:でかかったやん。

学:部屋が狭いからや。

喜美子:ええなあ ベット。武志にも買うてやろうかなあ。

学:おばさん 和室にベットは空間がゆがみますよ。

武志:ただいま。

学:おお!武志や~! 

大輔:武志! 

武志:何 何 何 何…!

大輔:武志! 久しぶりやな!

(笑い声)

武志:ただいま。

喜美子:お帰り。

(つづく)

●字幕を追って書いておりますが、100%完全ではありませんので、どうかご容赦下さい。●セリフに関してはその著作権等、一切の権利はNHKさんにあります。

【スカーレット】ネタバレあらすじを最終回まで!出演者キャスト一覧有り

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コメント

  1. くう より:

    今回、いきなりマツさんがお亡くなりになって、そして三年以上が経って

    スカーレットは展開が早くて、え?と思う事が多々有りますが、
    それでもやっぱり引き込まれてしまって、もう後2ヶ月もないんですね

    これからまた、色々有るのかと思うとまた、ハラハラです
    ハッピーエンドだと良いのですが、どうなんでしょうね (^^;;

    • テレビネタ! より:

      くうさん、おはようございます&コメントありがとうございました。「スカーレット」も残り6週です。ハッピーエンドを期待したいのですが、なかなか厳しい出来事もあり、どう表現するのかと。平成3年(1991年)に起きた信楽列車事故にも触れるようですm(_ _)m