スカーレット(93話1月22日)八郎「芸術をきわめるんは喜美子に任した」

朝ドラ

朝ドラ「スカーレット」第93話、そこで見つけたんが このかけらや。きれいな夕日が映ってた…。映ってたように見えてん。頑張りぃ言われてるみたいでなあ…。明日から大阪や 負けんときぃて…。よ~し 行くでえ思うた。うちの熱い瞬間や。「明日から一人で頑張るでえ」。あの…あん時のあの気持ちを残したい。何かに残したい。それがこの色や。このかけらの色や。いつかな こういう色合いを出して誰かのこと励ましてあげたい。

という喜美子の夢と、団地の家族団らんのひと時に僕の和食器セットがあったらという八郎の熱い瞬間。

そして、「芸術をきわめるんは喜美子に任した」。ある意味、芸術性の追求を諦めた八郎の潔さに拍手を送りたいのですが、この状態の男に塩対応すると、大変なことになるぞ~と、来週が怖いスカーレットです。

スカーレット(93話1月22日)セリフ

●川原家・母屋

喜美子:さあ 今日はどこにニンジンが隠れてるでしょう。

百合子:今朝はお姉ちゃん作ったさけ 隠してないやん 丸見えや。

喜美子:見えん 見えん。

武志:これ ニンジンちゃう?

喜美子:気のせいや。

武志:ニンジンちゃう?

三津:気のせいや。

マツ:食べて確かめてみたら?

武志:え~。

武志:ニンジンやん!

4人:気のせいや。

(OP)

(八郎からの電話)

喜美子:もしもし ハチさん? お帰りぃ。どないしたん? 何でサニーにいるのん?

八郎:駅のとこでばったり会うてん。柴田さんと一緒にいてはってん。分かる? 窯業研究所の柴田さん。

喜美子:分かるよ。ハチさん 舞い上がってんな?

八郎:そらそうや!

喜美子:声も明るい。

八郎:そうかぁ?

喜美子:東京 下見に行ってよかったんやなあ。ほんで 誰といるのん? もう言うてえや! 電話やとくすぐったいわあ。えっ?

●カフェ「サニー」

陽子:いらっしゃいませ。喜美ちゃん! 来てるで 来てるで。

八郎:(小声で)喜美子。あの…。

ジョージ富士川:うん?

喜美子:あの いつぞやは ありがとうございました!川原です!

ジョージ:あ~! 座りぃ?

柴田:仕事の話は済んださけ。また実演会やってもらおう思てな。

ジョージ富士川:ええやん。座りぃ?

喜美子:すんません ありがとうございます。失礼します。

八郎:(小声で)着替えてきたん?

喜美子:(小声で)そら 着替えるやろ…。

ジョージ富士川:着替えてきたん?

喜美子:すんません。着替えて こんなんですんません!

柴田:ハッハッハッ。

喜美子:ほんま すんません!

ジョージ富士川:いやいやいや 謝らんでも。

喜美子:ありがとうございます。

(笑い声)

ジョージ富士川:いや~ いっつもな もうこれで終わりにしよう思うねん。これ作ったら終わり。もうこれが最後 これでしまいやあって。

柴田:この前もそう言うてはりましたなあ。

ジョージ富士川:いや せやかてな 全部出すねんで? 何や この辺にあるもん 全部な 全部 出ていくねん。もう何も残らん すっからかんや。もう終わりやあ思うねん。それが…それが…また沸いてくんねん。作品が完成した途端 次の思いがまたカ~ッと ここが!

喜美子:熱い…。

ジョージ富士川:分かるぅ? 知り合いのなあ 定食屋のおやじも言うてたわ。帰りがけのお客さんが「おやっさん ごちそうさん うまかったわ」って言われた瞬間 グッと来る。誰でもあんねん 熱なる瞬間。誰にでもなあ? あるよなあ?

大野:あ…ありますぅ!

陽子:ありますぅ!

ジョージ富士川:うん。あるよな?

八郎:はい。

喜美子:あります!

ジョージ富士川:ハッハッハッ。あ… まあ ない人も。

柴田:はい あります 多分…。

大野:多分て 柴田さん。

(笑い声)

ジョージ富士川:せや お宅の工房に これぐらいの古い焼きもんのかけらあったよな?

喜美子:はい!

●「かわはら工房」

ジョージ富士川:おお~ はあ~。前に来た時に見てな 気になってたんや。アッハハッ。

喜美子:室町時代のものらしいです。

ジョージ富士川:室町時代。

喜美子:調べてもらったんです 専門の方に見て頂いて。

ジョージ富士川:へえ~。何や 心引かれるなあ この色合い。

喜美子:はい。

ジョージ富士川:ええなあ。

喜美子:はい。

ジョージ富士川:「芸術がここにも宿る」やな。

柴田:室町時代の ただの焼きもんが昭和の時代に芸術と呼ばれるやなんて 持ち主も驚いてるでしょうな。ハハッ。

ジョージ富士川:当時やったら 何でもないかけらかあ。

柴田:日用品でしょう。そのころは 日常生活で使うものは 焼いて作ってたんやし。

ジョージ富士川:薪でな?

柴田:ほら そうですわ。

喜美子:薪だけ? 薪だけでこういう色合いが出るんですか?

柴田:ほやで。

ジョージ富士川:ほな こんなふうなん できる?

柴田:う~ん… これは… 灰がええ感じでかぶさったんやろうなあ。

喜美子:どういうことですか?

柴田:あのな 薪を焼いて出た灰が これにかぶさって溶けて ほんで こういう色合いを出すんや。

八郎:灰が釉薬の代わりに。

柴田:そういうことですわ。

ジョージ富士川:はあ… ほやけど よそではそうそう見かけん色合いや。

柴田:そら 土の違いでしょうな。

ジョージ富士川:土の違い?

柴田:例えば 鉄分。信楽の土に含まれる鉄分の割合は ほかの土とはちゃいます。

ジョージ富士川:ほな これは 信楽の土ならではの色合いや。

柴田:そういうころになりますな。

ジョージ富士川:へえ~。

(ジョージ富士川が川原家を出ていく)

ジョージ富士川:ういぅ。

八郎:ただいま。

三津:あっ お帰りなさいませ。

八郎:ジョージ富士川先生 びっくりやな。

三津:はい! まさかお会いできるなんて。「自由は不自由や」。

八郎:銀座な 人の数も流れも えらい変わってたわ。個展会場の近くに有名な子ども服の店があってなあ。

三津:人気です。テレビコマーシャルやってます。

八郎:あ~ それでか。若い家族連れがよう歩いてた。松永さんみたいな子ぉも歩いてたで。松永さんかと思た。

三津:ええっ! あの。

八郎:うん?

三津:お帰りなさいませ。

八郎:さっき言うたやん。

三津:あっ はい。あっ じゃあ…。

八郎:ああ 独り言?

三津:はい。お帰りなさいませ!

八郎:ただいま戻りました。

三津:ええ~!

八郎:ハハ…。

●川原家・離れ

喜美子:「新しい作品 作る」。

八郎:「金賞受賞」。

喜美子:「ハチさん 喜ぶ」。

八郎:「うちも喜ぶ」。アッハハ…。ここもええなあ「加賀温泉」。「結婚10年目に向かって2人でお祝い」。うん? まだ何かやんのん?

喜美子:うん ちょっとな。あっ ハチさん 工房使うんやったら やめとくけど。

八郎:僕は明日やるからええよ。

喜美子:ほな。

八郎:うん。

●「かわはら工房」

(回想)

喜美子:薪だけで こういう色合いが出るんですか?

柴田:ほやで。

(回想閉じ)

(戸が開く音)

八郎:喜美子?

喜美子:あ… どないしたん?

八郎:うん。食べぇ。

(笑い声)

喜美子:何 これ。

八郎:爽やかな笑顔や。

喜美子:どこが爽やかやねん 怖いわあ、

八郎:僕も怖いから ちょっとはよ食べてくれる。

喜美子:アッハッハッ…。

八郎:あかんあかんあかん…。

喜美子:ほな 個展は和食器セットだけ並べることにしたん?

八郎:ううん これまでの作品と 和食器セットを うまいこと空間を分けてな。佐久間さんにも 話 したで 柴田さんも知ってるわ。

喜美子:納得してくれはったん?

八郎:僕の個展や。

喜美子:うん…。

八郎:やりたいようにやらしてもらう。

喜美子:そやな。

八郎:団地 見てきてん。

喜美子:団地?

八郎:東京でも大阪でも。

喜美子:大阪 寄ったん。

八郎:帰りにな。もう万博やろ?

喜美子:来年な。

八郎:うん。景気ようなって団地が増えてた。ニュータウンいうねんて。設樂にはないからなあ ふら~っと足延ばしてきた。首から鍵ぶら下げてる子おったで。武志と同じくらいや。鍵っ子いう。

喜美子:ああ…。

八郎:うん…。お父さん お母さんが働いてんねん。ほんでも 日ぃ暮れたら 団地の窓の明かりがつく。帰ってきたんやなあ ライスカレーの匂いもしたわ うまそやったあ ハハハッ。あの明かりの向こうに 僕の作った和食器セットがあったら うれしいなあ思て。熱い瞬間や。ジョージ富士川先生が言うてはった。心込めて和食器セット ぎょうさん作ったろやないか。そう思て帰ってきた。芸術をきわめるんは喜美子に任した。

喜美子:やめて。うちはそんなんちゃうわ。

八郎:金賞 目指すんやろ?

喜美子:金賞は目指すけど…。

八郎:何 考えててん? 言うてみぃ?

喜美子:タヌキの道をな…。

八郎:うん?

喜美子:タヌキの道あるやん。

八郎:うん。

喜美子:あの道を左に折れて ず~っとず~っと登っていくねん。うちが大阪行く前の日や。道は荒れてて足元悪くてなあ…。この道でええんやろか…道 間違えてへんやろか…歩いて歩いて 歩き続けて…細い道を歩いていくと ようやっとパアッと開ける。そこから見える夕日がきれいや…。お父ちゃんに教えてもろた。そこで見つけたんが このかけらや。きれいな夕日が映ってた…。

八郎:映ってた…?

喜美子:映ってたように見えてん。頑張りぃ言われてるみたいでなあ…。明日から大阪や 負けんときぃて…。よ~し 行くでえ思うた。うちの熱い瞬間や。「明日から一人で頑張るでえ」。あの…あん時のあの気持ちを残したい。何かに残したい。それがこの色や。このかけらの色や。いつかな こういう色合いを出して誰かのこと励ましてあげたい。頑張りぃ言うてあげたい。夢や。いつか かなえたい うちの夢や。

翌日のことです。

喜美子:どう?

八郎:あかん。

喜美子:窯屋さんも すぐには来られへんて。

八郎:ああ…。

かわはら工房の電気窯が壊れてしまいました。
(つづく)

●字幕を追って書いておりますが、100%完全ではありませんので、どうかご容赦下さい。●セリフに関してはその著作権等、一切の権利はNHKさんにあります。

にほんブログ村 テレビブログ 朝ドラ・昼ドラへ

「スカーレット」ネタバレあらすじを最終回まで!出演者キャスト一覧有り

スポンサーリンク



コメント