朝ドラ「スカーレット」第123話、本筋から離れて二日目は敏春と照子の本音が明らかになり…。
照子「嫌なことは嫌や言うてほしい。文句言うてほしい。言うてくれな うちは分からへんねん。何も言われんかったら うちだけどんどん惨めになっていくのん嫌や…」。
敏春「照子のカレーは苦い。寝る時はいびか歯ぎしり どっちかに。それとなあ…それと…。ありがとうな」。
敏春の本音が出た時の照子の表情が抜群にうまく、大島優子ちゃんは女優として残っていくなと太鼓判。
そして、信作曰く「我慢せえ 我慢せえ」は、回想シーンが多くて多少げんなりしている視聴者に向けてのメッセージだと解釈してよろしいでしょうか?
スカーレット(123話2月26日)セリフ
●カフェ「サニー」
敏春:うわあ! 照子…。
百合子:て… 照子さん… いらっしゃい。
信作:照子 とりあえず座ろか。
照子:カレーライスお願いしますぅ。
百合子:えっ…。
照子:おいしいおいしいカレーライス お願いしますぅ。
信作:カレーを どうすんねん。
照子:うちが食べるんや!
(OP)
敏春:照子…。ごめん。照子?
信作:あかん。さっきから「照子ごめん」しか言うてへん。
百合子:うちらのせいやん。
信作:いや 単純に照子が恐ろしすぎるんや。
敏春:何か すんません。
百合子:こちらこそ…。
信作:いえ 敏春さんが僕らに謝るんやめて下さい。
敏春:いや みんな僕のせいやから。
百合子:そんなん… なあ?
信作:この際 ビシィ言うたったら ええんちゃいます。
敏春:いや そのうち機嫌 直りますから。
照子:ふう。ごちそうさまでした。
信作:よっしゃ。よし ここはひとつ 俺に任せて下さい。
百合子:そんなん言うたらあかんやろ。
信作:まだ何も言うてへんやんけ。敏春さん 俺が一肌脱ぎます。
百合子:あかんて。
敏春:もう これ以上こじれても怖いんで…。
信作:おう。おう。
照子:おう。あっ 何でいんのん?
信作:ああ? おやじとおふくろ 有馬温泉や。
照子:ああ。で 1日マスターか。
信作:おう そや。うまいやろ うちのカレー。
照子:うまい。さすが百合ちゃんや。
信作:隠し味があんねん。さて 何でしょう?お前 これ当てたらな カレー 一生無料にしたるわ。
照子:コーヒーや。
信作:何で分かるん。
照子:百合ちゃんに教えてもろた。
信作:先 言えよ!
照子:いや ほやけど ほんまに分からへんねん。教えてもろたのに うちにはこんなにおいしく出来ひん。何が違うんやろ?
信作:あっ 照子 コーヒー豆にな お湯かけても うまいコーヒーは出来へんねん。
照子:はあ? はあ!? えっ はあ!? えっ えっ そんなことまで言うたん? 信じられへん!
敏春:ごめん。
照子:はあ~。
信作:落ち着けて しわ増えんぞ お前 また。
敏春:もうええですって。
信作:いや よくないです。お前かてな 敏春さんのこと ボロカス言うてたやないか こないだ。
照子:はあ? こないだって いつ?
信作:こないだは こないだや。
照子:いや そんなん言うた覚えない。
信作:い~や 俺は覚えてるで。
(回想)
照子:あんな男と一緒になるくらいやったら ゴキブリの方が~!
喜美子:落ち着け 落ち着け。
照子:琵琶湖に沈めたる。
信作:どんな人なん?
照子:京都の老舗旅館の三男坊で 大学出の頭の切れる男や。
信作:おう。
照子:会計事務所辞めて 婿に来てくれはる。こんなええ話ない言うて お父ちゃんお母ちゃん大喜びや。頃合い見計らって 絶対に琵琶湖に沈めたる。
喜美子:何かつけんと うまいこと沈まへんで。
信作:あっ 火鉢くくりつけたろか 火鉢!
照子:あんな男! ゴキブリ百万匹の方がマシやで!
信作:なぁや!
照子:せやろ!?
喜美子:おう!
(回想閉じ)
百合子:うちが13歳の時やから 13 14 15 16…。
照子:あんたのこないだて いつの話や。
信作:この地球上の歴史で見たら こないだみたいなもんや。
敏春:はあ…。
百合子:照れ隠しです。言葉のあやです 本心ちゃいます。
信作:照子 お前が悪い 謝れ。
照子:謝るんはお前や! 何年前の話 ぶり返してんねん!
信作:記憶にございません。
照子:はっ?
敏春:25年前です。
信作:えっ… あっ ほな もしかして結婚して25年目いうことですか?
百合子:ということは…。
敏春:ええ もうすぐ銀婚式なんです。
百合子:あ~!おめでとうございます!
敏春:ありがとうございます。
信作:それはおめでとうございます。
照子:ありがとうございます。って そんなんで ごまかされへんわ。
信作:いや 待て待て。お前 今 うれしかったやろ。銀婚式覚えててもろて。
照子:おう…。
百合子:25年やて。
信作:25年かあ いろいろあったなあ その間に。
百合子:何あったやろう。
信作:あ~琵琶湖大橋が出来た。
百合子:ああ うち 渡ったことないけど。
信作:あと 東京オリンピックや。
百合子:あ~うちテレビなかったし 見てへん。
信作:月面着陸。
百合子:あ~うち行ってへん。
信作:俺も行ってへんわ。
照子:誰も行ってへんわ。
百合子:すごいなあ 25年!
信作:ほんまや! お前 幸せもんや 照子。
信作:敏春さん。
百合子:羨ましい。
信作:はい はいはい。え~改めまして! 敏春さん 照子 結婚25周年おめでとうございます!
信作と百合子:ばんざ~い ばんざ~い!
敏春:ありがとうございます。
照子:ありがとう。
信作:はい。ということで 照子 もう今日のとこは きれいさっぱり水に流そう。
照子:ああ。いや それとこれとは話は別や。
信作:何でやねん もう怒りなや。
百合子:うちらのせいや。うちらがしょうもないケンカしてしもたから 敏春さんはそれをごまかそうとして…。
百合子:百合子さん もうええんですって。照子… ごめん。
照子:それや それ。何でうちには ごめんしか言うてくれへんの?
敏春:いや みんな僕が悪いからや。
照子:悪いんは うちやん。
敏春:いや 僕や。
照子:うちや。
敏春:僕。
照子:うちや。結婚して25年もたつのに 全然 料理上手にならへん。日焼けして 全然色気もないやん。
敏春:いや そんなこと…。
照子:いびきもうるさいし?
敏春:そんなこと…。
照子:言うてたやん。
信作:言うてた。
照子:25年も一緒にいんのに うちには言うたことないやん。あんなん いっぺんも言われたことない。敏春さんは どんな時も優しい。何でも聞いてくれる。何でもさせてくれる。ケンカしても怒らへん。
(回想)
照子:失礼いたしますぅ。頂き物のおスイカとおブドゥ お持ちしましたぁ。敏春さん どうぞ。
♪
喜美子:好きになったんやなあ。
照子:向こうがな。
喜美子:好きになったんやろ?
照子:そやさけ 向こうがな。敏春さんが うちのことを。
喜美子:ふ~ん…。
照子:好き… になった…。
喜美子:おほほほほ…。
信作:おほほほほ…。
照子:ああ見えて 2人でいてたら優しいねん。物知りでな。「自由は不自由や」知ってる?
喜美子:ジョージ富士川!
照子:知ってんの!?
喜美子:知ってんの!?
照子:芸術詳しいねん。陶芸のことも信楽だけやない 日本のあちこちの焼きもんに詳しいんよ。
喜美子:へえ~。
照子:ほんで 自分が丸熊陶業継いだら 日本一目指しますぅ言うたりすんの。
♪
喜美子:オリンピックは4年に一回 照子の離婚騒動は1年に一回の恒例行事や。照子が家出する。照子のご主人敏春さんが心を改めて手紙を書く。その書いた手紙を信作に渡すんが恒例になってる。
♪
敏春:照子に…照子に渡して下さい。
信作:ちょ ちょ ちょ…。
敏春:頼みます! 頼みます!
♪
喜美子:ほんで 頼まれた手紙を持って 信作がものすごい勢いで走って駆け込んでくる。
♪
信作:あ~!
♪
照子:来た。
三津:えっ。
喜美子:来た?
照子:来た!
信作:照子~!
♪
喜美子:火の番してくれるん?
照子:しいひんわ そんなこと。敏春さん。
信作:あ…。
照子:差し入れや。
喜美子:すんません。ありがとう。
照子:うちやない 敏春さんや。
喜美子:すんません。
敏春:終わったら構たって下さい。
照子:帰るで 何してんの。
敏春:行くよぉ。はいはい…。
照子:早う。
敏春:うん。
(回想閉じ)
信作:それの 何が不満やねん。
照子:嫌なことは嫌や言うてほしい。文句言うてほしい。言うてくれな うちは分からへんねん。
信作:お前 そんなん言うたら またすぐ怒るやろ。
照子:怒る。言い返す。家出する。
信作:どうせえっちゅうねん。
照子:けど 何も言われんかったら うちだけどんどん惨めになっていくのん嫌や…。
百合子:似たようなこと お姉ちゃんからも聞いたことあります。
(回想)
喜美子:例えばな?
八郎:うん。
喜美子:武志が寝てしもて 寝床運ぼうとするやん。
八郎:うん。
喜美子うちがやる言うやん。
八郎:うん。
喜美子:ほしたら 八郎さん 僕がやる言うやん。
八郎:うん。うん? うん? それの何があかんの?
喜美子:うちがやろうとしたり やるつもりでいんのに ええよええよ僕がやる言う。
八郎:えっ それの何があかん?
喜美子:もうええわ もう ほんましょうもない。今 自分で言うてても びっくりするぐらい しょうもなかった。もうやめぇ!
八郎:せやけど そういうことが積もり積もってんねやろ? ええから座れや まだ終わってないで。
喜美子:終わりはないで。こういう話に終わりはないで?もう 一回言い出したら どんどん出てくるわ。うちな 仕事で忙しいさけ 武志の洗たシャツなんかは もうパパッと適当に畳んでしまうねん。それを八郎さん わざわざ取り出して きちんと丁寧に畳み直す 嫌みか! 優しいで? 優しければ優しいほど うちが責められてるような気持ちになんねん!
八郎:ほな どないせえっちゅうねん!
喜美子:分からへん!
八郎:分からへん!?
喜美子:分からへんから黙ってた。
(回想閉じ)
敏春:分かった。
照子:ほんまに?
敏春:照子のカレーは苦い。
百合子:た…多分 コーヒー入れ過ぎや。
敏春:寝る時は いびか歯ぎしり どっちかに。
信作:我慢せえ 我慢せえ。
敏春:それとなあ… それと…。
照子:何ぃ?
信作:はい 10秒以内に。10 9…。
照子:うるさい 信作。
敏春:ありがとうな。
照子:敏春さん…。
敏春:ハハッ まあ ゴキブリ以下やけどな…。
照子:あ~! 寝に持ってぅ!
敏春:アハハハ…。
照子:アホ! アホ! 信作のアホ!
信作:何で俺やねん。
照子:お前や もう…。
敏春:ほな 帰ろうか。
照子:京都出張 疲れたんちゃう? また朝まで飲んでたん?
敏春:まあ いつものとこで いつものメンバーや。ハハハハ…。
照子:ほう~ あっ ほな また いはったん? 初恋の人。
信作:あ~ お前 まだその話 してんのか。
(回想)
照子:うちが毎年 離婚騒動起こすのは うちの人が同窓会で初恋の人と朝まで飲んで帰ってきぃひんからやで?
喜美子:ほやから それは何もないいうて 毎回言うてはるんやろ?
照子:いや 男と女が朝までおって ほんまに何でもないと思う?
喜美子:そんなこと言うたら ここかて男と女やん。
照子:ここはちゃうやろ。
喜美子:ほな 何や。
喜美子と照子:腐れ縁や!
(回想閉じ)
信作:ほんなん言うたらな お前かて 初恋の人と朝まで飲んで騒いでたやんけ。
照子:はあ? えっ そんなんしてへん。信作は また けったいなこと言い出してるぅ。
敏春:照子の初恋の人て…。
照子:ああ?
(回想)
照子:受け取ってくれた?
喜美子:ああ…。
照子:何で言うてた?
♪
陽子:「墓地で待ってます 照子」。
(回想閉じ)
百合子:36年前… うち 1歳やん。
照子:あ~覚えてへん 全然 覚えてへん。
信作:喜美子に聞いたら分かる 俺の記憶に間違いはないから。
照子:いやいや… 喜美子も覚えてへんのとちゃう~?
百合子:うちとのことは 何も記憶にないのになあ。なあ。いらっしゃ~い。あ~! 近藤君。
照子:えっ 誰?
信作:知らん。
近藤:こんにちは 百合ちゃん。
信作:百合ちゃん…。
(つづく)
●字幕を追って書いておりますが、100%完全ではありませんので、どうかご容赦下さい。●セリフに関してはその著作権等、一切の権利はNHKさんにあります。
スカーレットのネタバレあらすじを最終回まで!出演者キャスト一覧有り
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