朝ドラ「スカーレット」第2話、昨日の「クソッタレ」に続いて、本日は直子の「死ぬ 死ぬ 死ぬ 死ぬ 死ぬ 死ぬ 死ぬ 死ぬ…!」で「死ぬ」の8連発。
喜美子じゃないけど、「何で人は楽しい思い出だけで生きていけんのやろ」と思う本日の「スカーレット」。
早く戸田恵梨香さんが出てきて欲しいと願う10月1日火曜日です。
「スカーレット」2話10月1日
●琵琶湖
喜美子:海やぁ~!
直子:海やぁ~!
空襲で何もかも失った喜美ちゃんの家族は 知人を頼って大阪から信楽にやって来ました。
●信楽山小学校の登校前
喜美子:ほんまもんのタヌキやぁ~! どこ行った…? 誰や!?
♪
喜美子:陶工って何する人?
慶乃川:陶芸家よ。
喜美子:とうげいか?
慶乃川:芸術家と呼ぶ人もいる。
喜美子:げいじゅつか…。
慶乃川:まあ 平たく言うとの 焼き物を作る仕事をする人のことや。
喜美子:焼きもんって どんなん?
慶乃川:ここいらでは 火鉢やの。
喜美子:何や 食べもんちゃうんか。
慶乃川:タヌキの置きもんもほやで。
喜美子:ああ あれもそうか。
慶乃川:器やお皿や 茶わんや 花瓶なんかもほうや。
喜美子:今やってるのは何?
慶乃川:土掘りや。焼きもんを作る時に使う。
喜美子:土で焼きもん作んのん?
慶乃川:信楽の土は ええ土やし。
喜美子:何がええの?
慶乃川:あっ ちょっと 手ぇ出してみ。はい。何がええんでしょう?当ててみなさい。ほら。
喜美子:何や…。
慶乃川:何や?
喜美子:う~ん…。
慶乃川:分かるんけ? 信楽の土のよさが分かるんけ?
喜美子:分かれへん。ただの土や。どんだけ のせんねん。
慶乃川:あっ! 売りもんやでぇ!
喜美子:えっ 売りもん? この土売んの!? うちも売れる?
慶乃川:土のよさが分からんやつなんかに 売れるかいな。土かてな 売ってほしない いうてるわ。もう いに いに。もう。もう 危ない 危ない。もう 子どもは来たらあかん。もう いに。
●信楽山小学校
照子:「夜明けの風が流れてくる。中庭のキャベツは なたねが やぎ小屋が ぼうっとあらわれる。どこかで小鳥が鳴いた」。
(戸が開く音)
喜美子:遅れました!
望月:川原さん! よかった~。後でおうちに行こかと思うてたんですよ。道に迷ったん?
喜美子:すんません…。
望月:ええわ。ほこ座り。あっ その前にご挨拶な? 座って。
喜美子:川原喜美子です。今日からです。よろしくお願いします。
望月:ほな 席に行って。授業 始まってますから。川原さんは大阪いう 大きな町から来はったんですよ。
(どよめき)
望月:ほしたら! 川原さんに最初から読んでもらおうかしら。
喜美子:読めません。
望月:あっ 教科書ないん? 後で取りに来なさい。貸してあげて? ほな みんな 静かに聞きましょうな。
喜美子:「けの」! 「が」!
望月:何?
喜美子:「が」!
望月:何語? どこ読んでんの?「夜明けの風が流れてくる」よ。
喜美子:「れてくる」!
(どよめき)
望月:漢字 読めへんの?
これまで 家の手伝いや妹の世話に忙しく 学校に行く余裕のなかった喜美ちゃんは 読み書きがあまりできません。
望月:これは?
喜美子:う~ん…?
望月:これも分からへん?
喜美子:分かりません!
子どもたち:え~!
♪
はよ 行くど~!
ほんま待って。待ってや ほんま 待って!
照子:黒岩君 やられた言うてたさけ どんな子や思たけど…。
喜美子:黒岩君?
照子:ほうきで やってんて?
喜美子:ああ…。
照子:いかつい女が来るんやろと思てたら こんなかわいそうでアホな子やったんなんて…。
喜美子:誰がアホな子や。
照子:読み書きできひん アホやろ。かわいそうに。かわいそうやから お友達になってあげてもええよ。よそもんには優しくしいや 言われてんねん。うち 窯元の娘やから。
喜美子:かまもと?
照子:窯元知らんの? 丸熊陶業やで。
丸熊陶業は 信楽で一番の窯元です。窯元というのは 陶磁器を窯で焼いて作り出す所です。たくさんの陶工さんがここでは分業で働いてます。
照子:丸熊照子よ。みんなは 照ちゃん呼んでるわ。
喜美子:照ちゃん…。
照子:お友達になってあげるわ。
喜美子:いらん。
照子:いらん?
喜美子:忙しいさかい お友達おっても遊ばれへん。いらんわ。
●小学校の帰り道
次郎:あっ!
喜美子:何や?
次郎:やるかぁ?
喜美子:やるかぁ?
回想常治:ええか? ケンカ禁止や! 何を言われても何をされても黙ってじ~っと耐えとけぇ!
次郎:今日は油断は しいひんでぇ。
子どもたち:あ… あっ… あっ!
喜美子:照ちゃん!
次郎:照ちゃん? 何や もう友達になったんけ。
照子:なってへんわ。
次郎:ほな やるどお! よ~し!
喜美子:あ~!
●川原家
喜美子:はあ…。
直子:おなかすいた~!
マツ:はいはい。
直子:おなかすいた!
喜美子:ちょっと待っとき。
直子:待たれへん! おなかすいて死ぬぅ~!
マツ:直子 大野さんの奥さんに また おむすび もろたやない。
直子:あんなん足らん! もっと もとてきてぇ!
マツ:もとてばっかり できません。喜美子~?
喜美子:そやから 待っとき言うてるやん。
直子:待たれへん! おなかすいて死ぬぅ~!
マツ:そんなこと言うたら あかん。
喜美子:お父ちゃんがお金つくりに大阪行ったよって ちょっとの我慢や。
直子:我慢なんかできへん!
喜美子:お母ちゃんの着物をお金に換えてくるんやで? それで卵買うたげる。
直子:死んだ方がマシや!
喜美子:何 言うてんのん 話聞きぃ?
直子:死ぬ 死ぬ 死ぬ 死ぬ 死ぬ 死ぬ 死ぬ 死ぬ…!
喜美子:やめぇ! もう ええ加減にしぃ!
マツ:直子!
(百合子の泣き声)
(直子の泣き声)
喜美子:卵 2つ買うたげる。
(泣き声)
喜美子:3つ買うたげる。おミカンもつけたげる。
直子:手ぇ離したん 誰や! あん時 手ぇ離したん 誰や!
(泣き声)
(回想 空襲警報のサイレン)
おい 何してんねん!
大阪が空襲に遭った時 喜美ちゃんは妹を連れて先に防空壕に行けと言われました。
(サイレン)
(焼夷弾が落ちる音と叫び声)
喜美子:直子! 直子…。直子!
絶対に離してはいけないと言われていた妹の手を 喜美ちゃんは離してしまいました。
(回想閉じ)
(泣き声)
喜美子:ごめんなぁ… 堪忍なぁ…。
戦争が終わった今でも まだ一人取り残されて恐怖におびえたその傷は癒えません。喜美ちゃんは こんな時 空を仰ぎます。「何で人は楽しい思い出だけで生きていけんのやろ」。
そのころ…。
●大阪・青空マーケット
常治:ええなぁ。ヘヘヘッ。また買うてもうた。アハハッ。
喜美ちゃんのお父さんは大阪で… とんでもない拾いものをしてしまうのでした。
常治:明日 晴れたらええなあ。
(物音)
放せ! …放せ!
常治:何や? あ… おい 何しとんねん! 何しとる… おい! 大丈夫か? しっかりせぇ。しっかりせえ おい! しっかりせえ おい! おい! おい しっかりせえ!
●字幕を追って書いておりますが、100%完全ではありませんので、どうかご容赦下さい。
●セリフに関してはその著作権等、一切の権利はNHKさんにあります。
「スカーレット」ネタバレあらすじを最終回まで!出演者キャスト一覧有り
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