朝ドラ「スカーレット」第26話、あき子が圭介を訪ねてきて、おはぎの話になり、圭介曰く「あ… せっかく作ってくれてはるから 食べてたっていうか…」。
ああ、圭介はダメ男設定だったのかと思っていたら、喜美ちゃんが「さっき 圭介さんが浮かれた様子で帰ってきはったんで 何浮かれてんねや このポンコツ…」というダメ出しで納得しきり。
スカーレット(26話10月29日)セリフ
荒木荘の圭介さんが恋をしました。
あき子:あっ! お父さん!
庄一郎:おっ あき子。
圭介:あき子? あの人 あき子さんいうの?
雄太郎:これ言うたれ。効果てきめんの5文字!
喜美子:いがくせい!
恋のあれこれも 男と女というものにも まだまだ疎い喜美子はこの5文字に何の効果もなかったのだと思いました。が…。
●荒木荘
あき子:「荒木荘」。ごめんください!
喜美子:圭介さん 圭介さん あき子さんが来はりました。
圭介:ええ!?
喜美子:はよ はよ! エロエロは置いといて。
圭介:いやいや ちょちょちょ…。
喜美子:はよ はよ はよ!
圭介:どういうことや!?
喜美子:えっ 圭介さんに会いに来たんです!
圭介:えっ 何で 何で?
喜美子:え… そ… そやから…。
圭介:あっ! そうか 喜美ちゃんが言うてくれたんか。荒木荘にようこその方向か。
喜美子:そや! 荒木荘にそうこそ言うてきて下さい!
圭介:いやいやいや… そやけど そやけど そやけど そやけど! 今日の授業 解剖やってん。アルコール臭い? 臭ない? いや 臭いやろ。こんなんでチューしたら 嫌われるんとちゃう?
喜美子:ええ!? もうチューするんですか? もうするんですか!?
圭介:…せえへんよ!? まだ せえへんよ。チュ… チューはまだ せえへんよ。いきなり そんなことするかいな。
喜美子:いきなり そんなことにならんとも限らんけど…。
圭介:いきなり そんなことにならんとも限らんのん!?
喜美子:いきなり そんなことにならんよう 気ぃ付けたらええですやん!
圭介:どうやって気ぃ付けんの!?
喜美子:分からんやん はよ はよ 行きぃ。
圭介:喜美ちゃん ありがとう! 頑張ってくるわ。
(深呼吸)
♪
(圭介とあき子の笑い声)
あき子:そら おかしいわ~ 笑てしまいます。
圭介:いや 笑うシーンやないねんで?
(笑い声)
圭介:あ… 喜美ちゃん。
喜美子:はい。
圭介:「大阪ここにあり」見に行った話。
喜美子:ああ。
あき子:えっ お二人で行かれたんですか?
喜美子:いえ…。
圭介:ちゃうちゃう。この荒木荘のみんなで。雄太郎さん出るいうから みんなで行った。なあ?
あき子:ほしたら「うわ~」だけ?
圭介:そうやねん。「うわ~」言うて この端っこに一瞬だけチラッと雄太郎さん。なあ?
喜美子:おはぎ 残ってますけど?
圭介:甘いの苦手やねん。
喜美子:はあ…。
あき子:おはぎいうか あんこが嫌いなんです。よう作らはりますのん?
喜美子:圭介さんが好きなんで…。
あき子:フフッ おはぎが好っきゃなんて 子どもみたい!
圭介:あ… せっかく作ってくれてはるから 食べてたっていうか…。喜美ちゃん お茶いれてくれるかな?
喜美子:すみません 気ぃ付きませんで。
あき子:あっ コーヒーがええけど…。
圭介:コーヒー…?
あき子:あっ ごめんなさい わがまま言うて。
喜美子:すみません。今度 用意しておきます。
あき子:ほな 外 出ます?
圭介:えっ?
あき子:ごはん食べに行きます?
圭介:今からですか?
あき子:もっとお話ししたいんです。初めてお会いしたとは思えません。こんなに感じのええ人やなんて…。
圭介:あ… いやいや。
あき子:ほな 行きましょう。
圭介:喜美ちゃん ごはん行ってくるわ。
喜美子:はい。
圭介:どこがええかな?
あき子:ハンバーグ どうです?
圭介:ハンバーグ? そやけど そんなハイカラなもんは…。
あき子:おいしい洋食屋さん知ってますわ。行きましょう?
圭介:ほな 行きましょう 行きましょう。あ… ちょっと待ってて下さい。
あき子:はい。
圭介:喜美ちゃん 晩ごはんいらんわ。今晩 晩ごはん いらんわあ!
♪
圭介:ほな 行ってきます。
喜美子:行ってらっしゃいませ。
あき子:お邪魔しました。
圭介:洋食 久しぶりやなあ。
あき子:お好き?
圭介:あっ お好きです。
あき子:フフフッ。
圭介:こっち?
あき子:あっ ううん。こっち。
♪
さだ:ひき肉にな タマネギを炒めたんを よう混ぜて 形を整えて焼くんちゃう? 味付けは塩こしょう。あと 何やろな?
ちや子:ハンバーグて 何でいきなり?
喜美子:これからは ハイカラなもんも作ろうか思いまして。
さだ:大久保さんは洋食 よう作らんかったからなあ。
ちや子:うちは…お茶漬けやら煮物やら 魚焼いたんで十分やけどな。
さだ:うちもハイカラなもんは 外で食べるさかい かまへんよ?
喜美子:はあ…。
雄太郎:あ~疲れた~。
ちや子:お帰り。
喜美子:あっ お帰りなさい。すいません 気ぃ付きませんで。ごはん?
雄太郎:僕もお茶漬けもらおかな。
喜美子:はい 今すぐ。
雄太郎:今日 早いやん?
ちや子:新しい紙面作りで 皆 カリカリしてるさかい 帰ってきた。
雄太郎:あの~ 男と女のエロエロ何とか?
さだ:ええ… そんなに売り上げ悪いの?
ちや子:下着メーカー 広告出してくれへんやろか?
さだ:聞いとこか。
ちや子:そっちは 何や えらい楽しそうに働いてんな?
雄太郎:働いてるよぉ。昼呼ばれたり夜呼ばれたり 歌たり歌えへんかったり まあ こき使われてるわ。
さだ:あっ あき子さん来たらしいで。
雄太郎:ほんま?
ちや子:5文字言え言うたらしいな。
雄太郎:おう!
3人:い が く せ い!
(笑い声)
雄太郎:僕も5文字の時は 見合いの話 よう来たわ。
ちや子:ああ! こ う む い ん!
雄太郎:でも圭ちゃんよかったな?
さだ:うん。ごはん食べに行ったらしいで。まあ これで勉強にも張り合いが出るんちゃう?
雄太郎:圭ちゃん 堅いとこあるさかいな。
さだ:まあ多少の色恋も必要やな。
ちや子:せやな。
雄太郎:ほんまやな。あっ 喜美ちゃん 漬物ええで。
♪
圭介:「テッテテテッテ テッテテテッテ」
♪
圭介:ただいま~! ウ~マンボ!
喜美子:お帰りなさい…。
圭介:おっ ただいま。
喜美子:飲んできはったんですか?
圭介:う~ん ちょっとだけや。正月ぶりや 飲んだん。こうやってな こうやって…。「テッテテテッテ」って踊ってきてん。ダンスホールやでえ。あ~楽しかったな~!
喜美子:よかったです。
圭介:ハンバーグもうまかったなあ。
喜美子:そうですか。
圭介:喜美ちゃんのおかげや。かわいい妹。フフッ おやすみ! フフフッ。テッテテテッテ…。
喜美子:あ…。
雄太郎:ああ うん…。郵便な…郵便は…届かへんよな こんな時間やもんな。ハハッ。
喜美子:はい。
雄太郎:ふ~ん…。喜美ちゃん もう休みぃ なあ? もう寝よ。
喜美子:はあ…。
雄太郎:うん 寝よ。
喜美子:はい おやすみなさい。
♪
さだ:お電話よ。お電話がな 鳴ったような気がしたんやけど…気のせいやなあ。
喜美子:圭介さんが帰ってきました。
さだ:うんうん。大丈夫?
喜美子:う~ん 少し酔うてはりました。いや だいぶ…。
さだ:喜美ちゃんや!
喜美子:へっ?
さだ:明日はな もうゆっくりでええからな。なあ? 何やったらもう休んでもええわ。もう寝えや。
(いびきの音まね)
さだ:寝るんやで。
喜美子:はい…。
さだ:なあ もう寝え。
喜美子:うん?
ちや子:大丈夫?
喜美子:何がですか?
ちや子:何って…。
喜美子:皆さん うちのこと…。
ちや子:そら 心配するわ。
喜美子:何でです?
ちや子:いつもと様子が違うから…。
喜美子:様子が違う…?
ちや子:喜美ちゃん 分からへんの? 自分の気持ち。えっ ほんまに分からへんの!?
●荒木荘・喜美子の部屋
喜美子:恋? うちが圭介さんに恋? ほな この胸が何やズキズキ痛むんは…。
ちや子:痛むんか…。
喜美子:つい 気持ちが沈んでしまうんも…?
ちや子:沈むんか…。
喜美子:言うたらなんやけどよ? あの相手の人 あき子さんいう人な 「おはぎ嫌いや」言いやって「コーヒーないのん」言いやって もう草間流柔道で投げ飛ばしたるう思いました。
ちや子:えっ。
喜美子:一瞬! 一瞬やけど そう頭をよぎりました…。
ちや子:ああ…。
喜美子:何でこんないけずなこと思うてしまうんやろ…。何でや うち…。
ちや子:せやから…。
喜美子:さっき 圭介さんが浮かれた様子で帰ってきはったんで 何浮かれてんねや このポンコツ…。
ちや子:ポンコツ…!?
喜美子:ほやけど 笑ってる顔見たら よかったやん思いました。圭介さんが喜んでると うちもうれしい。
ちや子:恋や。喜美ちゃん それが恋や。
喜美子:腹立ったり 喜んだり?
ちや子:うん。
喜美子:今までない気持ちも…。
ちや子:せやな。
喜美子:悲しくもなります。寂しい気持ちにもなる…。
ちや子:うん。
喜美子:何や 気持ちが忙しい…。
ちや子:うん。
喜美子:おもろいな…。
ちや子:うん?
喜美子:恋っちゅうのは おもろいなあ。
ちや子:おもろいか。
喜美子:おもろい。おもろいなあ。
(つづく)
●字幕を追って書いておりますが、100%完全ではありませんので、どうかご容赦下さい。●セリフに関してはその著作権等、一切の権利はNHKさんにあります。
「スカーレット」ネタバレあらすじを最終回まで!出演者キャスト一覧有り
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