朝ドラ「エール」第8話、世界的なオペラ歌手の双浦環(柴咲コウ)から「将来、私みたいになりたい?だったら目の前のことに全力を尽くしなさい。分かった?」と言われ心を入れ替える音。
そして、姉の吟の14歳の誕生日。それはそれはとても幸せな一日で…。こんな日がずっと続くと思っていました。
ということで、安隆の仕事仲間の打越が、妙に光子のことを気にしていたことが明日につながり、頑張れ関内一家とエールです。
参考までに、「警察から連絡がありました」と告げた医務室の教師を演じていたのは、地元豊橋出身の真魚(まお)さんです&映画「カメラを止めるな!」のあの人です。
NHK連続テレビ小説『エール』第二週に医務室の先生として出演します。豊橋出身なので現場で三河弁を聞いて嬉しいのと同時にちょっと懐かしい気持ちになった。今はかえれんけど落ち着いたらまた地元のみんなに会いたいなー。朝8時からです。観てください。 #朝ドラエール https://t.co/VGQmEWF8qz
— 真魚 (@n_o_f_i_s_h) April 6, 2020
エール(8話4月8日)セリフ
●教会
(双浦環の歌声)
(拍手)
(OP)
環:どういたしまして。
参列者:失礼いたします。
安隆:すごかったな~あの歌。
音:うん。
安隆:話してみたいか?
音:えっ? あ~…いや…。
安隆:忘れたのか? やらずに後悔するより…。
音:やって後悔した方がいい。
安隆:よし!
(外国語)
安隆:あっ あの~ あの~…。
環:はい?
安隆:あっ…あっ あっ…。あの~…ば…馬具を作っております関内安隆と申します。これは うちの娘で音です。
環:音ちゃん。すてきなお名前ね。
音:あっ…あの…う… 歌… 感動しました! ここに…ここに届きました!
環:ありがとう。
安隆:あの~実は今日 1番目にこの子が琴を弾くはずだったんですが 遅れてしまって。
環:どうして?
安隆:その…学芸会でかぐや姫をやると思いきや おじいさん役になって ふてくされ…。痛っ! 痛…。
環:人間なだけいいじゃない。私なんて 初舞台は枯れ木の役だったわ。
音:枯れ木?
環:そう… 木。将来 私みたいになりたい?
音:はい!
環:だったら どんなことがあっても今日みたいに出番に穴をあけちゃ駄目。周りの人に迷惑がかかるから。
音:ご…ごめんなさい。
環:目の前のことに全力を尽くしなさい。分かった?
音:はい!
環:うん。ちょっと待ってて。
(レコードを持ってきて)
環:よかったら聴いて。
音:ありがとうございます!
●帰り道
安隆:よかったな~音。何か すごい人だったな~。さすが 世界を股にかける女性だ。音 聞いとるか?
音:お父さん…。
安隆:うん?
音:あたし…歌 習いたい。
安隆:歌?
音:うん。歌 歌いたい!
●関内家・居間
安隆:きれいだったな~ 双浦環。ふだん 何食べてんだろうな~?
光子:鼻の下 伸びきってますよ。みっともない。
安隆:あれ? 嫉妬かね?
光子:まさか。
安隆:フフフ…。音 興奮してずっと話しっ放しだったよ。
光子:あの子 ふだんは大物ぶっとるけど繊細だから。
安隆:うん…感受性が強いよな。
光子:うん。あたしに似て。
安隆:俺だろう。
光子:うん? まっ そうね。
安隆:アハハ…。それで 琴をやめて歌を習いたいって。
光子:あ~いいんじゃないですか? 琴はやめても。今 好きなことをやればいい。おんなじことを続けるのが偉いって風潮 嫌い。
安隆:出たね~みつの黒い部分。黒蜜だ。
(笑い声)
●関内家・二階の物置部屋
音;「これが なんとかわいい子じゃ」
吟:全力を尽くす?自分の役に?
梅:うん。だから話しかけるなって。
吟:セリフ ひと言じゃなかった?
梅:うん。「これは なんとかわいい」…。
音:し~っ。「これが なんとかわいい子じゃ」
●小学校・廊下
音:おはようございます。
教師:おはよう!
たえ:おはようございます。
教師:おはよう。
たえ:あれ? 明るい。
音:何が?
たえ:いや~こないだ もっと気ぃ落としとったで。
音:全然。これからのあたしは目の前のことに…。
回想・双浦環:全力を尽くしなさい。
たえ:どうしただ? 急に。
●小学校・教室
熊谷:よし…みんな いいか? 台本は覚えてきたらあ?
児童たち:はい!
音:嫌になるほど覚えてきました!
(笑い声)
熊谷:ほいじゃあ 稽古始めるぞ。台本はなるべく見んように。かぐや姫とおじいさん 123と 出といでん。
はい!
音:はい!
はい!
熊谷:どうしただ? 神崎。かぐや姫がおらんと始まらんぞ。
同級生:良子ちゃん 大丈夫?
熊谷:時間がない。間違えてもいいもんで とにかくやってみよう。
同級生:良子ちゃん? 大丈夫? 医務室行く?
♪
音:頂きます!
たえ:良子ちゃん まだ寝とるみたい。
音:悪いもんでも食べたんかな~?
たえ:違うよ 緊張だに。主役だもん。
音:えっ 何で? うれしいんじゃなくて?
たえ:だって 出ずっぱりだに。た~んと 人も見に来るだもんね。
音:うれしいよね?
たえ:音ちゃんみたいな人ばっかじゃないよ。それに良子ちゃんのお母さん めちゃくちゃおっかないから。
音:そうなんだ。
(回想)
ます:先生に言って 必ずあんたを主役にするでね。完璧にやりんよ。神崎家の恥になるようなまねだけは絶対に許さんからね。
(回想閉じ)
●騎兵第四旅団司令部
そのころ 安隆は商談のために陸軍の施設を訪れていました。
安隆:行こうか。
職人:はい。
安隆:あっ…。
打越:ほい 何だん 関内さん。
安隆:打越さん。先 行っとって。
職人:はい。
安隆:いや~来年の契約も約束して頂きましたし 大阪の師団司令部へもご推薦頂きました。打越さんのご差配のおかげで私ども やっていけます。
打越:何言っとるだん。わしなんか ただ陸軍さんにちぃと知り合いがおるっちゅうだけだで。
安隆:ああ…。
打越:ハハハハハ!
安隆:うちは特に高くても質のいいものをと 心がけておりますんで。
打越:陸軍さんとの契約がなくなると困るら。
安隆:はい。
打越:まあ 安心せりん。あんたんとこは どすごい評判いいで。また 行かまい。
安隆:はい 近いうちに。失礼します。
打越:そういや 奥さん 元気にしとるか?
安隆:あっ おかげさまで。家内が何か?
打越:いい職人に けっこい奥さん。あんた 幸せもんだに。ヘヘヘヘ…。ほいじゃ。
安隆:失礼します。
●関内家・玄関前
近所のおばさん:お帰り。
吟:ただいま。
●関内家・居間
吟:ただいま~。
安隆:吟 14歳のお誕生日 おめでとう!
一同:おめでとう!
吟:ありがとう!
(拍手)
安隆:はい プレゼント。
吟:ありがとう。うわ~! 欲しかったの これ!
音:お姉ちゃん 塗ったげる。
吟:うん。
音:こういう感じでどうかな?
(笑い声)
吟:何ぃ これ!
音:ごめんごめん! あたしにも貸してくれん?
吟:いかん。あたしんだもん。
音:いいじゃん!
吟:駄目!
音:お姉ちゃん。
吟:いかん いかん。
音:ねえ…ねえ お姉ちゃん…。
安隆:おいおい…こら 走らん 走らん。
♪
梅:そうだ お父さん。前やっとったダンス 見して。
安隆:えっ?
梅:ねっ お母さん!
光子:恥ずかしいわ~。
吟と音:ダンス ダンス ダンス!
安隆:よし…。みつ ほら 来い。
光子:えっ? フフフ…。
吟:さん はい!
三姉妹:♪「ラ~ララ~ララ~ラ タラララッタ ラ~ララ~ララ~ラ タラララッタ」
それはそれは とても幸せな一日で…。こんな日がずっと続くと思っていました。
光子:はよ 起きて。遅れるわよ!
吟:梅 急ぎん。
梅:「急がば回れ」。
吟:えっ 出張!? また?
音:お父さん 学芸会までには帰ってくるよね?
光子:うん「必ず戻る」って。安心して。
音:よかった。
●小学校・教室
たえ:ちょっと切ってみるかのう。えい!
音:これは なんとかわいい子じゃ!
良子:今から私の言う世にも珍しい宝物を持ってきた人のところへ お嫁に行きます。え~っと…え~っと…。
音:かぐや姫はこう申しております。石作皇子殿は天竺にある仏の御石の鉢を。車持皇子殿は東の海の蓬莱山に…。
良子:勝手なことしないで!
音:ごめん。
熊谷:やめんか。
良子:先生 ちょっと体調が悪いもんで医務室 行ってきていいですか?
熊谷:うん? ああ まあ…。
取り巻きA:私もちょっと体調悪いので。
取り巻きB:私も。
熊谷:しょうがない。ほいじゃ かぐや姫がおらん部分やろう。どうされました?
たえ:音ちゃん 気にせんでいいでね。
音:うん ありがとう。
熊谷:どうされました?
女性教師:警察から連絡がありました。
熊谷:えっ?
(つづく)
●字幕を追って書いておりますが、100%完全ではありませんので、どうかご容赦下さい。●セリフに関してはその著作権等、一切の権利はNHKさんにあります。