朝ドラ「スカーレット」第48話、八郎「先生の大事な絵を…それを白いごはんに換えました。僕が… 11の時です。僕が売りました。闇市行って…先生の…大事に飾ってあった先生の絵を 一番高う買うてくれる人探して 探して売って ほんで… これぐらいの白いお米と卵3個に換えて「おいしいなあ おいしいなあ」言うて うちのもん みんなで食べました」。
八郎の純粋さが喜美子の心に響き、やがて一緒になるという伏線かと思いますが、でも、この真正直な部分が将来、二人の運命を狂わすことになるのかも?と。
ということで、来週の月火水の3日間、セリフ書き出しをお休みさせて頂きます&申し訳ありません。
身内の病気入院があり、簡単な手術なので心配いらずですが、さすがにテレビを見ているのは憚られ、なにとぞご容赦ください。
スカーレット(48話11月23日)セリフ
●丸熊陶業・食堂
西牟田:「信楽初の女性絵付け師」?
黒岩:「丸熊陶業のマスコットガール」!
田原:「みんなから ミッコーと呼ばれてます」やて。
(笑い声)
黒岩:おう ちょお 見てみぃ!
その記事には師匠である深野心仙の「ふ」の字もありませんでしたが…。
●丸熊陶業・絵付作業場
深野:きれいな写真や。タヌキが化けてるんちゃうか思たで。
池ノ内:誰や?
深野:ミッコーや。
喜美子:すみません…。
先生は笑ってくれました。
●丸熊陶業・社長室
花屋:ごめんください!
加山:あ~また来た。
秀男:見てくれはりました? ええ。うっとこの絵付けの子ぉですわ。
加山:お花とお酒が届きました。
敏春:ああ そこ置いといて下さい。これ 問屋さんにも配ってくれますか?
加山:あっ はい。
●川原家
百合子:お帰りなさい。
常治:おう。
東京から父が戻ってきました。まだ日が高いうちから お酒を飲みだし 直子のことは一切触れず 同じことばかり言いました。
常治:ほんでな 蒲田いうのがな これ 名前も何や けったいいうかな これ…。
♪
常治:蒲田な 蒲田。これ お前 だ~… けったいな もう何か…。
♪
常治:ほんでな その蒲田いうのがな…。
蒲田さんという人の話だと思っていたら 直子の寮がある町の名前だと知りました。
常治:直子…。
●丸熊陶業・絵付作業場
翌日 約束どおり八郎が訪ねてきましたが…。
(回想)
喜美子:これ 今度 直してもええですか? 気になる~。
信作:分かる~。
八郎:すみません。
(回想閉じ)
喜美子:あの… できました。はい。
八郎:すいません。ありがとうございました。
喜美子:あの…何で怒ってはるんですか?前に会うた時と感じが違います。
八郎:怒ってるつもりは…ありませんけど。
喜美子:もともと そういう感じですか?違いますよね? いや… ええですけど。もともと…もともと そういう感じの人なら そういうことで… そういう感じでいきます?
八郎:そちらも。
喜美子:はい。
八郎:そちらも 前に会うた時と違います。マスコットガールやとは知りませんでした。ホットケーキが食べとうて 絵付け師になりはったんですか? お名前も確か… 川原さんで。
喜美子:はい。
八郎:川原喜美子さんで。そしたら カワちゃんか カーちゃんか せいぜいキィちゃんじゃないですか?
喜美子:確かに…。
八郎:ミッコーって何ですねん。
喜美子:あ… あの新聞記事で怒ってはるんですね…。
八郎:丸熊陶業の絵付け火鉢いうたら ミッコーやそうですね。
喜美子:違います。
八郎:そう書かれていましたよ。
喜美子:フカ先生です。
八郎:フカ先生いうんですか?
喜美子:深野先生です。
八郎:知ってます。深野心仙先生です。日本画の。芸術賞受賞されたこともある有名な。それを… それを記事には 先生のこと ひと言も触れてなくて失礼やないですか。ミッコーは… ホットケーキの方が大事ですか?
喜美子:そんなことあるわけないですぅ。
八郎:一番好きな食べもんやて書いてました。
喜美子:適当に書かれたんです。
八郎:適当?
喜美子:もうミッコーでもアッコーでも しゃあないです。うちが悪いんです。適当でもええ思てしもうたから…。こんな騒がれる思わんかったし… こんな怒る人も出てくる思わんかったし…。
八郎:怒ってるつもりはないんです。あの新聞記事 読んでたら 腹立ってしもて…。
喜美子:それを怒ってるいうんちゃいます?
八郎:川原さん。
喜美子:はい。
八郎:これ せっかく直してもろたのに 何やかんや言うてしもて すいませんでした。ありがたく 着させてもらいます。
喜美子:すみません…。
八郎:いえ…。失礼します。
●丸熊陶業・食堂
喜美子:これ やっぱり剥がしますね。
深野:貼っときぃな。
喜美子:いや ほやけど 適当なこと書いてあるし もうええかな思いまして。
深野:ああ… 信楽初の女性絵付け師いうんは ほんまのことや。細かいことはええ。堂々としとったらええ。
八重子:喜美ちゃん お花やお酒 えらい届いてたな?
緑:うちの近所の人もよ えらい大騒ぎしてたわあ。
(戸が開く音)
加山:あっ 川原さん! すごいですわ~! 今! 川原さんがデザインした絵付けの火鉢が出来たら 欲しいいう注文入りました! 続々と来てます。
喜美子:ほんまですか?
深野:そら すごいわ。
加山:あっ お茶 事務所に。急いで頼むわ。
八重子:あっ はい。今すぐ。
加山:時代は深野心仙からミッコーですわ~。ハハハハハッ ほんま新聞はすごいなあ。ほな。ミッコー ミッコー 深野のよりミッコーの時代が来たで~!
一徹:本人の前で言わんでもなぁ。
秋安:悪気ないんやろ。
●丸熊陶業・絵付作業場
深野:1番のデザインな。
池ノ内:はい。
深野:本人は 海デザインしてるつもりやろうけど どう見ても 汁の干上がったうどんにしか見えんのや。2人とも 道迷っとるで。えっ?
八郎:失礼します。
磯貝:はい。
八郎:ちょっと よろしいですか?
深野:ええよ。
八郎:すいません。あの最初にここにご挨拶に来た時 ほんまは言おう思てたことがあります。緊張してしもて… ちっとも言えませんでした。今日改めて言わせてもらいます。実は深野先生のお描きになった日本画が僕の家にず~っと飾ってありました。
深野:へえ~。
八郎:あ… すいません いきなり こんな話…。いや あの… よろしいでしょうか? お話ししても…。
深野:ええよ。
八郎:すいません。
深野:どんな絵?
八郎:あ… えっと… 鳥が飛んでます。山があって水辺があって… こっちの方から日の光が…。あっ こんな説明じゃ…。鳥は2羽飛んでました。
深野:鳥か…。
八郎:祖父が日本画が好きで 何や ようやっと買えたいう思い出の一枚で。
深野:そう。
八郎:床の間にず~っと その絵が飾ってありました。
深野:そうかあ。
八郎:祖父が亡くなったあとは 形見やいうて 大事に大事に。
深野:ありがたい話や。
八郎:いえ! それを白いごはんに換えました。僕が… 11の時です。僕が売りました。闇市行って…先生の…大事に飾ってあった先生の絵を 一番高う買うてくれる人探して 探して売って ほんで… これぐらいの白いお米と卵3個に換えて「おいしいなあ おいしいなあ」言うて うちのもん みんなで食べました。今回 こちらに来ることになって 絵付けの絵をお描きになってるのが深野心仙いう 昔 日本画描いてた先生やて分かって ああ これはもう… もう偶然ちゃう。必然かも分からん。お会いしたら頭下げよう思てました。先生の大事な絵を すいませんでした。先生の絵のおかげで白いごはん…卵… ほんまにありがとうございました!
深野:まあ まあ…。若い頃に描いた 名もない絵や。
八郎:いえ…。
深野:忘れんとってくれて ありがとう。
八郎:すいません…! すいませんでした。
(すすり泣き)
●川原家
(回想)
八郎:先生の…先生の大事な絵を すいませんでした。
♪
八郎:鳥が飛んでます。山があって…水辺があって… こっちの方から日の光が…。鳥は 2羽飛んでました。
(回想閉じ)
(つづく)
●字幕を追って書いておりますが、100%完全ではありませんので、どうかご容赦下さい。●セリフに関してはその著作権等、一切の権利はNHKさんにあります。
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