朝ドラ「エール」第41話、早稲田の応援歌「紺碧の空」を作曲したことで自信を取り戻した裕一。福島にいる鉄男を東京に呼び出し、いつか必ず鉄男が詞を書いて裕一が曲を作り久志が歌うことを約束。
音は記念公演の最終審査に残るも、環先生から「最終選考で勝つのは難しい」と言われ、えっ?となり明日に続くです。
先週はセリフ書きを躊躇してしまい、申し訳ありませんでした。励ましのメールをいただき、心機一転、41話からリスタートです&よろしくお願いいたします。
もし可能でしたら、SNS等でこのブログのことを呟いていただければ幸いでございますm(_ _)m
エール(41話5月25日)セリフ
●喫茶店「バンブー」
裕一:大将 一緒に曲作んないか?君もそろそろ夢に向かって進む時期だ。しかも…歌うのは久志だ!
(指を鳴らす音)
鉄男:誰?
裕一:あれ?
久志:久しぶり。覚えてると思うけど…佐藤久志です。
鉄男:議員の息子か!
裕一:そう!
鉄男:すぐ いなくなるやつだ。
裕一:アハハハ! ほら座って座って。久志もほら。大将 東京来て一緒に夢かなえよう!
久志:鉄男君 人生は短いよ。
裕一:ああ…う~ん 何か燃えてきたな! うん 頑張ろう! マスター 景気づけにホットケーキ5段重ねで!
保:えっ?
鉄男:何んだ?一体。
久志:いや 分かるよ その戸惑い。応援部の影響なんだ。今は興奮状態だが いずれ落ち着く。
裕一:あ~マスター やっぱり10段重ねで!
保:ちょっとむちゃ言い過ぎなんじゃないかな?
裕一:やっぱり10段 駄目ですか?
保:そうじゃなくてさ 彼 福島で仕事してんだろ? 東京に来てどうやって生活すんの?
恵:こっちで仕事は見つかるの? 住むところはどうするの?
裕一:えっ…それは…。
久志:確かに。
裕一:いや…だって 君 さっき 人生は短いって言ったよ。
鉄男:悪いけど 今は記者の仕事で手いっぱいなんだ。
裕一:えっ…詩は書かないの?
鉄男:詞はいつでも書ける。それより まずはきっちり仕事して安定した給料もらって家族を養えるようになんねえと。
裕一:そ…そうだよね。ごめん。大将には大将の計画があるよね。そっか…こっちこそ あの…わざわざ 福島から来てもらったのに ごめんね。
鉄男:それは構わねえよ。どうせ東京には用事あった。
久志:取材か?
鉄男:まあ…。
●東京帝國音楽学校・教室
(ドアが開く音)
先生:今日は特別講師をお招きしました。双浦環先生です!
生徒たち:えっ!? うそでしょ… すごい…!
先生:双浦先生には記念公演の審査もして頂きます。
生徒:すごい!
●東京帝國音楽学校・廊下
生徒:あっ…。
音:環先生。あの…私 子どもの時 先生にお会いしたことがあるんです 教会で。
環:教会?
音:豊橋の教会です。その時 レコードを頂きました。
回想・環:よかったら聴いて。
環:あの時の! 確か…お父様と一緒だったわね。
音:そうです! えっ…覚えてて下さったんですか?
環:あなた この学校に入ったのね。
音:はい。
潔子:音さん 双浦先生と知り合いなの?
和子:すごい!
音:知り合いってほどじゃ…。
環:あなた 夏目千鶴子さんよね?
千鶴子:はい。
環:去年のソロリサイタル 拝見しました。
千鶴子:えっ…本当ですか!?
環:みずみずしくて とってもすてきだった。いい刺激になったわ。
千鶴子:光栄です。ありがとうございます。
潔子:やっぱり千鶴子さんは別格ね。
和子:うん…。
●古山家・居間
裕一:双浦環!? すごいね!
音:うん! 環さん 記念公演の審査員もやるんだって。
裕一:えっ…じゃあ 彼女の前で歌うってこと?
音:そう! 今から緊張しちゃう。
裕一:いや 音はいつもどおりやれば大丈夫だから。
音:そうだね。
裕一:うん!
音:ありがとう。鉄男さんは元気だった?
裕一:うん! あっ 音によろしくって。
音:会いたかったな。
裕一:また来るってよ 大将。最近ね 東京によく来てんだって。
音:大将?
裕一:うん! あ~乃木大将。子どもの頃はね みんなにそう呼ばれてたの。学校でも有名な悪ガキだったな~。
回想・太郎:こうして…。
回想・鉄男:やめろ。
裕一:でも卑怯なことは絶対しない 筋の通ったやつで…。苦労してても人にはこう 見せない強さがあった。大将もいろいろあっただろうに…。「東京に来い」とか軽々しく悪いこと言っちったな。
音:そんなことないと思うよ。幼なじみに気にかけてもらえて うれしかったんじゃないかな?
裕一:…だと いいんだけどね。
●コロンブスレコード・作曲家サロン
廿日市:早稲田の応援歌 作ったんだって? いや~大したもんだ~。
裕一:あ あ…ありがとうございます。
廿日市:うちじゃ 一枚もレコード出せてないのに いい度胸だよね~。
裕一:すいません…。
廿日市:よそで張り切るのもいいけどさ そろそろうちでも利益出さない?
裕一:はい。
廿日市:でね…地方小唄 作ろうと思ってさ。はやってるでしょ? 今。
地方小唄 要するにご当地ソングです。
廿日市:…で 磯貝王次郎っていう作詞家に今 横浜の地方小唄の詞を作ってもらってるんだけど 第二の西條八十といわれている大型新人だ。君 曲 作んない?
裕一:ぼ…えっ 僕でいいんですか!?
廿日市:こ~れ 大抜擢だよ~!社長もこれに社運賭けるっつってんだから。
裕一:えっ…ぼ…僕 頑張ります! あ…ありがとうございます!
廿日市:うん。
裕一:はい…頑張ります!
♪
木枯:おっ 裕一。
裕一:うん? お~久しぶり!
木枯:聞いたよ。
裕一:何を?
木枯:♪「紺碧の空」あれ 最高だな。
裕一:いや 本当に? うれしいな!
木枯:今夜 空いてる?
裕一:えっ?
木枯:お祝いさせてよ。
裕一:えっ? あっ…もしかして また…?
裕一:新しい子が入ったんだよね~。
裕一:いや…うれしいけど ああいうとこ…。
木枯:いいから。いいから いいから。
裕一:いや 本当に 本当に…!
木枯:いいじゃん お祝いだから!
裕一:本当に ちょっと…いやいや…。
●カフェー「パピオン」
希穂子:初めまして 希穂子と申します。
裕一:初めまして~フフフフ。
希穂子:古山さんも作曲家さんなんですか?
裕一:はい。
木枯:うん…この前 早稲田の応援歌を作ったんだよ。
希穂子:まあ すご~い!
木枯:いい曲なんだよね~。ああいうのは 僕にはとても書けない。
裕一:いや 君にそう言ってもらえっと何か自信になる。
木枯:やっぱりさ 西洋音楽の基礎があるって強いんだな。
裕一:そうかな?
木枯:あの「覇者 覇者」。あそこだって本当にうまいこと音を乗せてる。
裕一:いや…そこ 一番苦労したとこなんだよね フフッ。
希穂子:木枯さんのお墨付きなら 優秀な方なのね。
裕一:いや そだこと…僕なんか ま…まだまだです。
希穂子:もしかして 福島ですか?
裕一:えっ そうですけど…えっ もしかして?
希穂子:少しだけ いたことがあるんです。
裕一:え~!
希穂子:福島 いいとこですよね。
裕一:いいとこですよね! ハハハ…。
●古山家・寝室
<<♪~(歌声)
裕一:ただいま。
音:お帰り。
裕一:起きてたんだ?
音:うん。明日 二次審査だから 譜面見ておこうと思って。
裕一:が…頑張ってね。
音:うん ありがとう。
●東京帝國音楽学校・レッスン室
(ドアを開ける音)
先生:それでは ヴィオレッタ役の第二次審査を始めます。では 夏目千鶴子さん。
千鶴子:はい。
(5人の生徒の歌唱)
先生:ご苦労さまでした。
環:皆さんにひとつ 質問があります。歌ってる時に何を考えていましたか?
えっと 無心でした。
音程と流れを意識してました。
発音に気を付けていました。
千鶴子:観客に喜んでもらえうようにと考えていました。
音:私は…歌って楽しいなって思いながら歌っていました。
生徒たちだけが残され 先生方は審査に入りました。
先生:それでは審査結果を発表します。最終選考に進むのは…夏目千鶴子さん そして…古山音さんのお二人です。
●東京帝國音楽学校・廊下
音:環先生!ありがとうございました。何だか…夢みたいです。
環:古山さんは審査の基準を十分に満たしていたわ。ただ…最終選考で勝つのは難しいでしょうね。
音:えっ?
(つづく)
●字幕を追って書いておりますが、100%完全ではありませんので、どうかご容赦下さい。●セリフに関してはその著作権等、一切の権利はNHKさんにあります。