朝ドラ「スカーレット」第76話、常治の葬式の後の喜美子と八郎の会話:うちな 仕事で忙しいさけ 武志の洗たシャツなんかは もうパパッと適当に畳んでしまうねん。それを八郎さん わざわざ取り出して きちんと丁寧に畳み直す 嫌みか! 優しいで? 優しければ優しいほど うちが責められてるような気持ちになんねん!
常治父ちゃんが生前に心配していた喜美子と八郎の性格の違い、いや考え方の違いが、ここで一気に表面化。
同じ男としては、八郎の言い分も分かるけど、洗濯物をもう一度畳み直すのはいかがなものかと。
几帳面であることは否定はしないけど、一人で生きているわけじゃないので相手の気持ちももう少し考えなくちゃと、やはり喜美子に一票です。
スカーレット(76話12月26日)セリフ
●川原家
直子は お葬式にも間に合いませんでした。
●「かわはら工房」
喜美子:喪主 引き受けてくれてありがとう。
八郎:うん…。
喜美子:喪主の挨拶で お父ちゃんのこと かっこええ男や言うてくれて ありがとう。ほんで… 今の僕がいるのんは お義父さんのおかげや言うてくれて…。
八郎:それな…。
喜美子:うん。
八郎:前にお義父さんに言わされた。
喜美子:そうなん…?
八郎:そこ座りぃ。仲ようせえ言われたな お義父さんに…。2人仲ようせえ…。仲ようしてないように見えたんやろか。最近 ゆっくり話してないもんな。
喜美子:最近やないよ。
八郎:そう?
喜美子:武志が産まれてからや。
八郎:そんなことないやろ。
喜美子:ほらな。
八郎:何?
喜美子:ずれがあるやん うちはそう思うてたよ。しょうもない。お父ちゃんがいたら しょうもないこと言うな いうて叱られるわ。
八郎:あんな…世の中の大概の男はアホや言うてた お義父さんが。いや 具体的に言うてくれな 僕もアホやから分からへんねん。何に腹立てたりしてんのか。
喜美子:例えばな?
八郎:うん。
喜美子:武志が寝てしもて 寝床運ぼうとするやん。
八郎:うん。
喜美子:うちがやる言うやん。
八郎:うん。
喜美子:ほしたら八郎さん 僕がやる言うやん。
八郎:うん。うん? うん? それの何があかんの?
喜美子:いっつもそうや 大概そうや。うちがやろうとしたり やるつもりでいんのに ええよ ええよ僕がやる言う。
八郎:えっ それの何があかん?
喜美子:もうええわ もう ほんましょうもない。今 自分で言うてて びっくりするくらい しょうもなかった。もうやめぇ!
八郎:せやけど そういうことが積もり積もってんねやろ? ええから座れや まだ終わってないで。
喜美子:終わりはないで。こういう話に終わりはないで?もう 一回言いだしたら どんどん出てくるわ。うちな 仕事で忙しいさけ 武志の洗たシャツなんかは もうパパッと適当に畳んでしまうねん。それを八郎さん わざわざ取り出して きちんと丁寧に畳み直す 嫌みか! 優しいで? 優しければ優しいほど うちが責められてるような気持ちになんねん!
八郎:ほな どないせえっちゅうねん!
喜美子:分からへん!
八郎:分からへん!?
喜美子:分からへんから黙ってた。
♪
喜美子:ちゃう。
八郎:えっ。
喜美子:今は 何となくわかってんねん…。仕事や。うちが少し 仕事やめたらええねん。茶わん60個のところを30個にしたらええねん。
八郎:それは…僕もそう思うで? お金やったら 僕かて少しは…。
喜美子:お金だけやないねん。仕事は…。仕事は うち やめたないねん…。
八郎:うん。
喜美子:うち 仕事が好きや。働くんが好きや。
八郎:喜美子。
喜美子:はい。
八郎:これからもな 忙しいで? 百合ちゃんのことも お義母さんのことも気にかけて。東京からなかなか帰ってけぇへん直ちゃんのことも心配やしな。武志かて これからまだまだ手ぇかかる。何やかんや 忙しいのは変わらんで。ほんで…こうして いちいち向き合うてたらええけどな そんな暇なんで。きっとまた積もり積もっていくで。
喜美子:ほな どうしたらええのん。
八郎:仕事が好きいうのは分かってるからな。もう一つの方も いつも分かってたらええんちゃうか?
喜美子:もう一つの方って?
八郎:喜美子のこと 好きやで。好きや。
喜美子:ありがとう。
八郎:言えや 喜美子もぉ。
喜美子:うちは…。あんたしかおらん。ほんまやで? あんたおらんと生きていけん。嫌われたくない…。
(喜美子と八郎がキスしようとする時、武志が入ってきて 両目を手で隠して出て行った)
八郎:ええ子に育ったなあ…?
喜美子:ハッハッハッ…。
(笑い声)
♪
喜美子が武志に絵本の読み聞かせ:雪女はとても強く 攻撃をしても全く歯が立ちません。あっとうてきなこうげきに まるまる太郎たちは負けそうになってしまいました。それでも あきらめなかった まるまる太郎は「みんな ぼくのからだに くっつけ!」
喜美子:武志:お~!
百合子:お姉ちゃん! 直姉ちゃんが帰ってきた。
●川原家
喜美子:うあっ! 誰…?
鮫島:ああ どうも! 鮫島です。兄貴ですか?
八郎:はっ?
鮫島:陶芸家の先生の兄貴ぃ!
百合子:直姉ちゃんが連れてきやった。熨斗谷電機で一緒に働いてはるんやて…。
鮫島:はい。こちら 武志君? こんにちは。
武志:こんにちは。
鮫島:上手にご挨拶 さすがですぅ! あっ 先生もさすがですねえ。先生のお作りになったお茶わんの数々 ほんまにすばらしい作品や!
喜美子:それ 瀬戸物や。
直子:あっ お姉ちゃん。
喜美子:直子! あんた どないしたんや 急に。
直子:大阪行くさけ ちょっと寄ることにしてん。
喜美子:鮫島さん いわはりましたね。
鮫島:はい。
喜美子:すいませんけど ちょっと外で待っててもらえます?
鮫島:へっ?
喜美子:内々で話したいんで。
♪
直子:電話が2回かかってきた お父ちゃんから。1回目は いつものお父ちゃんの声やった。「喜美子が帰ってこい言うかもしれんけど帰ってこんでええ お前はしっかり東京で働いとけ」。
喜美子:いつ?
直子:う~ん…夏の終わりや。
マツ:加賀温泉から かけたんよ…。
喜美子:そうなん?
マツ:どっか電話してくる言うてた…あれがそうや思う。
直子:2回目は秋口や。少し力がのうなったような気ぃしたけど しっかり言うてたで。「わざわざ帰ってこんでええ。帰ってくるな。お父ちゃんは大丈夫やから」。
気:何で そんなこと…。
直子:強いお父ちゃんでいたかったんやろ。最後まで強いお父ちゃんの姿だけを うちの心に残したかったんや。
喜美子:何 言うてんの…?
直子:お父ちゃんの意地と誇りや。
喜美子:なにを悟ったようなこと言うてんの? お父ちゃんが帰ってくんな言うたとしても 帰ってくんのが 子どもちゃうの? 何で会いに来んかったん?会いたい思わんかったん? そりゃ あんたとお父ちゃんは馬が合わんで ケンカばっかりしてたけどな 最期くらい…。
直子:会いたい思たに決まってるやん! 会いたかった。会いたかったで。ほやけど うちはお父ちゃんの言うこと いっつも逆らって いっつも言うこと きかんかった。最後くらい 言うこときいてやろう思たんや! わざわざ電話して言うてきた お父ちゃんの言うこと… きいてやろう思たんや…。
(武志が場の雰囲気を感じる)
八郎:おいで。
(直子のすすり泣き)
喜美子:堪忍な… 堪忍や…。堪忍やで…。ほな… おかげで心ん中には 元気なお父ちゃんしかおらんのやな。ちゃぶ台ひっくり返したり ふざけたことばっかり言う…。
直子:そや。うっとうしい 暑苦しい 元気なお父ちゃんしか記憶にない。
喜美子:ええなあ 元気なお父ちゃん。
(外で鮫島がくしゃみ)
(つづく)
●字幕を追って書いておりますが、100%完全ではありませんので、どうかご容赦下さい。●セリフに関してはその著作権等、一切の権利はNHKさんにあります。
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