スカーレット(111話2月12日)掛井先生に釉薬のことを学びたい武志

NHK連続テレビ小説

朝ドラ「スカーレット」第111話、照子が「家庭菜園照子」に夢中になっている間に、長男・竜也が不良になり、慌てた照子が無理やり信楽窯業研究所に竜也を押し込んだ様子。

その信楽窯業研究所に移ってきた先生が掛井武蔵丸。その口癖は…、

先生は子どもの頃から何かが飛び抜けてうまかったわけやない。絵がうまかったわけでも文章が得意やったわけでもない。集中力も普通。想像力も普通。特別なことは何一つない。それでもこうやって 陶芸の道に進むことができた。こうやって人に教えるまでの人間になれた。努力する方向を間違えさえしいひんかったら なりたいもんになれるで。

この掛井先生を追いかけて信楽に戻ってきた武志。そして釉薬をもっと学びたい、穴窯を継ぐつもりはないと。

天才肌の喜美子よりも、普通のええ先生である掛井に学ぼうとする武志。それは普通の人だった父親の八郎の背中を追うことでもあり、「喜美子は再び一人になりました」のナレーションが妙に寂しく聞こえて、明日は烏丸せつこさん、いや小池アンリさんに注目です。

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スカーレット(111話2月12日)セリフ

●川原家・母屋

京都の美大を卒業した武志が 信楽に帰ってきました。

武志:これや!

大輔:おっ? お~!

学:お~!

武志:「オールガールズTV」。

学:たまらんでえ。

武志:名作テレビドラマシリーズもあるで。これ。

学:たまらんの2乗やん!

武志:おう! なあ?

大輔:せやけどさ ビデオデッキあんのけ?

武志:ないけど 先輩が餞別にくれた。

大輔:いや ないって… どうやって見んねんな。

(笑い声)

喜美子:おはぎ 出来たで。

2人:お~! おはぎ!

学:頂きます!

大輔:頂きます!

学:うまい! めっちゃうまいな これ!

大輔:うまい!

喜美子:うまいか。

学:ありがとうございます。

大輔:なあ。

武志:ほんまにおいしい。

喜美子:ゆっくり食べや。

(OP)

喜美子:荷物 いつもでそこに置いてんの。はよ持っていきぃ。

武志:なあ。

喜美子:うん?

武志:あかまつ行こうや。

喜美子:えっ。

武志:あかまつ。

喜美子:もうカレー作ってるで。

武志:帰ったら食べるさかい 明日も食べるし。飲もうや 2人で。

●酒処「あかまつ」

赤松:はい お待ち遠さん。

喜美子:ありがとう。あんま飲めへんで。

武志:2人で飲むの初めてやな。

喜美子:初めてや。成人式にも帰ってきぃひんかったしな。

武志:あんなん ただの集まりや。

赤松:はい。

喜美子:よう飲むん?

武志:まあ 誘われたらな。

喜美子:強いん?

武志:どやろ。

喜美子:おじいちゃん覚えてる?

武志:ああ… ウ~!

喜美子:覚えてるん?

武志:正直 覚えてへん。百合子叔母ちゃんから聞いた。

喜美子:お酒が好きな人やったんよ。卒業おめでとうやな。

武志:はい。

喜美子:ほな おめでとう。

武志:ありがとう。

喜美子:ほんで…何や こんなふうに呼び出して。

武志:うん…。俺 おばあちゃん亡くなった時にしか 帰ってきぃひんかったやん。三回忌ん時も課題提出に追われて 話できひんかった。

喜美子:うん…。何の話?

武志:うん…。

喜美子:何の話や。

武志:お母ちゃん 学校行きたかったんやろ?中学卒業して 一人で大阪行って 女中やりながらお金ためて。な ほんまは 学校行きたかったんのやろ? 行くで。

喜美子:はっ?

武志:連れてったる。疑似体験や。

喜美子:疑似体験?

武志:うん。俺がお母ちゃんの分まで楽しんできた学生生活を 今から話して聞かせたる。学生なった気分で よう聞けや。

喜美子:はい。

武志:まず入学式。

喜美子:そんな最初っから話すん?

武志:ほな 終わってからや。桜の木の下 校内を歩く新入生たちに チラシが渡される。もう次から次へと。

喜美子:チラシ?

武志:サークル活動や歓迎コンパ。怖い顔した先輩や 奇抜な恰好した同級生やら。

喜美子:ふ~ん。

武志:へへっ。クラスは陶磁器専攻科や。階段上がって右手行くと教室があってな 秋には 窓からキンモクセイの香りが…。掛井先生いう先生が 釉薬の専門で…。その掛井先生から釉薬の専門知識をとことん教わった。伝統技法も学んだで。研修いうて掛井先生と一緒に陶磁器の工場見学にも行った。

喜美子:うん。

武志:もの作りの心得もたたき込まれた。著名な芸術家を呼んで 集中講義いうんも受けた。ほや! ジョージ富士川先生も特別講習で来てくれはってん。

喜美子:へえ~!

武志:ヘヘヘッ びっくりしたなあ あれ。

喜美子:すごいやん!

武志:すごかった。

喜美子:何 学んだ?

武志:何かな… こう作ってくれるの 見せてくれて… 皿を…。

●川原家・母屋

その夜 夢を見ました。学生になった夢です。なぜかサニーでセーラー服を着て…。

(喜美子の夢の中)

●カフェ「サニー」

照子:あ~ 試験の範囲広すぎるわあ。

信作:訳 分からん…。

照子:どっから手ぇつけよう…。

喜美子:試験勉強かあ… うれしい。

照子:うちもうれしい。

信作:うん。

●川原家・縁側

喜美子:うち 先生が特別講師をされている美術の学校へ通います!

ジョージ富士川:フッ 川原さんは もうこっち側の人間や。

喜美子:えっ。

ジョージ富士川:教わるより 教える側の人間や。

喜美子:えっ…。

ジョージ富士川:せやから サイン頂戴!

(喜美子の夢、終わり)

喜美子:はあ…。

●「かわはら工房」穴窯の前

武志:ほんで掛井先生がな…。

喜美子:また掛井先生の話…。こて 運んどいてな。

武志:美大から信楽窯業研究所に移らはってん。

喜美子:えっ?

武志:この春から。

喜美子:ほな 窯業研究所に通うことにしたんは…。

武志:掛井先生がいはるからや。掛井武蔵丸いうて。

喜美子:むさしまる…。

武志:掛井先生を追っかけて信楽に戻ってきた。釉薬のことをな もっと学びたいねん。せやから…お母ちゃんの穴窯を継ぐつもりはない。穴窯はやらんで 俺は…。ごめんな。

喜美子:アホ! 誰が穴窯 継げて頼んだ。

武志:ほやけど 俺がやらんかったら どうなるん?

喜美子:どないもせんわ。

武志:お母ちゃんで おしまいにするん?

喜美子:そんなん武志が考えることやない。

武志:せっかく造った穴窯やん。

喜美子:「家庭菜園 穴窯」でもやるわ。ほっといて。

武志:ほな ええんやな? こっからは お母ちゃんやのうて 掛井先生に…。

喜美子:分かったから。しっかり頑張りぃ。

武志:おう!

喜美子:おう。

●信楽窯業研究所・事務室

(ノック)

喜美子:失礼します。

事務員:はい。

喜美子:あの 掛井先生は どちらに…?

事務員:あ…掛井先生でしたら 研修室の奥の方にいらっしゃいます。

喜美子:研修室… ありがとうございます。

喜美子:こんにちは。

●信楽窯業研究所・研修室

喜美子:失礼します。

信楽窯業研究所は 地元の産業を支援する機関です。陶芸全般の技術支援 研究開発 人材育成などを行っています。武志はここの研究科に1年通う予定です。

照子:ほな 失礼します。

喜美子:照子。

照子:行きますよ 竜也君。

照子の長男です。以前はくりくり坊主の野球好きの少年でした。

照子:竜也 あんななってしもた! 「家庭菜園照子」に夢中になってる間に あんななってしもた! かわいい竜也が…!

(ドアを蹴る音)

喜美子:蹴ったで…。

照子:おい! 先 行くな! 待たんか こら!

(照子のどなり声)

喜美子:失礼します。掛井先生ですか?

掛井:はい。

喜美子:川原武志の母です。

掛井:ああ! 聞いてます 武志君から。

喜美子:すいません お食事中でしたか。

掛井:いや…はい。食べ損ねてしもてて。すんません。どうぞ お掛け下さい。

喜美子:あっ ご挨拶に伺っただけですから…。

掛井:いや どうぞどうぞ。どうぞ。

喜美子:すんません…。

掛井:川原喜美子さんですよね 陶芸家の。

喜美子:はい…。

掛井:穴窯の 自然釉の。

喜美子:はい。

掛井:掛井武蔵丸と申します。初めまして!

喜美子:初めまして。武志がお世話になります。

掛井:先生の作品 拝見させて頂いてます。昨年の秋の個展も 入り口入って 左に行った所にあった あの…。ここが入り口やとすると こっち行って こうしてここ曲がってからの ここ! ここ! ここに展示されてあった花瓶! 花瓶です。こういう感じの。家内と「ええなあ」言うて…「いつか お金ためて買おなあ」言うて…。

●川原家・母屋

喜美子:もう びっくりしたで。握手して下さい言うからな 差し出したら こう… お母ちゃんの手ぇ見て「この手ぇが この手ぇから あのすばらしい作品が!」言いやってな もう言葉詰まって涙目や。

武志:ハッハッハッ…。

喜美子:いや 笑い事ちゃうで。

武志:おう。掛井先生はな 普通の人やねん。

喜美子:うん。

武志:初めて会うた生徒には 必ず言わはんねん。「先生は子どもの頃から何かが飛び抜けてうまかったわけやない。絵がうまかったわけでも文章が得意やったわけでもない。集中力も普通。想像力も普通。

(回想・照子と竜也を前にして)

掛井:特別なことは何一つない。それでもこうやって 陶芸の道に進むことができた。こうやって人に教えるまでの人間になれた。努力する方向を間違えさえしいひんかったら なりたいもんになれるで。

(回想閉じ)

喜美子:ええ先生やな。

武志:うん ええ先生や。普通の ええ先生や。

喜美子:あっ 煮詰まってしまうで。はよ食べえ。

武志:おう。頂きます。

武志は自分の足で歩いていきたいと 翌週から部屋を借りました。昼間は窯業研究所に通い 夕方からはアルバイトをする生活を始めたのです。

●ビリヤード場「ヤングのグ」

武志:いらっしゃいませ!

●川原家・母屋

喜美子は再び一人になりました。

(つづく)

●字幕を追って書いておりますが、100%完全ではありませんので、どうかご容赦下さい。●セリフに関してはその著作権等、一切の権利はNHKさんにあります。

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