朝ドラ「スカーレット」第95話、八郎が戦争の話をして喜美子の夢を後押し。昭和22年で11歳だということは、八郎は昭和11年生まれ。
そして三津が昭和44年で24歳の誕生日を迎えたので、昭和20年生まれだと判明。
「スカーレット」の昭和44年、5月に銀座で個展を開いた八郎、この時33歳。念願の穴窯を造り始めた喜美子は31歳。
この後、どんな波乱万丈な人生が待っているのか? まずは三人の年齢確認でした。
スカーレット(95話1月24日)セリフ
●川原家・母屋の縁側
かなりの費用がかかることを知り 喜美子は穴窯造りの夢を諦めかけていました。
マツ:喜美子。
武志:お母ちゃん。
マツ:ずっと ためてきたもんや。ようやっと使える時が来た。
喜美子:何でお金?
マツ:穴窯を造るんやろ? 造りたいんやろ?
武志:俺も出したる。靴下の穴 塞いで稼いだ36円や。
喜美子:ありがとう。ありがとうございます。大事に使わせてもらいます。いつか穴窯を造る時に。
マツ:いつか?
喜美子:今すぐは無理や。まずは力をつけてから。ええ作品が作れるようになって…それからや。
八郎:喜美子。話 しよか。
●川原家・離れ
喜美子:穴窯のことやったらな…。
八郎:うん。
喜美子:うち 諦めたわけやないで?
八郎:うん。
喜美子:いつかは やるからな。
八郎:喜美子。僕が闇市で深野先生の絵を売った話 したん覚えてる?
喜美子:覚えてるよ。
八郎:終戦から2年ほどたってた。11の時や。終戦 覚えてる?
喜美子:う~ん…子どもやったからなあ…。
八郎:うん…まあ 僕もよう分からんかった。
喜美子:何? 何でこんな話?
八郎:喜美子。いつかなんて言うてたら… いつ また戦争起きるか分からんで。あれは現実に起きたことや。僕らの仕事は平和やからできるんや。薪で焼くんはぜいたく品や言われへんかった? 芸術品や言われたやろ。芸術を楽しめるんは日本が豊かな証拠や。ありがたいことや。10年後か20年後か言うてんと 今 やりぃ。今 やりたいんやろ? 夢をかなえ。
その夜 2人は めおとノートに夢を記しました。喜美子はかけらの色を出すための穴窯を造ることを。八郎は喜美子の夢を支えることを。5月 八郎の個展。
●「かわはら工房」
佐久間:大成功とまでは 言われへんけどなあ。
柴田:いや 十分ちゃうけ?和食器セット 追加注文来てたし。
八郎:はい。
柴田:何や 取材もいくつか来てはったもんな?
喜美子:おかげさまで ありがとうございます。
八郎:ありがとうございます。
佐久間:いや ここでとどまったらあかんで ハチさん。もっと高いとこ目指しぃ。
柴田:今のハチさんの熱なる瞬間は 和食器セットやねんて。
佐久間:何です 熱なる瞬間て。
柴田:誰にでもあるんや 熱なる瞬間が。
佐久間:へっ?
三津:あの 百合子さんと サニーで…。
喜美子:あっ 言うてたな ええよ 行ってきぃ。
三津:ありがとうございます すいません。
八郎:ご苦労さん。
三津:失礼します。
柴田:はい。
佐久間:何ですのん 熱なる瞬間て…。
●カフェ「サニー」
百合子:ミッちゃん!
三津:個展の片付け 落ち着きました!
百合子:お姉ちゃん 様子どうやった?
三津:ほっとされてましたよ。
百合子:ほな…今日でええやんな!
三津:ついにですねえ!
百合子:ついに… ようやく結婚の挨拶や~! バンザ~イ!
三津:バン…!
大野:百合…百合ちゃん ごめん…。
陽子:ごめん 行かれへん…。
百合子:えっ?
陽子:全治2か月や…。
信作:ごめん 百合子…。張り切り過ぎて 役場からスキップして…。
百合子:わあ~! 大丈夫!?
●川原家・母屋
「個展 無事終了。喜美子 穴窯の勉強を始める」。「八郎 新しい電気窯で大量生産の注文を受ける」。「和食器セットの注文を受ける」。「八郎 穴窯の資金を作る」。
●「かわはら工房」
三津:先生 これ 持ってきますね。
八郎:頼むわ。
三津:はい。
●川原家・前庭
喜美子:こういう穴窯を目指しているんですけど…。ここに煙突来るくらいで… はい。どうですかね?
職人:こっちに結構 長い…。
職人:ああ 測ってみぃ。
「穴窯 製作準備開始」。
●川原家・母屋
直子:冗談やないで!? なにが穴窯や! そんなん ずるいわ! 穴窯あかん言うてんのとちゃうよ お母ちゃんのへそくりや! うちに相談もなく お母ちゃんのへそくり使うやなんて! 勝手にしたらええわ!
八郎:え…。
鮫島:俺が! 俺が。俺が連れ戻します!
八郎:もう…ちょっと…。
百合子:平気や。
八郎:えっ?
百合子:10分。
喜美子:5分。
百合子:3分。
喜美子:1…。
(戸が開く音)
喜美子:30秒やった…。
(笑い声)
喜美子:言いたいこと言うて すっきりした?
直子:ヘヘッ。ほんで どこに造るん?
喜美子:そこの畑や。
直子:あ…畑 潰すん?
喜美子:うん…。
百合子:寂しいな…。
直子:寂しないわ。
喜美子:ごめんな 畑 潰して…。やりたいこと やらせてもらいます…。直子 お金のかかることや。しばらく 何かあっても助けてやれんかもしれん。百合子もな? しばらく迷惑かけるわ。お母ちゃんも。武志も。ハチさんもな…。ごめんな…。ありがとう。穴窯 造らせてもらいます! ほんで ええ作品作って…。
(戸が開く音)
鮫島:直子さんがいませ~ん!
直子:鮫島ぁ…。
●「かわはら工房」
八郎:おなか すいてるやろ。
三津:え~! すみません。
八郎:向こうは 鮫島鮫島いうて盛り上がってんねん。ここ持ってきたわ。
三津:あ…。
八郎:食べえ。
三津:ありがとうございます!
八郎:うん? 何作ってたん。
三津:ああ…。サニーで喜美子さんのコーヒーカップ見ました。中にお花が描いてあって…。
八郎:ああ 可愛らしいやろ。
三津:私 先生のコーヒーカップでコーヒー2杯 お代わりしました。
八郎:これ コーヒーカップか。
三津:はい! 先生みたいなの作りたくて。
八郎:僕のは電動ろくろやで?
三津:ああ…そうだとは思ったんですけど…。
八郎:う~ん…。教えたろか コーヒーカップ。
三津:えっ。
八郎:教えたるわ。
三津:あっ…いえ! 大丈夫です。
八郎:そうか?
三津:はい! ありがとうございます!
八郎:う~ん… ほな…。
三津:あ…あ…あの…。
八郎:ほらな。やっぱり教えてほしい。
三津:いえ そうじゃなくて…。
八郎:うん? 何や?
三津:あ~やっぱり いいです。
八郎:何や? ハハッ…。松永さん 何か感じ変わった?
三津:えっ。
八郎:前は ほら もっと何か こう…思たこと何でも言うてなかった? 端的に言うとずうずうしかった。
三津:大人になったんです。
八郎:何が大人や。ハハッ。
三津:誕生日なんです。
八郎:えっ。
三津:今日 24歳になりました。
八郎:そうかあ…。
三津:フフッ 年取っちゃいました。
八郎:おめでとう。
三津:あ…ありがとうございます!
八郎:何? さっき言いかけたん そのこと?
三津:あ…。
八郎:何や もう。言うてみ?
三津:先生の和食器セット…どんな人が買っていったのかなあって。私 銀座の個展には行けなかったから…どんなだったのかなあって。あっ 今頃 こんなこと聞くのあれなんですけど…。
八郎:いや せやな。ごめんな。松永さんのおかげや。ディナーセットの話 してくれて団地の話もしてくれて。ごめんな。ありがとう。
三津:いえ!
八郎:家族連れが多かったけど…若い夫婦も多かったわ。
三津:そうなんですか?
八郎:うん… うん? 松永さん おなか すいてんちゃうのん?
三津:あっ フフッ ぺこぺこです。
八郎:フフッ ほな もう座って ごはん食べえ。
三津:あっ いや あ… あの…。
八郎:僕も座るで。
三津:えっ! え…お話 してくれるんですか?
八郎:ええよ 座りぃ。
三津:あ… ありがとうございます!
●川原家・母屋の前庭
(戸が開く音)
直子:おはよう。
喜美子と百合子:おはよう。
喜美子:早いな。
直子:やるで。
百合子:うん。
直子:せ~の!
百合子:よいしょ!
直子:ハア…はい! 穴窯でひともうけしてや 高う売れる作品作りぃ?
百合子:ええ作品 作ってな。楽しみやなあ。
直子:アホか。
百合子:楽しみやん。
直子:分かった 分かった。
百合子:あ~!
直子:楽しいな!
百合子:うわ~! 何すんの~ん!
喜美子:何やってんねん! 何やって…!
直子:ちょっと どいて!
百合子:お姉ちゃん どいて!
3か月の整地作業が終わり 今日から穴窯造りが始まります。まずはレンガで穴窯の土台を造ります。
喜美子:ここ 置いときます。
職人:ああ おおきに。
ひとつき半かけ レンガで形を造ったら今度は土壁を塗っていきます。窯の中の熱を逃がさないようにするためです。
職人:ハハッ。おっ 頑張ってんな。
喜美子:もうちょっとや。
もうすぐ 穴窯の完成です。
(つづく)
●字幕を追って書いておりますが、100%完全ではありませんので、どうかご容赦下さい。●セリフに関してはその著作権等、一切の権利はNHKさんにあります。
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