第21週の「スカーレット」は、特別編「スペシャル・サニーデイ」。スピンオフドラマで大野家のあれこれがぎゅっと詰まったサニーの1日が描かれます。脚本はフカ先生の2番弟子だった磯貝忠彦を演じた三谷昌登さんです。
時は昭和58年(1983年)の設定。
朝ドラの史実的には、昭和58年に放送されたのが、あの「おしん」。最高視聴率62.9パーセントという、今では到底考えれない数字を叩き出したお化け朝ドラ。
時同じくして、NHK大河ドラマは「徳川家康」で、家康の苦労話を滝田栄さんが好演。
そして相撲では、苦労人・隆の里がようやく横綱になり、「おしん、家康、隆の里」という忍耐強い人を賞賛する言葉が流行ったものです。
ということで、この週の「スカーレット」は、嵐の前の静けさ。
次週22週が涙なくしては見られない展開になる模様ですので、ここは一つ、忍耐強く見守ろうと書いて、スカーレット第21週のネタバレあらすじです。
スカーレット第21週のネタバレあらすじ
信楽商店街の福引で、有馬温泉の旅行券を引き当てた信作。百合子と子どもたちだけで行こうとしたところ、父親の大野から待った!の一声。
自分たちにも温泉に行く権利があると言い出し、信作と口ケンカ。それを聞いた百合子が日頃の感謝の印に、義母義父に譲ろうと提案し、信作も渋々承知。
旅行券を両親にプレゼントすると…、陽子と大野は大喜びするのだったが、店のことが気になる陽子に対して、嫁の百合子が「サニー」は私たちに任せてくださいと。
それを聞いて安心したのか、陽子と大野は冥途の土産とばかりに、孫娘二人を連れて温泉旅行に出かけたのである。
参考までに、今は亡き川原常治とマツさんが、常治が亡くなる前に一緒に行ったのは石川県の加賀温泉。
また、マツさんが企画した信楽老人会の温泉ツアーの行き先も加賀温泉でした&YAHOO!路線情報で調べてみると、電車で片道約5時間の旅。
そして、大野家は有馬温泉ということで、片道3時間程度で行ける距離。年老いた陽子と大野にとっては程よい距離だったのではないでしょうか。
話戻って、カフェ「サニー」。百合子は専業主婦の力をいかんなく発揮して、店を上手に回していくが、信作の接客は危なっかしいことこの上なし。
そんな状態の中、出張帰りだという敏春が店にやってきて…。
敏春は、かつて信作が計画した「お見合い大作戦」の話を持ち出し、話題は信作の恋愛遍歴に。それを聞いていた百合子と信作の間に不穏な空気が流れ始めて…。
険悪な雰囲気を感じた敏春は、とっさに話題を変えて、妻の照子の話をし始めた。
妻への愚痴をこぼす敏春は一人で盛り上がってしまい、たまたま店にやってきた照子の存在に気付かずに愚痴をこぼし続けていると…。
ついに照子の怒りが爆発。もはや恒例となった、照子との年に一度の夫婦喧嘩が始まったのだった。
離婚すると騒いで家を飛び出し、敏春にお詫びの手紙を書いて反省させて、最後に亡くなったお兄さんの墓前で手を合わせさて終了の夫婦喧嘩。
その詳細が語られたのは、1月20日の91話でした。

敏春:照子に…照子に渡して下さい。ちょ ちょ ちょ…。頼みます! 頼みます!
喜美子:ほんで 頼まれた手紙を持って 信作がものすごい勢いで走って駆け込んでくる。
信作:おい いつもの手紙。
喜美子:信作が倒れ込んだところで 気ぃ済むねんな。
照子:いや 気ぃ済むいうか もうええわぁいう気になってくる。また「墓地で待ってます」? どんな顔して持ってきた?
信作:そら お前 毎回こうや。こういう顔や。
照子:それ 反省の顔してた?
信作:してはったわ。はよ 行けよ。恒例の反省させて 亡くなったお兄さんに手ぇ合わして ほんで仲直りするん やってこい。
照子:夜に墓地はよう行かん。明日でええ。
そして始まった「今やから言うけど」大会の様子がこちら。
照子に平謝りする敏春。見かねた信作が仲裁に入り、敏春と照子の馴れ初めを振り返りながら、お互いの本音をぶつけ合うことになる熊谷夫婦。
信作と百合子、そして敏春と照子の夫婦二組が居合わせたカフェ「サニー」。そこに一人のお客さんが入ってきた。百合子の中学の同級生・近藤彬(中山義紘)だった。
最近、同窓会で再会したのがきっかけでサニーにやってきたと言う近藤は、百合子とすぐに親しげな雰囲気に。それに激しく嫉妬する信作。
感情を抑えられなくなった信作は、百合子をどう思ってるのかと近藤を詰問すると…。
すでに結婚して子どももいると聞いてホッとする信作であったが…。照子敏春夫婦が帰った後で、百合子と二人きりになると、再び近藤との仲を問い質す信作。
しつこい質問ばかりする信作に怒り爆発の百合子は、店を飛び出していったのである。
一人、店に取り残された信作であったが、なぜかすぐに大勢の女性客が来店し始め、大量のオーダーに慌てふためく信作。
やがて百合子が店に戻ると、そこにはカセットテープに吹きこまれた信作の声が。
夜、温泉旅行から帰ってきた大野と陽子は、信作と百合子の意外な様子を目にするのだった。