NHK連続小説テレビ「わろてんか」3月30日150話。
キースとアサリが舞い戻り、亀井に連れられて万丈目と歌子夫婦、お楽とイチがおてんさんと久方ぶりの再会。
そして戦争に行っていた隼也もようやく帰ってきて、明日、朝ドラ「わろてんか」の最終回です。ここに来て新しいキャラ・旅芸人の田口一郎を持ってきての北村笑店、新たな船出の青空芝居。期待したいと思います。
スポンサーリンク
山下:では次の資材はまた昼過ぎに。
てん:おおきに。伊能さんにもご無理せんようお伝え下さい。
山下:申し訳ない。では!
風太:気を付けろ気を付けろ。
リリコ:あんた張り切り過ぎたら腰痛めんで。
四郎:ああ。あっあっあっ!
風太:何してんねんお前!
四郎:あっあうっう~。
リリコ:あ~もう…。
てん:リリコさんも四郎さんもおおきにな。
警官:こら待たんかい!
キースアサリ:おお~!
警官:逃げんなコノヤロー!
キース:そやからちゃうて!詐欺とちゃう!
警官:ほなそれ何や!見せてみい!
キース:え?
警官:「カナダより直送」。このご時世にカナダから輸入なんかできる訳ないやろ!
アサリ:誰がカナダから輸入した言うてんねや!よう見てみい。
キース:釣り上げたんは和歌山やけど広~い太平洋で言うたらまあどっちかいうたらカナダ寄りいうてな!ハハハハハハ!
アサリ:はいご苦労サバ!ハハハハハハハハ!
警官:お前らええ加減にせえや!
キース:お前 お父ちゃんによう似てんな!
警官:何で親父知ってんねん!
てん:キースさん!アサリさん!
キース:おお社長!みんな!
アサリ:助けて!
警官:逮捕や。
風太:お前らどこ行ってたんや!あちこち捜し回ったんやぞ。
キース:アサリの実家にやっかいになってたんや。居心地がようてなぁ。そしたら風鳥亭再開するさかい芸人捜してるて風の便りに聞いてな。
アサリ:キース・アサリがおらんと始まらんやろ?
てん:おおきにありがとうございます。
亀井:ごめんやす。
一同:おおっ!
てん:亀さん!?
てん:万丈目はん歌子はん イチお楽。
万丈目:社長…専務…みんなも。
歌子:夢やないんやろな…。
北村笑店の家族が少しずつ帰ってきました。
そして…。
(子どもたちの声)
隼也:舞台や…。舞台やで!舞台や…。
てん:誰?隼也…。
隼也:お母ちゃん…。
てん:隼也!
隼也:ただいま。
てん:お帰り…お帰り。
隼也:ただいま。
てん:よう戻ってきた。よう…。
隼也:お母ちゃんおっちゃん。お願いがあります。僕にもこの寄席 手伝わせて下さい。僕 戦場で笑いがどんだけ大事か身にしみて分かった。明日の命がどうなるか分からへん時でも 戦友とくだらん話してわろてるだけで今生きてる明日も生きようって思えたんや。やっぱり僕 笑いが好きや。お願いします。
てん:分かった。ええか?風太。
風太:新しい風鳥亭で生まれ変わった気ぃでやってみぃ。
てん:今日からあんたは北村笑店の一員や。
風太:おおきにありがとうございます。
てん:お気張りやす。
隼也:はい。
藤一郎:お父ちゃん!
隼也:おおっ藤一郎!
隼也:ただいま。
栞:そうか隼也君が戻ってきたか。よかった。
てん:へえおおきに。伊能さんにはご心配をおかけしましたけどこれでまたなんとかやれそうです。そやさかい伊能さんにはこれからは北村に気兼ねのうご自分のやりたい事やってほしいんです。
栞:ありがとう。伊能商会を立て直したらやりたい事が山ほどあるんだ。新しい映画新しい劇場それだけじゃない。この焼け跡になってしまった大阪や東京に大人も子どももワクワクするような街を再建したい。そしてそこに本物のエンターテインメントを広める。
てん:さすが伊能さんや。
栞:君と君たちと一緒にね。君とならきっとそんなパートナーになれる。これからも一緒にやっていってくれないか。僕らのゴールはまだまだ先だろ。
てん:競争なら負けまへん。
風鳥亭の看板を掲げたささやかな青空寄席が再建され 新生北村笑店がいよいよ動き始めました。
てん:ほな皆さんよろしゅうお願いします。
一同:へえ!
てん:うちは新しい北村笑店として新しい笑いに挑戦したいんや。
キース:新しい笑い?
てん:漫才みたいに誰もがおなか抱えて笑えるような そやけど落語の人情噺みたいにしみじみ人の情を感じるような笑いや。
一同:ふ~ん。
てん:この焼け野原で沈んでる人らに「ああ面白かった人生山あり谷ありやけど捨てたもんやないな」てそう思てほしいんです。
隼也:それやったらショウみたいなのはどやろ?
風太:ん?
隼也:芸人さんらみんないっぺんに出演してもろて一つの舞台作るみたいな。
一同:おお~。
リリコ:つまり喜劇のショウか?
隼也:うん。
リリコ:せやけど台本はどないすんの?
てん:それがあるんです。
一同:え?
てん:万丈目はんが疎開中に書かはったんや。昨日読ましてもろたんやけどホンマ面白うて。
一同:へえ~。
歌子:「北村笑店物語」ですわ。
アサリ:おお!北村てわいらの話か?
万丈目:いや社史作ってる時にわてらがたどってきた歴史をも一回よう見直してみたんやけどオモロイな思てなぁ。
風太:ああ万丈目はん これこけら落としまでに仕上げられるか?
万丈目:へえ。せやけど演じる芸人の役が全然足りまへんけどな。
楓:けど先生の新作それで諦めんのもったいないわ。
てん:それやったら裏方みんなも総出でやったらええ。
一同:え?
亀井:ごりょんさん ほんなら我々も出演し…いぃ~っ!
てん:芸人さんにもお客さんにも失礼なんはよう分かってます。そやけどこの焼け野原に北村笑店がよみがえった事笑いの灯ぃがともった事一刻もはよう大阪中に伝えたいんです。
風太:そやな。社長の言うとおりや。今回は北村の熱意を見てもらうための特別興行や。お代はただでお客さんに腹いっぱいわろてもらお。
リリコ:面白なってきたわ!藤吉役は誰がやるんや?何であんたやねん!
四郎:え?何でアカンねや。
亀井:あっええのがいてますわ。
一同:え?
亀井:お~い!もともと旅芸人で芸はまだまだですけど笑いが好きやいう気持ちは先代そっくりや。どやお前 先代社長の役やってみるか?
田口一郎:へ!?ちょっ…いや無理無理無理!俺には無理です!
アサリ:アカンアカンこんなヘタレ。お前ホンマにお笑い好きなんか?
田口一郎:好きです!そやけど俺なんかどうせ…。
回想藤吉:「プギィィィィ~ッ!プギィッ」。
回想客:引っ込め下手くそ!
てん:怖がってたらあきまへん!笑いが好きなんですやろ?それやったら腹くくって堂々とやったらよろし。
田口一郎:けど…。
てん:ほなうちも出ます!
一同:えっ!?
てん:そやさかいあんたも一緒に出るんや。
田口一郎:分かりました。やらして下さい!
さてさてお楽しみいよいよ最終回!北村笑店復活の青空喜劇の開演でございます~!
スポンサーリンク
スポンサーリンク