朝ドラ「スカーレット」第84話、八郎:僕が教えんでもできるようになって…。これは僕が教えてない 僕とは違う作り方や。川原喜美子 初めての作品。僕を超えよった…。才能のある人間は無意識に人を傷つける 言うたな? 喜美子が百合ちゃんの茶わん作ってる時も卵焼きのお皿作ってる時もな 僕の横で…うまくいかへん僕の横で…。喜美子に横におられんのは…しんどいなあ…。
才能がないと思っている八郎にとっては、喜美子は羨望や妬みの対象になるほどの才能の持ち主。
そして、それに気が付かない喜美子は、やはり天才肌ということで、来週以降は夫婦の心の擦れ違いが鮮明になるような展開。
武志は一体、親の離婚をどう考えるのかと、子どもファーストの視線で見守りたく、来週もよろしくお願いいたします。
スカーレット(84話1月11日)セリフ
●「かわはら工房」
八郎:僕と喜美子は ちゃうで。違う人間や。次世代展に応募する作品 作りぃ。
♪
喜美子:わっ… わっ…。わあ~ ああ… あかん。うわ~。あ~ ハハッ。
八郎:何 笑てんねん?
喜美子:怒ってやってたら 怒った形になってしもうた。
八郎:何や 怒った形て?
喜美子:何や これ もう めちゃくちゃやん。アハハッ。
八郎:真面目にやれや。
喜美子:やってるわ ハチさんが怒ったからや。
八郎:怒ってへんわ。
喜美子:怒ったわ。
八郎:ちょちょちょ もう… ええからやめとけ 遊んだらあかん。
喜美子:遊んでへんわ。やろう思うたら まともにやれへんかっただけや。
八郎:ちゃんとしぃ。
喜美子:はい…。フッ フフフッ…。
八郎:何がおかしいねん。
喜美子:いや 何かもう へんてこな形になってまう。
八郎:分かった ごめん。ごめんな。集中してやりぃ?
一旦 集中すると喜美子は 喜美子の世界へ深く入り込みます。
柴田:タイトルは「春のお皿」? 何や 平凡やな。
喜美子:奇をてらわない方がええかと思ったんです。
柴田:あ~ まあ確かにな 女性が応募すんのは珍しい。初めてかもしれん。控えめな方が好感持ってもらえるかもな。
喜美子:金賞狙ってます。
柴田:ハハッ そら ありえんな。けどまあ 結果をお楽しみにいうとこか。
喜美子:はい ありがとうございます。
柴田:ほな 持ってくな?
喜美子:はい お願いします。
応募したのは八郎のためでした。喜美子が頑張ることが八郎の頑張りにつながればいいと思ったからです。八郎の新作作りはうまくいっていません。そして 2か月が過ぎました。
●川原家・母屋
マツ:ミッちゃんの卵焼き 今日は何が入ってるんやろ?
三津:何が入ってるんでしょう~?
武志:ニンジンや。
三津:ニンジンじゃないよ。卵焼きの中に入ったら これはもうニンジンじゃありません。
喜美子:好き嫌い言うてるとな もうそこら中 ニンジンだらけにされるで。
八郎:ほんまや。
百合子:ごはん 替えた?
喜美子:うん 替えた。いつものお米より 1段上の高いお米にしました。
百合子:そうやんなぁ おいしいもん。おいしいよなぁ?
八郎;百合ちゃん うそやで。茶わんが替わっただけや。
百合子:えっ?
八郎:百合ちゃんの茶わん 喜美子が作った新しい茶わんや。
百合子:えっ? えっ そういうこと? 茶わんが替わっただけで こんなにごはん違って感じんのん?
喜美子:百合子のその顔 額に入れたいわ もう。
(笑い声)
マツ:なあなあ この卵焼きのお皿も喜美子?
喜美子:そやで。取り皿はハチさん。
武志:これもお父ちゃんや!
喜美子:そやで。ここであるお皿や茶わんは ぜ~んぶ かわはら工房で作った作品やで。
マツ:そのうち ここにミッちゃんのも加わるんやねぇ?
三津:いやいやいや もう私なんて 頭でっかちで まだ実践できていませんから。
喜美子:ハチさん 忙しくて なかなか手ぇ離せへんもんなぁ。
百合子:お姉ちゃんは教えるわけにはいかんの?
八郎:ああ…。
喜美子:無理や そんな才能ないもん。
八郎:いや 喜美子が教えたってもええなぁ。
●「かわはら工房」
三津:よろしくお願いします!
喜美子:ほな やるからには厳しゅうやらせて頂きます。
三津:はい!
喜美子:1…。
2人:234567…。
喜美子:痛っ。
三津:すいません。
喜美子:近いなぁ。
2人:2234567…。
三津:あっ…。
●酒処「あかまつ」
所沢:この町が のうなってな。
信作:はい。
所沢:合併なんてことになったらよ 役場のお前の椅子もなくなるでぇ。
信作:そら 困りますねぇ。
所沢:危機感持てや! もっと若いお前が危機感持て!
信作:はい…。
●竹野呉服店前
信作:「若いお前が危機感持て」言われても どないせえっちょうねん。
百合子:どうしたらええんやろな?
信作:そら… 人口を増やす 家庭を築くんや。一緒に築くか? あ…。
百合子:信にい…。
信作:いや… じょ 冗談や。
百合子:うちが何であかまつ行くようになったか分かる?
信作:うん。
百合子:ほんまに? 気付いてたん?
信作:気付いてた。おじさんが よう行ってた店やからや。「お父ちゃん あかまつでどんなふうに飲んでたんやろ。お父ちゃんと一回 あかまつで飲んでみたかったなぁ」とか そんなことを思いながら行ってんのやろ? お父ちゃん恋しくなると行ってんねん。末っ子で甘えん坊やからな 百合子は。ごめん… ごめん ごめん。
百合子:うち…人口増大に貢献してもええよ。家庭を築いてもええよ。結婚前提に おつきあいする?
信作:してくれるん?
百合子:多数決や。
信作:うん。
百合子:ええ人~? は~い!
信作:はい!
百合子:は~い!
●「かわはら工房」
喜美子:まあ ちょっとずつ進んできたな。
三津:はい。ああっ!
喜美子:もっかい やってみぃ。基本が大事や。な?
三津:はい…。
喜美子:ほな おむすび作ってこようかな。食べるやろ?
三津:はい!
喜美子:ハチさんもな?
八郎:うん。
♪
八郎:うん? ほんまに不器用やな。
三津:ああ…。
八郎:喜美子は上手やったで。最初に教えた時から。
三津:はい…。
八郎:どうしても作りたい言うてな… しゃあない教えたったら 徹夜してやってた。それが初めてお金になった言うて うわあ~はしゃいでな。
(回想)
喜美子:うれしい!
八郎:ちょい ちょい ちょい 声大きい…。
喜美子:うれしい うれしい!
八郎:回るな。
喜美子:うれしい!
八郎:あ~!
(回想閉じ)
三津:へえ~…。
八郎:そっから あっちゅう間や…。僕が教えんでもできるようになって…。これは僕が教えてない 僕とは違う作り方や。川原喜美子 初めての作品。僕を超えよった…。才能のある人間は無意識に人を傷つける 言うたな? 喜美子が百合ちゃんの茶わん作ってる時も卵焼きのお皿作ってる時もな 僕の横で…うまくいかへん僕の横で…。喜美子に横におられんのは…しんどいなあ…。
●川原家・母屋
(おむすびをつくりながら)
喜美子:フフッ! フフ… フフフッ。
(つづく)
●字幕を追って書いておりますが、100%完全ではありませんので、どうかご容赦下さい。●セリフに関してはその著作権等、一切の権利はNHKさんにあります。
「スカーレット」ネタバレあらすじを最終回まで!出演者キャスト一覧有り
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