朝ドラ「エール」第1話、紀元前一万年、古来、音楽は人とともにあった。以来、人は音楽を愛した。ずっと、音楽は人のそばにある。音楽が奏でる人生の物語「エール」。始まり 始まり~!
時は昭和三十九年十月十日、東京オリンピック開会式の日。自らが作った開会式の曲を聴くため、会場に足を踏み入れる裕一と音。ここに至るまでの二人の長い長い話がありましたということで、時は遡り、明治四十二年八月から本格的に始まる「エール」。
コロナのせいで閉塞感が高まる世の中を、少しでも明るくなるようにエールを送ってほしい朝ドラ「エール」、期待大です。
エール(1話3月30日)セリフ
紀元前一万年
(豪物の鳴き声)
古来 音楽は 人と ともにあった
女:フフッ。なっ。
男:ああ…。
以来 人は 音楽を愛した。
男:う~ん!
女:フフフフ…。
(噴火音)
(何かが落下する音)
男:おっ… うん?
ずっと 音楽は 人のそばにある。
男:おお~。
女:うわ~。
時に音楽は人の喜びを大きく楽しく盛り上げてくれます。
男:「ウホッホ~ ホッホ」 あっ! ああ…。
時に音楽は 人の悲しみに寄り添ってくれます。
男:マイ・ガール マイ・ワイフ
時に音楽は 折れかけた心に力を与えてくれます。
時に音楽は 現実逃避の手助けをしてくれます。
時に音楽は 人生を懸けた一大事に力強い武器となってくれます。
女:どうしたの?
Music gives us power.
(フラッシュ・モブ)
いろいろやってますが 音楽はすばらしい
音楽が奏でる人生の物語です
女:あっ…。えっと…私 彼氏いるんだけど。
男:えっ?
女:言ってなかったっけ? ごめん。 これからもいい友達で…ねっ?
男:いや…。
(笑い声)
子ども:大丈夫 大丈夫 大丈夫! バイバ~イ。
若者:元気出して。
第一週「初めてのエール」
時は昭和 東京オリンピックが迫る中 一人の作曲家に大きな責任が課せられていました。
●古山家
音:「さくら さくら」「やよいの空は 見わたすかぎり」「かすみか雲か 匂いぞ出ずる」「いざや いざや 見にゆかん」
(拍手と歓声)
●テレビ中継
昭和三十九年十月十日
(拍手と歓声)
アナウンサー:「オリンピック発祥の地 ギリシャを出発した聖火リレーは 今まさに開催の地 東京の国立競技場に向かっております。
●福島・信夫小学校
教頭:古山裕一先生が 我が福島信夫小学校を卒業されたのは 今から40と2年前になります。以来…。
生徒:先生 早く!
先生:分がってる! 教頭先生 もう少し お話 延ばして下さい。
教頭:うん…。あ~ 以来 数え切れないぐらいの曲を書き うちの校歌も作って頂きました。
生徒:先生 早く! 始まってるよ!
先生:もう… くそっ!
(テレビをたたく音)
(歓声)
アナウンサー:「最後の聖火ランナー 坂井義則君が平和の祈りを込め 力強く走っております」。
●藤堂先生の墓前
ラジオ:「戦後19年 日本復興のシンボルである式典が 今まさに始まろうとしています」。
鉄男:あの裕一が…いじめられっ子の裕一が ついにやりましたよ 先生。
●国立競技場
(拍手と歓声)
裕一:はあ…。大丈夫…大丈夫…。きっと うまくいく。
(回想)
達磨:東京オリンピックはほかのオリンピックとは違いますぞ。悲惨な戦争 廃墟と化した日本 もうこれで終わったと世界に思われた日本が そこから力を合わせて驚異の復興を遂げた姿を「どうだ!」世界に宣言する。先生はその…その大事な開会式の音楽を書くわけですから これは責任は重大ですぞ~。どうか 国民に勇気と希望を与え世界に恥じない音楽を。
(回想閉じ)
音:あっ…。まずいな…開会式 始まっちゃう。
係員:上の階にはいません。
音:トイレも見た?
係員:はい。個室も全て。
音:控え室は全部見たし いるとしたらトイレなんだけど…。
係員:あっ。地下に関係者だけが使えるトイレが。
音:そこよ! あと何分?
係員:7分です。
♪
係員:ここです。
音:ありがとう。裕一さん! 大丈夫! あなたの曲はすばらしいんだから!
裕一:いや でも…。
音:ほら…。
裕一:ちょっと…ちょっと待って…。
♪
音:すぐそこよ。開会式 見たくないの?あなたの曲を世界中の人が聴くのよ。ずっと かなえたかった夢でしょ?
裕一:うん。
音:よし…行こう。
裕一:あ~駄目だ やっぱり!
音:えっ!? もう!
裕一:駄目だ…。駄目だって。
音:もう!
裕一:駄目! ちょっと待って!
音:ちょっと… もう! 手伝って。
裕一:ちょっと…。
音:あ~いたた…。
裕一:ちょっと待って! ちょっと心の準備…。
音:痛い 痛い!
裕一:あっ!
音:裕一さん。裕一さん!
裕一:はい。
係員:あと2分 切りました。
警備員:先生 自分は長崎の出身であります。親や兄弟 親戚 みんな死んだとです。生きる希望ば与えてくれたとは 先生の「長崎の鐘」です。先生の曲は人の心ば励まし応援してくれます。先生の晴れ舞台ですけん どうか…どうか会場で!
音:どうする?
裕一:行こう。ありがとう。
♪
警備員:よか夫婦ですね。
係員:おしどり夫婦って感じとは違うんですけどね フフッ。
♪
音:いよいよね。
裕一:ああ。
この夫婦がいかにしてこのような二人になったのか そこには長い長い話がありました。
(拍手と歓声)
●呉服屋「喜多一」
(産声)
全ては 福島の老舗呉服屋さんから始まりました。
明治四十二年八月 福島市内
三郎:うお~ 生まれだ! 生まれだ! 生まれだべ~! ハハハハハ!
♪
産婆:それにしても旦那さん どごさ行ったのかしらね?
まさ:フフッ。
音楽が奏でる人生の物語「エール」。始まり 始まり~!
(つづく)
●字幕を追って書いておりますが、100%完全ではありませんので、どうかご容赦下さい。●セリフに関してはその著作権等、一切の権利はNHKさんにあります。
朝ドラ「エール」ネタバレあらすじを最終回まで。キャスト一覧も。
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