朝ドラ「スカーレット」第129話、滋賀県立病院の医師・大崎茂義(稲垣吾郎)が敏春の検査結果を照子に伝え、血糖値が高いと。
将来ではなく老後のために、今後は更に厳しい食事制限が必要で、気を付けよう、甘い食べ物と塩分取り過ぎ、という感じでしょうか。
武志の体の具合が日を追うごとに悪くなり、見ているこちらの方もしんどくなりそうですが、明日金曜日の「あさイチ」のプレミアムトークに出演する戸田恵梨香さんが何を語るのか、それはそれで楽しみにしたいと思います。
スカーレット(129話3月4日)セリフ
●滋賀県立病院・待合室
山ノ根:え~っと 熊谷さ~ん。
照子:あっ はい。
山ノ根:検査結果ね あの~ 今 先生来ますんで。
照子:あっ はい。
山ノ根:お待ちください。はあ~! 川原喜美子先生?
喜美子:あ…はい。
山ノ根:ああ! 私 好きなんですぅ。
喜美子:ありがとうございます。
山ノ根:個展にも何回も行かしてもらいました。一緒に… 一緒に 一緒に… あの…。
喜美子:あ… はい はい…。
山ノ根:写真を撮りました!
喜美子:あ…。
(回想)
山ノ根:あの~あ… あの お写真 ご一緒に撮って頂けますぅ?
喜美子:ああ はい。
受付:撮りますよ。はい チーズ。
(シャッター音)
(回想閉じ)
山ノ根:覚えてはらへんと思いますけど。
喜美子:ああ… すんません…。
山ノ根:ええんです ええんです。いや~感激やわあ。
(OP)
喜美子:遅いなあ すぐ来るような感じやったのに。
照子:こういうもんやで 病院は。
喜美子:そうか?
照子:病院 苦手や。
喜美子:そら 得意な人おるか?
照子:思い出すわ…おじさん。偶然 会うてん。
喜美子:うん。
照子:おじさん 強い人やったな。うちはあかん。敏春さん大丈夫やろか…。
喜美子:大したことないよう祈ろう。
照子:祈ろう。あっ おじさんの顔が浮かぶ。
喜美子:やめえ やめえ もう思い浮かばんでええ もう。
照子:濃いでえ~。
喜美子:ハッハッ。
大崎:熊谷さん。
喜美子:何ですか?
大崎:あ… どちらが熊谷さん?
喜美子:えっ 何ですか?
大崎:大崎です。
山ノ根:先生 大崎先生 もう着て下さい。
大崎:え~。
山ノ根:もう「え~」やないです。すんません。もう かなわんなあ もう ほら はい きちんとして下さいよ どっかのおっさんみたいですやんか。
大崎:おっさんだもん。
山ノ根:ほな はよしてや おっさん。
大崎:担当の者が夏風邪で。医者の不養生ってやつですよね。僕が代わりに。どうぞ お入りください。お待たせしました。
照子:はい。ほな 行ってくる。
●カフェ「サニー」
敏春:血糖値が… 高い?
照子:そや 命に関わるようなことやなかった。
敏春:ほんまに?ほんまですか?はは…よかった…。
陽子:ほっとしたなあ。はい。
照子:また こんなん頼んで! うちが頂きますぅ。
敏春:あ… ちょ…。
喜美子:これまで以上に 食事に気をつけな あかんらしいですよ?
照子:ほんで うちが呼ばれたんやで。更に厳しく食事を管理し 節制しなあかん。将来のためにな。
喜美子:うん?
照子:うん? うん? 分かる。今の 将来いう言い方 しっくりこんなあ。
喜美子:しっくりこん。
照子:将来やのうて うちらの場合…。
喜美子:老後や。
照子:老後や。
陽子:あんたらが老後の話するなんてなあ。
大野:ほやけど もう照ちゃん おばあちゃんやもんな?
照子:2人目 出来ましたぁ。
大野:わっかいおばあちゃんやあ。やっぱり 孫は孫で もうかわいいて たまらんやろう?
敏春:たまりませんわぁ。
(笑い声)
武志は次世代展に応募することを八郎に話し 喜美子は作品作りにいそしんで 暑い夏が過ぎていきました。秋には今年4回目の穴窯をたき上げて…。本年度の作品作りは早々に終えました。
●「かわはら工房」
住田:お礼の手紙ですか。
喜美子:うん、「作った湯飲みでお茶飲んでます。水曜日の朝 足取りがほんの少し軽くなりました」。うれしいなあ。
住田:何で 水曜日?
喜美子:住田さん。
住田:はい。
喜美子:うち 陶芸教室 開こう思います。
住田:え~。
喜美子:ゆっくり考えたんですけど そういう時間を作りたい。
住田:陶芸教室でっか?
喜美子:近所の人ら集めて 子どもたちにも声かけて。
住田:採算取れます?
喜美子:もうけは あらへん。まあ地元に貢献するいうやつやな。
住田:そんなん続きますぅ?
喜美子:ほやから ゆっくり考えた言うてるやん。材料費はもらうで。
住田:そらそうでっせ 持ち出しはあきまへんで。
喜美子:月に2~3回… 週1回にしようか。
●カフェ「サニー」
百合子:早速 始めることにしたそうです 陶芸教室。
大野:おっ。
喜美子:お声かけ お願いしますぅ。
大野:はいはい。
陽子:はいはい! うちもやってみたい。もうずっと前から やりたい言うてたやんなあ?
大野:昔 そんなん言うとったな。なあ?
陽子:ほんまはな おかあちゃん合唱団もやりたかってん。
百合子:そやったんですか?
大野:何でもやりたがんねん。
陽子:まあ この店の仕事もあるしなあ なかなか時間とれへんやろう?
百合子:そんなん なんぼでも言うて下さい。やりたいことやって下さい。
陽子:ほんま?
大野:やったらええ…。
陽子:ええの? やってええの? わあ~ うれしいわあ 喜美ちゃんに教えてもらえるんやろ?
喜美子:是非いらして下さい。お待ちしてますぅ。
陶芸教室の準備を進めるうちに 11月半ばになり…。武志の作品がようやく完成しました。
●信楽窯業研究所・研修室
掛井:おっ 雪 降らせられたやないか。
武志:なんとか。
掛井:最高の出来ちゃうか。
武志:やりたいことは全部やりました。最高とは 正直言えないですけど…最善は尽くしました。
掛井:最高の答えやろ。
武志:えっ。
掛井:限られた時間の中で 自分の最善を尽くす。ようやった。
武志:はい。
掛井:よう やり切ったな? お疲れさん。
武志:ありがとうございます。
掛井:次世代展 応募するんやろ?
武志:はい!
●武志のアパート部屋
一同:かんぱ~い!
大輔:ようやっと終わったな。
学:これで 一息つけるんやろ?
武志:長かったな。
竜也:ずっと やってはったから。
武志:ハハッ まあ そういうもんやからな。
学:皿 もっとある?
武志:おう。あ…。ごめんな。思うようなもん作ろう思たら とことん追求してしまう。時間も忘れてしまうわ。はい。なあ この夏の俺の思い出 聞いてくれるか。この夏の思い出は! 雪の結晶で~す! って アッハハハ… すごいやろ 寒いやろ。
大輔:あっ せやせや 真奈さんと話 したん?
武志:何を?
大輔:ええ~ 「何を」て 分かるやろ。
学:分からんのとちゃう? こいつ 鈍いとこあんで。
大輔:え~。
竜也:いや 分かります。
大輔:やんなあ! ほら 竜也君でさえ分かってんのに。ちょっ どないしたん? なあ・
学:待て待て待て。
大輔:うん? うん?
学:何や おもろいこと考えてんちゃうけ?
大輔:分かった! あの体勢からハト出すで。ハトな 白いハトな。パア~って こっち飛んでくんねん こっちの方に。パア~って。
学:ちゃうな。これは愛の告白とちゃうか~?
大輔:あ~! さっきのな? さっきのな。真奈さんのこと ほんまは俺も思てますね~んいうて。分からんちゃう 分かっとるやん。
学:分かっとるなあ。
竜也:ちょっと…。大丈夫ですか?
武志:ああ ごめんな 大丈夫 大丈夫。
大輔と学:うわ~!
大輔:おい ちょっ…。
学:お前 ティッシュは…。
大輔:たれてる たれてる!
学:はい はい… お前 はよせえ!
大輔:止めえ 鼻血止めえて。止めえ 止めえ…。使い過ぎやて お前 もったいないな。
学:何でそんな鼻血とか出んねん…。
♪
武志:ごめんな それ せっかく持ってきてくれたのに。
竜也:ああ。みんなでやろか思て。
武志:つなげるテレビがなくてな。
竜也:いえ よっぽど一生懸命やったんですね。
武志:うん?
竜也:テレビもない部屋で 帰ったら寝るだけの毎日やったんですね。
武志:あ~ ハハッ まあ確かにな。
竜也:俺も野球やってる時はそうやった。
武志:夢は野球選手やったもんな。
竜也:あ…肘 痛めたんで…。
武志:諦めたん。
竜也:もともと そんなん無理や思てたんで。
武志:夢は無理やから見るんやで? 手ぇが届かへんから 人は夢みるんちゃう?
竜也:タケタケは どんな夢を見てるんですか。
武志:亜鉛結晶のデザイン化や。
竜也:はっ?
武志:器に雪 降らせるんが ここんとこの夢やった。
竜也:終わったやないですか。
武志:終わってん。
竜也:どうするんですか これから。
武志:なあ。もう どうしよ。ハハハッ。
竜也:夢みて下さいよ。
武志:お前もな。悪ぃ 寝るわ。
竜也:調子悪いんですか?
武志:いや 飲み過ぎてん。
竜也:どっか痛むとか。
武志:ちょっと寝たら治る。おやすみ。
●「かわはら工房」
喜美子:鼻血?
照子:まあ 鼻血出たからいうて 何やいう話やけど 竜也が心配しててな。疲れがたまってんちゃう?
喜美子:ふ~ん…。
照子:ひとつきほど前にも ひどい風邪ひいたんやて。聞いてる?
喜美子:知らん。
照子:あ… 聞いてないんか。まあ 言わんよなあ そんなん いちいち言うてこんわなあ。ほな これ あっち置いとくな。
喜美子:あっ ありがとう。
(戸の開閉音)
●ビリヤード場「ヤングのグ」
喜美子:来てないて 休みうことですか?
店長:うん それも急にな。
喜美子:えっ。
店長:だるい言うてよ。
喜美子:いや~すいません ご迷惑おかけして。ほんま 申し訳ありません。
(戸が開く音)
武志:おっ…。
喜美子:あっ 武志。
武志:え…何してんねん。
喜美子:何してんねんはこっちや。電話にも出んと。
武志:バイトや。
喜美子:バイト来てへんやん。
武志:今 来たやん。
喜美子:休む言うたんちゃうのん。
武志:あっ もう大丈夫です すんませんでした。すぐ入りますね。
喜美子:なあ。
武志:うん?
喜美子:どっか調子悪いん?
武志:風邪や 風邪。
喜美子:病院行ったん?
武志:薬のんだら治った。
喜美子:前もひどい風邪ひいて 寝込んだらしいやん。
武志:いちいち来んなや 大丈夫やし。ほんま大丈夫やから。ちょっと寝たら治んねん。お母ちゃんこそ気ぃ付けや。また痩せたんちゃうんけ。
喜美子:えっ。
武志:アハハッ ほなな。いらっしゃいませ。
(つづく)
●字幕を追って書いておりますが、100%完全ではありませんので、どうかご容赦下さい。●セリフに関してはその著作権等、一切の権利はNHKさんにあります。
スカーレットのネタバレあらすじを最終回まで!出演者キャスト一覧有り
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