朝ドラ「スカーレット」第130話、信楽の小向医院で血を採って調べた結果、知り合いの専門の先生がいるからと紹介状を書いてもらった武志。
その先生とは、滋賀県立中央病院第二内科の大崎茂義先生。武志曰く「白血球が何や あれや言うてた…」。
それを聞いた喜美子が「ちょっと待てえ。そんな何回も医者行ってて 何でひと言も言うてくれへん。風邪かどうか分からんかったんやろ! 何で言うてくれへんの!」
って、喜美子こそちゃんと人の話を聞こうよと思った人が多数のはず。年を重ねて、喜美子も父親の常治そっくりになったきたもんだと思いつつ、武志の顔色が悪くて、明日明後日が非常に重いです。
スカーレット(130話3月5日)セリフ
●川原家・軒先
(足音)
喜美子:ああ…。あれ?
八郎:おう。買い物?
喜美子:ああ おいしいもん いっぱい食べさせたろ思てな。
八郎:えらい ぎょうさん。名古屋でもおいしいもん食べてるで?
喜美子:武志にや。
八郎:あ… はい。
喜美子:はい。ほんで 鍵開いてんで?
八郎:ああ 知ってるで。鍵かけな。
喜美子:はい。
八郎:「はい」やあらへん…。はいはいはい…。
喜美子:そこ置いて。
(OP)
●川原家・玄関兼台所
喜美子:陶芸教室 始めることにしてん。
八郎:おう 聞いた聞いた。チラシも見たで。
喜美子:張り切ってんねん。
八郎:申し込み どんだけ来てんの?
喜美子:まだ少ないけどな 大人クラスと子どもクラスに分けてやるんよ。
八郎:ふ~ん 武志も手伝うのん。
喜美子:あっ 次世代展に応募 間に合うたで。
八郎:あっ 電話かかってきた。
喜美子:あっ そうなん。
八郎:うん。やっと出来たでぇいうてな。
喜美子:ふん。
八郎:掛井先生からも ようやった言われたらしいで。
喜美子:そういうことは報告するんやなあ…。
八郎:うん?
喜美子:体調悪いん聞いた?
八郎:体調?
喜美子:うん 風邪ひいて寝込んだらしいわ。
八郎:また 何にも食べんとやってたんちゃうか?
喜美子:作品作り?
八郎:うん。電話の声は いつもと変わらんかったで。
喜美子:あ… そうか…。
八郎:うん。今日来たら いっぱい食べさしたろ。
喜美子:そのつもりや。
八郎:うん。これ固いな…。
喜美子:破んな 破んな。
桃:こんにちは~!
喜美子:ああ こんにちは。
百合子:こんにちは。
八郎:こんにちは。
百合子:おいしいもん 持ってきたよ。
桃:持ってきたよ~。
喜美子:ありがとう。
百合子:アップルパイやぁ。
八郎:すごいな。
喜美子:あ~おいしそう。すごいな。
百合子:一緒に作ったもんな。
桃:なあ。
八郎:ほんまあ。
喜美子:手伝ってやってくれたん。
桃:どこに置くぅ?
八郎:ここに置きぃ。
桃:はい。
八郎:座って…。座って。チンして。
桃:チ~ン。
(鈴の音)
喜美子:桜ちゃんは来ぃひんの?
百合子:う~ん 行く言うてたんやけど 出かけに叱ったら すねてしもた。
喜美子:何で叱ったん。
百合子:ピアノ行く言うて さぼったんよ。
喜美子:へえ~。
桃:外で遊んでええ?
百合子:寒いでえ。
桃:ゴム跳びしたい。
百合子:一人ですんのん?
八郎:おっしゃ おっちゃん一緒にやったろ。
喜美子:ハチさんが? 桃ちゃんな この人 絶対できひんから気ぃ付けてな。
桃:は~い!
八郎:できるわ。
喜美子:できる…よなぁ。
八郎:やりま…しょかぁ。
桃:ねえ 行こ行こ。
八郎:ほら 行くで。ああ 行こ行こ。
百合子:ありがとう。
桃:バイバイ!
喜美子:バイバ~イ。桜ちゃん ほんで?
百合子:うん…ピアノやめたい言い出してな。
喜美子:この前 発表会 上手にやってたやん。
百合子:あれでもう満足したらしいねん。
喜美子:へえ~。
百合子:ほやから あかん言うて叱った…。
喜美子:やめたらあかんの。
百合子:あかんわ 許さへん。
喜美子:ピアニスト目指してるん?
百合子:いや そういうのんとちゃうけど 途中で放り出すのようないし。そろばんもお習字もそやで。いやいや やってん。あかんやろ そんな態度。
喜美子:自分からやりたい言うたんやったらな? そろばんもお習字も自分からやりたい言うたん?学習塾も行かせるようなこと聞いたで。
百合子:大事やで?
喜美子:大事。
百合子:そろばんも お習字も大事や。うちかて習いたかった。学習塾行って短大受験もしたかった。うちができひんかったこと 全部させてあげたい。
喜美子:さあ こっち おいで。
百合子:何?
喜美子:さあ さあ さあ さあ…。はいはい ええからええから。
百合子:何や。
喜美子:さあさあ…。
百合子:何?
喜美子:はいはいはい 座り座り。お母ちゃんに聞いてもらい。子育て頑張ってたら 大事なもんがどんどん増えてくなあ。そろばん? お習字? ほんでピアノ?
百合子:分かってるよ…。そんなん言われんでも…何が大事か…。
(戸が開く音)
桃:お母さん! お姉ちゃん来たよ!
百合子:えっ…。
桜:ごめんなさい。
百合子:桜…。
桜:ピアノ…続けます。やめません。
百合子:桜。
信作:ちゃうやろ ほんまは。後で話そか。
百合子:桜 やめたかったらやめてええんよ。桜の気持ちが大事やからな?叱ったりしてごめんな。後で話そう。帰ったら話そな?
信作:おう 帰ったら話そ なっ?
桜:お父さん 臭い。
桃:ゴム跳び まだやってええ?
百合子:少しならな。
桃:やろう。
桜:やるやる!
桃:行くでえ。
百合子:気ぃ付けて。
桃:バイバ~イ。
桜:行ってきま~す。
百合子:は~い。
喜美子:今 臭い言われんかった?
八郎:あっ?
信作:おう こんなええ匂いする父親おらんわ。
喜美子:臭い言われてたな。
八郎:言われてたな。
喜美子:言われてたなあ。きついなあ。
信作:きついでえ。
喜美子:きついなあ。ハッハッハッ。
百合子:ええ匂いやでえ。
♪
(喜美子から武志への電話)
武志:あっ 悪い…。
喜美子:もう みんな来てるで 食べてるで?
信作:おい武志! 何してん はよ来い!
武志:あ~あっ 掛井先生がな急に来はってん。
喜美子:あっ そうなん…。あ~うん ほな分かった。よろしく言うといてな。うん。あっ もしもし? あ~。あかんなあ。何や 掛井先生とお友達も来てはるらしいわ。
百合子:こっちに呼んだらええやん。
信作:それは来ぇへんわな。
八郎:来ぇへんかもなあ。
喜美子:面倒くさそうやった。
八郎:まあ 元気いうこっちゃ。
百合子:せっか用意したのになあ。
信作:お前 うっとうしがられてんちゃう?
喜美子:桜ちゃんと桃ちゃんは お父さんのどこが好き?
信作:ないんかい!
(笑い声)
信作:あるやろ 1個ぐらい。
(翌日、武志に電話をかける喜美子)
喜美子:出えへんな…。出かけたんやろか…。
●「かわはら工房」
(かわはら工房陶芸教室初日)
陽子:こんにちは。
喜美子:あ~こんにちは。
陽子:あれ 一番乗りや。早かった?
喜美子:いえいえ全然。あっ 荷物 そこ置いて下さいね。
陽子:あっ は~い。あ~楽しみやわあ。
喜美子:始まりますねえ。
♪
陽子:雑貨屋やねん。
なな子:え~。
加代:知らんわなあ。
なな子:うん。
陽子:何で知らんの。うちのサニーはな 昔 雑貨店やってん。なあ 喜美ちゃん。
喜美子:そうですね。
陽子:あっ 喜美ちゃん言うたらあかんわ。先生や。
喜美子:もう何でもええですよ。
陽子:いや 統一せなあかんて。先生や 決まりや。 先生なっ。
加代:うん。
喜美子:あっ ほな そろそろ始めさせてもらいます。
陽子:はい。
喜美子:初日なんで 自己紹介しときますか。
加代:この三人だけ?
陽子:これから増えていくんのや。
喜美子:あっ 自己紹介の前に うちからひと言。ええ時間を過ごしましょう。こうやって一緒に陶芸をやる時間が こう…宝物になるような。
陽子:ほう~!
喜美子:ほう~!
(笑い声)
陽子:宝物 ええなあ。
喜美子:ニコニコでやりましょう。楽しくやりましょう。
加代:は~い!
加代となな子:は~い!
喜美子:よろしゅうお願いします。
陽子:先生 よろしくお願いします。
♪
ここの大体 1センチくらいの内側まで広げていきます。まず この高台を作ります。手のひらでトントン トントン まっすぐなるように ろくろをちょっとずつ回していきながら…。
陽子:回すん? 回しながら…。
喜美子:ゆっくり ゆっくり広げてって下さい。また こっからひも取ってもろて 左手を上に 右手でつけていきます。ここを…。
陽子:あれ?
喜美子:親指でつけていきます。
陽子:間違えた…。
喜美子:押していきながら少し上にのばしながら ゆっくり ゆっくりでええですよ。
陽子:あ~あ~! ちょっと待って…。
喜美子:はい。押しながら…。
陽子:こう? ゆっくり ゆっくり…。
喜美子:はい。最後までいったら…。
陽子:いったら…。
喜美子:ちょうど この切れ目の所で見てて下さいね。切ります。
加代:あ~。
陽子:取ってええんや。
喜美子:取ってええです。ゆっくりでええですよ。そしたら外側もなじませていきます。下から上へ 土をのばすように。つまみながら…はい。
陽子:爪の跡ばっかり ついちゃう…。
(笑い声)
●川原家・母屋
喜美子:いや~おもろかった。あれ?武志? あ~何してんの 武志 いつの間に来てたん 寝てたん。
武志:あ…。
喜美子:どないしたんよ。
武志:ああ 声かけよ思たけど… あれ 陶芸教室?
喜美子:ああ。どうした?
武志:あ…病院行ってたんや。
喜美子:あっ そうなん。また風邪か熱でもあるん?
武志:いや 熱は今はない。
喜美子:うん。何か食べたん?
武志:いや…。
喜美子:食べるか?何か作るで。
武志:お母ちゃん。
喜美子:うん?
武志:話あんねん。
喜美子:ああ 何?
武志:うん…。
(武志のせきばらい)
喜美子:どないした。
武志:前には ひどい風邪ひいてしもて。
喜美子:もう それ知らんかった…堪忍な。
武志:で なかなか治らんかったし 医者 行ったんや。
喜美子:おう どやった 風邪やった?
武志:分からん…。
喜美子:分からんて どういうこと?
武志:まあ 風邪にしては長引いてるないうて 血ぃ採って調べるか言われた。
喜美子:えっ。
武志:ほやけど 次世代展の締め切りやら いろいろあったし ちょっと待ってもろたんや。
喜美子:何を。
武志:ほやから 血ぃ採って調べんのを。…で まあ終わったし行ってきた。
喜美子:それが今日?
武志:それは この前。今日行ったんは…。
喜美子:ちょっと待てえ。そんな何回も医者行ってて 何でひと言も言うてくれへん。
武志:風邪やからいうて ほんな いちいち…。
喜美子:風邪かどうか分からんかったんやろ! 何で言うてくれへんの!
武志:怒るなや…。この前 行った時 血ぃ採ってな その結果を今日聞いてきた。
喜美子:うん どやった。
武志:白血球が何や あれや言うてた…。
喜美子:あれて 何?
武志:先生を紹介してもろたんや 知り合いがいはるねんて。専門の先生。連絡取ってくしぃ言われた。
喜美子:ほう…。
武志:これ。
喜美子:また くしゃくしゃにして…。
武志:県立病院。大崎先生や言うてた。
(滋賀県立中央病院第二内科 大崎茂義先生への紹介状)
●滋賀県立中央病院・廊下
大崎:こんには。
山ノ根:先生 大崎先生。はよ着て はい。着て下さい。
大崎:いいよ…。
山ノ根:ちゃんと着て。はい。
(つづく)
●字幕を追って書いておりますが、100%完全ではありませんので、どうかご容赦下さい。●セリフに関してはその著作権等、一切の権利はNHKさんにあります。
スカーレットのネタバレあらすじを最終回まで!出演者キャスト一覧有り
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