朝ドラ「スカーレット」第115話、小池アンリが神戸からワインを持ち帰って深酒。喜美子、40を超えて初めての二日酔いをして、息子の研修先に電話。
「もうええか? ほんでな いちいち電話してこんといて 暇やのう。ああ ほんならな」。
武志の気恥ずかしさがよく分かり、喜美子が子離れが出来ていないことが判明した今朝の回。
そして信作が酒処「あかまつ」に八郎を呼び出して、4年ぶりにどうでもええ話をして、赤松の大将のご長寿ぶりにびっくり。
もし信作と百合子の間に男の子が出来ていたら、その名前は「ケン作 キン作 ユウ作 ハチ作」になっていたはずだと武志が明かし、掛井先生は「愛と誠」のはやり名前を気にする様子。
でも「愛と誠」の映画が流行ったのは昭和51年辺りで、スカーレットのこの時期は昭和58年のはずで、そのタイムラグにクエスチョンマークが浮かんだ2月17日、月曜日の朝です。
スカーレット(115話2月17日)セリフ
●川原家・母屋
喜美子:ええっ。あ…? え~。
ゆうべは ワインを飲みました。
(回想)
アンリ:はあ…。ここら辺では手に入らんワインやで。わざわざ神戸まで戻って 手に入れてきたんや。あんたに飲ませてあげたかったし。
喜美子:すんません…。
アンリ:ほな 乾杯。
喜美子:乾杯。ん! おいしい…!
アンリ:おいしい? フフフッ。
♪
喜美子:へへ~。
アンリ:どうぞ~。
喜美子:ハハッ ありがとうございます。ほんま すごい…。
アンリ:よっしゃ! 一緒に暮らそう!
喜美子:よし! 一緒に暮らしょ~!
(笑い声)
(回想閉じ)
喜美子:小池アンリさん また どこか出かけたんやろか…。
喜美子 40を超えて 初めての二日酔いです。
●信楽窯業研究所・事務室
(喜美子と武志の電話)
喜美子:ほな これ くれたん 竜也んとこのお父さん?
武志:バナナやろ? ゆうべ 説明したやん。竜也のことが心配で おじさんが見に来てはった。
喜美子:ほな これは うれしさのお裾分けか。
武志:まあ 言うたら そういうこっちゃ。
喜美子:あっ ほんでな 起きたら 小池アンリさん いはらへんの。
武志:知らんわ。 そもそも お母ちゃんに あんな友達いてたなんて。
喜美子:友達? あれ 友達なん?
武志:聞くなや 俺に。もうええか? ほんでな いちいち電話してこんといて 暇やのう。ああ ほんならな。
事務室長:お母さん?
武志:はい…。
事務室長:お元気?
武志:あ…はい。
事務室長:火まつりの時に また講演頼んでるさけ よろしゅう言うといてな。
武志:こちらこそお世話になります。
事務室長:あっ 穴窯で有名な女性陶芸家 川原喜美子先生や。
女性事務員:知ってるやんなあ? 信楽で知らん人いやらへんで。
真奈:はい。
武志:ほな 失礼します。
事務室長:お父さんも昔 陶芸家やったん知ってる? 川原八郎いうて そこそこ有名で 頑張ってやってたんやけどな。
(ドアが閉まる音)
八郎の話は 喜美子の話と共に 今でもたまに人々の口にに上ることがあります。
●信楽窯業研究所・研修室
(ドアが開く音)
竜也:おはようございます。
川原八郎は 妻である川原喜美子の才能に負けて信楽から逃げていった…。
武志:よし…。
掛井:おっ ええ色 出てるやないか。
武志:そうですか? ありがとうございます。
掛井:あ~そういうたらなあ 名前にも はやりいうのがあんのやなあ。
武志:名前?
掛井:愛と誠が人気らしいわ 子どもの名前。分かってる。予定日はまだまだ先や。気ぃが早いんは 十分分かってるけどな。
武志:はよないですよ。桜も桃も おめでた分かった瞬間に付けてました。
掛井:桜に桃? 可愛らしいなあ。
武志:叔母さんとのこの 子どもです。
掛井:サニーいうカフェに嫁がはった?
武志:はい。叔母さん 百合子 叔父さんが信作。女の子やったらお花の名前。男の子やったら何とか作 付けるいうて。
掛井:へえ~。
武志:信作叔父さんは 男の子を想定して ケン作 キン作 ユウ作 ハチ作 4つ候補出してました。
掛井:最後 納得できへんな。ハチ作? うん どっかからハチが?
武志:八郎。俺のおやじです。
掛井:ああ…。
武志:信作叔父さんは おやじのこと 何や知らん 大好きなんですよ。
掛井:俺も言うたことあるよな? おやじが出てった話。
武志:ああ 武蔵丸いう名前付けてくれた すぐ殴るお父さん。
掛井:手紙の一通ももろたことないし どこにいてるか分からん。おやじのせいで おふくろがどんだけ苦労して俺を育てたか…。
武志:ほやけど 普通やったんですよね。
掛井:せや どんな父親のもとで生まれ育とうが 何しようがな 俺は普通の子ぉや。普通の ええ先生や。
武志:アッハハハ… ええ先生まで 自分で言うかな。
(笑い声)
掛井:親は親。子は子ぉや。
武志:はい。
●酒処「あかまつ」
(戸が開く音)
赤松:いらっしゃい。
(戸が閉まる音)
信作:ええ?
八郎:ええよ。
信作:ええよな。
赤松:ええよ。
信作:ヘッヘッヘッ お前! ハチ!
八郎:おう おう おう!
信作:久しぶりやんけ!
八郎:おう おう…。
信作:5年か? 4年か? どんぐらいや。
八郎:まあまあまあ こうやって会うんは 4年ぶりやな。おうおう…元気そうやな。
信作:元気ちゃうわ アホ!
八郎:元気やん…。
信作:へろへろや~。もう 忙しいどころちゃうで ほんま ずっと あちこち出張や。研修やら顔つなぎやら 何やらで 東京ばっかりや。
八郎:えっ 今は何?
信作:えっ 今は お前…。おう とりあえず…。
八郎:ああ ありがとう。
信作:今は 課長や。ヘヘッ 観光課 大野課長や。
八郎:大野課長~。
信作:おう おう おう おう。
八郎:ほんで 何や びっくりしたで いきなり会いたいいう連絡あって。
信作:ああ…若いもんらが仕事覚えてきたからな ちょっと こっちにも余裕できてん。うん。ほんで 桜と桃のピアノ発表会も無事済んだしなあ。
八郎:あ~ええなあ 見たかったわあ。
信作:上手なもんやで バンバンバン!
八郎:何やそれ。
信作:可愛らしい。
八郎:太鼓やん。
赤松:はい。
八郎:ありがとうございます。ほんで 何?
信作:うん?
八郎:何か あったんやろ?
信作:あ…課長になってな…。
八郎:うん。
信作:飲みに行っても楽しないねん。誰と飲んだら気が楽やろうって考えたら お前や。こうやって ゆっくり飲めんのは お前ぐらいしかおらへん。ほやから名古屋から呼び出したった。
八郎:せやから聞いてるやん。何でも言え。
信作:東京のな。
八郎:うん。
信作:出張先のビジネスホテルな。決まったホテルや。いっつも同じとこ泊まんねん。これがまたせっまい部屋でなあ。それはええねんけど その部屋のベットの横にライトがあんねん。そのライトの…スイッチがどこにあるか分からへん…。かれこれ3年ぐらい 泊まり続けてんのやけど いまだに分からへんねん。あのスイッチ どこにあんのやろうな…。
八郎:はあ どこやろなあ。
信作:誰にも聞かれへんねん 今更…。
八郎:分かる。
信作:誰にも言えへんやろ こんなどうでもええ話。
八郎:分かる。どうでもええ話やろ。
(笑い声)
赤松:はい。
八郎:ありがとうございます。
●川原家・縁側
アンリ:ただいま。買うてきたで。ヘヘヘヘッ。
●川原家・母屋
アンリ:はい。はいはい はいはい。出来たでえ。
喜美子:ありがとうございます。
アンリ:うん 何かな おなかに入れとかんと。
喜美子:すんません。
アンリ:はい どうぞ。
喜美子:う~ん…何 これ。
アンリ:お茶漬けや。
喜美子:冷や飯に…。
アンリ:うん お茶かけた。
喜美子:うん。
アンリ:フフッ。
喜美子:ありがとうございますす 頂きます。
アンリ:はい 食べえ。
喜美子:あっ 食べへんのですか?
アンリ:あっ うちは食べてきた。買いもんもしてきたで。あっ コーヒーもらうな。
喜美子:はい。あの…昨日 一緒に暮らそう言うたん 覚えてます?
アンリ:覚えてるよぉ 酔った勢いでな。
喜美子:;酔うた勢いでしたね。
アンリ:「川原ちゃ~ん」「小池ちゃ~ん」言うて 盛り上がったな。
喜美子:「川原ちゃん」「小池ちゃん」…。
アンリ:部屋空いてるから ええよぉ言うてたで。
喜美子:あ…。
アンリ:好きに使てええって。
喜美子:はい。あの… ほんまに一緒に暮らすんやったら 出かける時は言うてくれます? どこ行ったんやろて心配します。まあ 今までは1人やったから 誰に言う必要もなかったんでしょうけど。
アンリ:面倒くさいなあ…。ああ 分かった。ほな 出かける時は あんたの許可を得る。何かする時も言う。ほんでええ?
喜美子:そう言われると…。いや やっぱり大丈夫です。言わんくて大丈夫です…。ほんまに暮らします?
アンリ:1人で寂しいんやろ? 泣いてたやん。
喜美子:えっ?
アンリ:川原ちゃん ハチさん ハチさん言うて 泣いてたで。
喜美子:ハチさん…?
アンリ:うん。
(つづく)
●字幕を追って書いておりますが、100%完全ではありませんので、どうかご容赦下さい。●セリフに関してはその著作権等、一切の権利はNHKさんにあります。
スカーレットのネタバレあらすじを最終回まで!出演者キャスト一覧有り
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