朝ドラ「スカーレット」第27話、あき子から「荒木荘を出て」と言われて、それに従う圭介はやっぱりポンコツなのか?
はたまた「女中 女中言わんといてくれ。喜美ちゃんは僕の大切な妹や。何や 見下したものの言い方はやめてくれへんかな」を漢気と感じるべきか?
どっちにしろ、喜美ちゃんの将来の夫ではないということがよ~く分かった今回の話。犬のゴンの再登場を願うばかりです。
スカーレット(27話10月30日)セリフ
ちや子:喜美ちゃん 分からへんの? 自分の気持ち。
喜美子:うちが 圭介さんに恋? ほな この胸が何やズキズキ痛むんは…。
ちや子:痛むんか…。
喜美子:つい 気持ちが沈むんも…?
ちや子:沈むんか…。
喜美子:恋っちゅうのは おもろいなあ。
ちや子:おもろいか。
喜美子:おもろい。おもろいなあ。
圭介さんとあき子さんの恋は順調です。朝にはあき子さんのお父さんが…。
●荒木荘・玄関先
喜美子:おはようございます。
庄一郎:ハハッ おはようさん。ええ陽気やな。
喜美子:ほんまですねえ。失礼します。
庄一郎:はい。
夕方には あき子さんが犬のゴンを連れて荒木荘の前をよく通るようになりました。
喜美子:あ~ こんにちは。
あき子:こんにちは。今週も会うんよ。
喜美子:はい 聞いてます。関西百貨店に行かはるて。
あき子:聞いてるのん?
喜美子:はい 圭介さん言うてはりました。
あき子:圭介君 何でいちいち あなたに言うんやろ?
喜美子:あ~ごはん作ってますし。お昼いらん言われました。
あき子:ああ! 女中さんやもんね。
喜美子:はい。
あき子:予定伝えとかな あかんのね。フフッ そりゃそうやね。ほな ご苦労さまです。
喜美子:はい。
あき子:失礼しますぅ。
喜美子:失礼します。
実はあき子さんのおかげで…。
●荒木荘・物干し台
圭介:こういったり こう…。
喜美子:アハハッ。
圭介:走ってきて わあっていうのは?
喜美子と圭介さんの距離は以前よりグッと近づいていました。
圭介:これ ええやん! これ ええやん。
(笑い声)
圭介:ほらほらほら。こういうのはどう? こういう角度…。
喜美子:アハハッ その角度でチューできます?
圭介:アハハッ ほな こっちがこういって こっちもこういくのはどう?
喜美子:アハハハ… アホや。
●荒木荘・喜美子の部屋
喜美子はさださんが休みの日に着付けを教わっています。
喜美子:こうですか?
さだ:うん。あっ ちょっとな このたれが長いから ここ引っ張って直して。
喜美子:はい。
ちや子:着付けできたら ええお小遣いになるん?
さだ:う~ん 最近はでけへん子も増えてきたから喜美ちゃんが覚えてくれたら 私も何かと助かるし。
圭介:喜美ちゃん! ねえ 喜美ちゃん! これ どっち…?
ちや子:おはよう。
さだ:おはようさん。
圭介:あ… おはよう。あ… ほな 食堂で待ってるわ…。
喜美子:はい。
さだ:はい。ほな 今日はこの辺で。
喜美子:はい。
さだ:今度は袋帯教えるわな。
喜美子:はい。ありがとうございました。
●荒木荘・食堂
圭介:こっちかな? いやでもこっちか? あ~…。
さだ:喜美ちゃん なかなか筋がええわ。
喜美子:ほんまですか?
さだ:ほな お茶いれてもらおうかな。
喜美子:はい。
圭介:喜美ちゃん ちょっとええかな? これどっちがええ?
さだ:今日はどこ行くん?
圭介:今日は関西百貨店買い物つきあうねん。
さだ:うん? いや先週も…。
圭介:先週は松中屋や。
さだ:彼女 買いもん 好っきゃなあ。
圭介:喜美ちゃ~ん? 喜美ちゃん これどっち? どっちが こう いけそう?
喜美子:アハハッ。
雄太郎:喜美ちゃ~ん! 喜美ちゃん!
喜美子:はい!
雄太郎:おった…。頼むわ。
喜美子:あっ そやそや。
さだ:ああ! 今日 面接や! 知らんかった 次は何?
雄太郎:「大阪五人衆」いう時代劇 斬られ役に空きが出た。
さだ:へえ~。
ちや子:斬られたら死体やん。そんな役欲しいん?
雄太郎:何でも欲しいわ!
ちや子:あれちゃう? またせりふ「うわ~」だけちゃう?
さだ:ほんまやな。
雄太郎:それでもええねん 何でもええねん。喜美ちゃん 頼むわ。
喜美子:はい。ほな 皆さん。雄太郎さんがうまいこと斬られますように。
4人:うまいこと斬られますように!
(かしわ手)
喜美子:草間流柔道…。
一同:とやあ~!
雄太郎:おりゃ~! よし! 行ってくるで。
喜美子:行ってらっしゃいませ。
雄太郎:行ってきます。
さだ:毎回 これやるから落ちるんちゃう?
ちや子:そやな。
圭介:喜美ちゃん 喜美ちゃん どっち? どっちがええかな?
喜美子:う~ん…。こっち!
圭介:ほな こっちにするわ。
喜美子:圭介さんは何着ても似合います。
圭介:ありがとう。ほな 着替えてくるわ。
喜美子:行ってらっしゃい。
ちや子:シャツ わざと似合わん方 言うたやろ。
さだ:言うたなあ。
喜美子:そんなことないです。
ちや子:いや~ 言うた 言うた。
さだ:言うた 言うた。
喜美子:え…。
●歌える喫茶「さえずり」
圭介:荒木荘を出てほしい?
あき子:荒木荘出て 1人で暮らしてほしい。
圭介:何でなん?
あき子:荒木荘の話ばっかりやん。ここも雄太郎さんが働いてるから言うて。コーヒーいうたら ここばっかり。今日はいてはらへんけど。
圭介:雄太郎さんな 時代劇で斬られ役が決まりそうなんやて。
あき子:ほら また~。
圭介:ああ…。
あき子:それだけやないわ。今日のシャツも荒木荘の女中なんかに選んでもろて。
圭介:女中なんかにて…。
あき子:選んでもろた言うてたやん。
圭介:喜美ちゃんは…。
あき子:女中でしょ?大体 圭介君 女中に頼り過ぎやわ。何でもかんでも話して…。女中なんかとそんなに親しくしてほしない! 女中は女中でしょ!?
圭介:「女中 女中」言わんといてくれ。喜美ちゃんは僕の大切な妹や。なんや 見下したものの言い方はやめてくれへんかな。
(ドアが閉まる音)
マスター:ええから。はよ追いかけ。
♪
あき子:ごめんなさい。やきもちや。ごめんなさい…。
●荒木荘・食堂
圭介:手伝おか?
喜美子:あっ お帰りなさい。
圭介:運ぶのん?
喜美子:いえ きれいにしよう思て。お茶いれます?
圭介:コーヒー飲んできたからええわ。もう火鉢の季節か…。
喜美子:まだちょっと早いですけどね。
圭介:さださんは?
喜美子:パーマあてに行かはりました。
圭介:ああ…。ちや子さんは…仕事か。雄太郎さん 結果どうなったやろうな。うん? 何?
喜美子:いや 何や元気ないから…。あっ これ 信楽焼です。うちの地元の信楽焼。
圭介:去年も聞いたわ。その前も言うてたで。
喜美子:ヘヘヘッ。
圭介:信楽 帰ってないなあ?
喜美子:学校決めたら 一回 顔出そう思てます。
圭介:どこ行くか 決めたん?
喜美子:まだ…。夜間の高校行くか 美術の学校行くか。お金とも相談せな あかんし。
圭介:僕は美術の方 勧めるけどな。
喜美子:う~ん…。圭介さんは?
圭介:僕は…小児科専門の外科医になる。
喜美子:外科に決めたんですか?
圭介:うん。
喜美子:へえ~。
圭介:それと… それとな ここは出ることにした。
喜美子:えっ?
圭介:荒木荘出て 大学の寮に移る。
喜美子:すみません 何でですか? 何で荒木荘出なあかんの?
圭介:国家試験のために勉強に集中するためや。
喜美子:え… 荒木荘やと集中できひんのですか?
圭介:喜美ちゃん 恋したことあんねやろ?前に経験ある言うてたやん。そしたら分かるかな? こういう気持ち。勝手なこと言われると腹立つし 何言うてんねんて突き返したくなる。けどな 好きな人の悲しい顔は見たないねん。しょんぼり うつむかれると胸が締めつけられる。情けないなあ…。彼女が…あき子が「出て」言うから出ることにしてん。
喜美子:何や あき子さんのお願いでしたか。そうですか。ほな 聞いてあげなあかん。そうしてあげて下さい。もう…うち 荒木荘嫌んなったんか思て びっくりしただけです。
圭介:嫌になるはずないやん。ここ 好っきゃもん。
喜美子:よかったです。
圭介:喜美ちゃん 好きや。
喜美子:よかった。
圭介:妹みたいに大事に思てるよ。
喜美子:ありがとうございます。うちも圭介さん大好きや! ほな 引っ越し決まったら言うて下さいね。うち 手伝います。
圭介:うん…。
決意が揺るがないうちにと 圭介さんは来週早々にも荒木荘を出ていくことになりました。あき子さんもあき子さんのお父さんも 散歩のコースを変えたのでしょう。犬のゴンは もう荒木荘の前を通りません。
(つづく)
●字幕を追って書いておりますが、100%完全ではありませんので、どうかご容赦下さい。●セリフに関してはその著作権等、一切の権利はNHKさんにあります。
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