エール(53話6月10日)浩二「父さんもう長くねえんだ。胃がんだって」

朝ドラ

朝ドラ「エール」第53話、久しぶりに実家に帰ってきた裕一を囲んで、幼なじみの史郎や元番頭の大河原など、三郎が招いた懐かしい客たちが集まっての大宴会。皆が楽しく飲んでいるさなか、弟の浩二が役場の仕事から帰宅。浩二は相変わらず裕一に冷たく、三郎がお酒を飲んでいる事にも苛立ち…。

滞在費を渡そうとする時も不愉快そうにする浩二。その理由を尋ねると、

浩二「父さん もう長くねえんだ。胃がんだって。もう 手の施しようが…。父さんの前で…父さんの前で そんな顔 絶対にすんなよ。俺たちだって父さんの体 気遣いなから必死に隠してきたんだ。もしバレたら…ただじゃおかねえかんな」。

三郎の姿が見られるのも明日明後日の二日間。「スカーレット」の常治を思い浮かべながら視聴したいと思います。

ちなみに、常治の場合は、医者にかかった時点で、すい臓がんが肝臓に転移していて手の施しようがない状態でした。

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エール(53話6月10日)セリフ

三郎:いて~っ! いてえ! 足がいてえ!

裕一:父さん 父さん…た…ただいま。

三郎:裕一! 音さん!

三郎:今夜は裕一の凱旋祝だ! みんな ジャンジャン飲んでくれ。

(笑い声)

三郎:あちぃぞ 気を付けろ。あちぃぞ…。うっ! 飲み過ぎたな。

●福島「喜多一」元売り場

三郎:いや~みんな 忙しいのに来てくれてありがとな。

大河原:いやいや…。

三郎:どうしても 裕一の今の姿を見てほしくってよ。

(笑い声)

大河原:いやいや 本当 どうなっことかと思ってましたけど ねえ あんじょう うまくいってるようで安心しました。

裕一:いやいや…。

楠田:大出世じゃねえか!「船頭可愛や」こっちでもよく流れてるよ。

裕一:いや 史郎も元気そうで何よりだよ。ハーモニカ倶楽部 まだやってんの?

楠田:辞めて うちの家業継いだよ。

三郎:裕一はよ 俺の才能を受け継いだんだ。

裕一:ちょっと もういいから。何言ってんの?

三郎:こう見えても 俺だって昔は歌手か役者にって言われたこともあったんだ。

(笑い声)

三郎:おっ 笑うとこじゃねえ! なあ まさ?

まさ:知りません。

三郎:おいおい 何すんだよ。なあ?

まさ:空っぽじゃない。もうおしまい。

三郎:このぐい飲み 穴 開いてんじゃねえか? ハハハハ!

まさ:兄さんに言うわよ! はい。

裕一:父さんも酒 弱くなったね。

まさ:もう 年だもの。

(戸の開く音)

三郎:お~浩二 みんな集まってんぞ。

浩二:何だよ これ。

三郎:こっち来い。

浩二:父さん まだ酒飲んでんのか?

三郎:いいじゃねえか!今夜はな 裕一のお祝いだ。

浩二:いぐねえって。

三郎:いやいや まあまあ まあまあ…。

大河原:浩二さん ほら グッと一杯! ねえ。

浩二:いや…。

大河原:また立派になって~。役所の方で何かお忙しいってお聞きしましたけど。

浩二:まあ…。

裕一:こ…浩二。ひ…久しぶり。

浩二:よく ヘラヘラと帰ってこれたな。たった一曲 売れたぐらいで大作曲家気取りかよ。
裕一:いや そんなつもりはないよ。

浩二:もういい。明日も早えから もう寝る。親父も明日診察だろ。先生に叱られても知んねえからな。

(ため息)

三郎:悪いな 何だか。ハハハ…。

大河原:いやいや…。

まさ:さあ 続けて下さい。

三郎:うん やってくれ ハハハ。裕一も ほら 飲め。

裕一:いや…もういいいよ。

●福島「喜多一」台所

音:お義母さん 手伝います。

まさ:いいのよ。華ちゃん 見てて。

音:もう寝ましたから。

まさ:寝床が違うから 夜泣きしなきゃいいけど。

音:よく寝る子なんです。

まさ:裕一もそうだったのよ。一度寝っと 朝までぐっすり。でも…浩二は夜泣きする子でね 一晩中だっこしてないと駄目だったの。

音:へえ~。

まさ:でも そのあとは裕一の方が大変だったかな。言葉がうまくしゃべれないことで よくいじめられてね…。浩二は何でもすぐに覚える賢い子だったけど なかなか人に分かってもらえないとこがあって。

音:親になると子どものことがずっと心配なんですね。

まさ:うん…親はいつまでたっても親。ずっと心配のしっぱなしよ。

音:華を産んでからお義母さんがどれだけ裕一さんのこと 思っとったか分かった気がします。

(回想)

まさ:傷つく裕一を見たくないです! 分かってくれる? あなたも子どもを持てば分かってくれる。成功を求めて傷つくより 身の丈に合った幸せをつかんでほしいの。

(回想閉じ)

音:あの時は本当にすみませんでした。

まさ:あなたは…あなたは正しかったのよ。何の掛値なしに あの子信じてくれて…どうもありがとう。あの子が今 うまくやれてるのは音さん…あなたのおかげよ。これからも裕一のこと支えてやってね! 

音:はい! はい フフッ。あの…気になっとったんですけど…。

まさ:うん?

音:お義父さん どこか悪いんじゃないですか?

まさ:えっ?

音:この辺りを押さえて痛そうにしとったんで。

まさ:あっ…ちょっとお医者にかかっててね。胃潰瘍なの。

音:胃潰瘍?

まさ:ええ。

●福島「喜多一」裕一の部屋

(回想)

裕一:浩二…。本当に…ごめんな。

浩二:謝んなら…家族の幸せを第一に考えて下さい。

(回想閉じ)

音:裕一さん…。

裕一:うん?

音:ねえ もう少し ここにいさせてもらえんかな? また次 いつ来られるか分からんでしょう? お義父さん お義母さんのことも気になるし。

裕一:う~ん…まあ 浩二ともね 全然しゃべれてないし…。まあ 弟とはね ずっと昔からあんなふうだったの。僕が自分の夢ばっか追いかけて 家族のこと 二の次三の次にしてきたから。音がそう言ってくれんなら もう少しいさせてもらおうかな。

音:うん。

●福島・藤堂家

同じ頃 藤堂先生もまた 父親と久しぶりに向き合っていました。

藤堂:どこか行くの?

晴吉:実はな 陸軍からの要請で満州の視察に相談役として ついていくことになったんだ。
藤堂:とっくに退役した身だろ?

晴吉:この年になっても お国のために働けるというのは大変名誉なことだ。

藤堂:まさか…今更 ついてこいなんて言わないよね?

昌子:お待たせしました! 今日 とってもいいことがあったんですよ。清晴さんの教え子が立派な作曲家になった小学校の校歌を作ってくれたんです。その凱旋のお祝いがあって。
晴吉:お前も 田舎教師じゃなくて お国のために戦う身だったら 凱旋式でも何でもしてもらえたろうに。

藤堂:僕は僕なりに…国のためになることをしてきたつもりです。でもそれは父さんのやり方とは違ったんです。

晴吉:お前も親になれば 戦うことの意味が分かる日が来る。

昌子:あっ 動いた! ほら!

晴吉:おお…おおっ!

昌子:清晴さんも ほら!

藤堂:うん…動いてる。

晴吉:ハハハ…。

昌子:この子は強い子になりますよ。お国のために戦ってきたおじい様の強い血を受け継いでますからね。

藤堂:そうかもな。

昌子:私に?

晴吉:丈夫な子を産んで 清晴を一人前の父親にしてやって下さい。

昌子:はい!

藤堂:父さん…ありがとう。

(せきばらい)

●福島「喜多一」台所

音:お義母さん。

まさ:うん?

音:お願いします。

まさ:はい。うん!

裕一:母さん…これ。もうしばらく ここにいさせてもらうから 食費に使って。

まさ:そんな…いいから。

裕一:いやいや…じゃないと ほら 居ずらいからさ。

浩二:母さん 今日…。そんなもの受け取んなくていいからね。

裕一:浩二…違うんだって 浩二! これ 滞在費だから。余ったら 父さんたちにうまい酒でも飲ませてやって。

浩二:そんなことされる筋合いなんかねえ。

裕一:なあ ちょっと…浩二。待てって…なあ ちょっと これ…。あって困るもんじゃないだろ?

浩二:なにが うまい酒だよ。

裕一:なあ…何があったんだよ 本当に。

浩二:関係ねえべな。

裕一:ちょっと 浩二 浩二! 頼むから…お…お願いだから 教えてくれよ! 何なんだよ!? 

浩二:父さん もう長くねえんだ。胃がんだって。もう 手の施しようが…。

裕一:いや… う う…うそでしょ? だって あんな…元気そうだったのに。

浩二:父さんの前で…父さんの前で そんな顔 絶対にすんなよ。俺たちだって父さんの体 気遣いなから必死に隠してきたんだ。もしバレたら…ただじゃおかねえかんな。

(つづく)

●字幕を追って書いておりますが、100%完全ではありませんので、どうかご容赦下さい。●セリフに関してはその著作権等、一切の権利はNHKさんにあります。

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